(とても真面目な)おっさんでもわかる「ボーカロイドとは」

  • 「ボカロ」は”Vocaloid”の略であり愛称でもある
  • Vocaloidはヤマハの音声合成技術。歌唱向け
  • Vocaloid自体は合成のための技術であり、別途音源ライブラリが必要になる。これは、人の声を収録する
  • 音源ライブラリを含むVocaloid製品がソフトウェアとして販売されている。通常、これによって歌を制作するためのアプリケーションを含む
  • Vocaloid製品がボカロと呼ばれることが一般的で、技術を指して呼称するのはほとんど製作者側のみ
  • Vocaloid製品はヤマハのものもあるが、基本的にはヤマハ以外から販売されている
  • Vocaloid製品で作れるものはヴォーカルだけであるため、楽曲に組み入れる場合は別途音楽制作ソフトウェアと組み合わせるなどの必要がある
  • Vocaloid製品を用いて制作された楽曲は「Vocaloid曲=ボカロ曲」と呼ばれている。単に「ボカロ」と称する場合もある
  • 一般的にはボカロ曲はアマチュアのものであり、一部プロが用いる、もしくはヴォーカルに常にVocaloidを採用するミュージッシャンも存在する
  • Vocaloidにつくバージョン(例えば、Vocaloid 4など)は技術のバージョンであり、Vocaloid製品もより新しいVocaloidを採用して更新する場合もある
  • Vocaloid自体はかなり古い製品だが、より自然な発声が可能になったVocaloid 2の誕生、そしてクリプトンフューチャーメディア社がその最初の製品として発売した、「音声ライブラリに声優を起用し、イメージキャラクターとしてパッケージに萌えキャラのイラストを採用する」という「初音ミク」によりブームとなる
  • これにより、最も広く浸透している認識は、「キャラクターの容姿(ビジュアル)」と「音声(Vocaloid製品を使った作品)」を持ったキャラクターを仮想人格とみなし、それを総称として「ボカロ」と呼ぶ。個々を指す場合は「初音ミク」のように製品名を用いる
  • 仮想人格としての取り扱いは、アニメのキャラクターに対するものとほぼ同等だが、実際はより親近感を持って実在するかのように取り扱われる傾向がある
  • 初音ミクの可愛さは海を越え、世界に伝播し、サンフランシスコで大々的なライブが行われたりもしている。もちろん、音声は録音で、映像を流すものである (ビートルズなどのトリビュートライブと形式自体は同じ)
  • 世界的に人気があるのは基本的にクリプトンフューチャーメディア製品
  • ただし、日本ではGUMIも非常に人気。ちなみに、GUMIはVocaloid製品自体はMegpoid(めぐっぽいど)という名称だが、「イメージキャラクターの名前はGUMI」とオフィシャルに決められている。Mogpoidはインターネット社のVocaloid製品。
  • こうした経緯により、Vocaloidは非常にサブカルチャー寄りの存在
  • Vocaloidに関連する文化はニコニコ動画と非常に強い結びつきがあり、ボカロ曲の発表の場はニコニコ動画であり、文化もそれに基づいて形成される。そのため、音楽のみならずイラスト、マンガなど様々な二次創作の題材にされることが非常に多い
  • Vocaloidの人気の中心は小中高生であり、おそらく5大人気ジャンルの一角(ジャニーズアイドル, 男性K-POPアイドル, EXILE, AKB関連, Vocaloid。女性しかこの年代に知り合いがいないため、女性化限定。ただし、ボカロの人気は男女問わない)
  • 小中高生の間で圧倒的な人気を誇るボカロだが、「人間が歌っていない」という謎の理由により、校内放送でボカロ曲を流すことを禁止する学校が続出、問題となった
  • 「ボカロ」の定義が一般に文化からくる認識であるため、実際にはVocaloidではない、別の音声合成技術であるUTAUやCeVIOを用いたものも「ボカロ」と呼ばれる。しかし、これについてはヤマハはあまり寛容ではない姿勢を示している
  • 「ボカロ」の概念は、「ヴァーチャルヴォーカリスト」という呼称が元になっていると考えて良い。Vocaloid製品とそのパッケージイラストにより、「声」と「姿」を与えられ、それを用いた創作物(イラスト、小説、音楽作品など)によって歌手、あるいは俳優のようなその仮想人物に対するイメージが形成され、「ヴァーチャルヴォーカリスト」として成立するようになる
  • ボカロ曲はカラオケにも収録されており、人気は非常に高い。ただし、もともと機械に歌わせることを前提としているため、非常に歌いにくい曲もある
  • ニコニコ動画上で、ボカロ曲をカバーして歌う文化がある。「歌ってみた」と通称される
  • 「空間に立体を投影する」(スターウォーズに出てきたホログラム「以上の」技術)などの最先端技術の開発やデモンストレーションにヴァーチャルヴォーカリストが起用される例も多い
  • この立体投影技術と、3DCGのキャラクターに「踊らせる」技術により、ボカロのコンサートやライブは、かなり「それっぽい」ものになっている。
  • 長寿音楽TV番組、ミュージック・ステーションに出演するなど、文化的にキーであるといって過言ではない

以下は主観を含む話です。

  • Vocaloidは最新の4でもそんなに自然ではない。Megpoidはがんばればそれなりに自然になるけれど、クリプトンフューチャーメディア製品はかなり厳しい
  • CeVIOはかなり自然で、特にONEに関してはかなり衝撃的なレベル
  • 初音ミクその他キャラクターの可愛さは、確かに広く共感を得られるものだと思う