メッセージングアプリ/連絡手段 with スマートフォン/フィーチャーフォン/PC 2016

まえがき

今やネットはリアルの延長線上にある、という考え方の人が多いようです。いわゆるウェイというやつでしょうか。

そんなリア充であるならば連絡も電話やLINE、Twitterなど皆と合わせれば良いだけで悩む必要はないのでしょう。
しかし、我々はまだ慣れない相手と距離感を測りながら恐る恐る連絡先の交換を提案することだってあるの
です。(特に女性と連絡先を交換するのには勇気が必要でしょう)。

おそらく、Twitterは無難な選択です。
ふたりきりではないから警戒心を抱かせにくく、気詰まりもしません。会話が切れてもそれほど気になりません。
しかし、むしろ発展を阻むかもしれませんし、Twitterだけは見せたくないという人もいるでしょう。また、それがビジネスの相手ならばTwitterは完全にプライベートだという人もいるでしょう。

LINEを聞いてみたものの、やっていない、あるいはLINEは教えたくないと断られて勇気をへし折られた人もいるかと思います。

新しい人との出会い、つながりを活かし、相手をよく知るためにも、いかにして会話するかということは重要なことであると思います。そこでLINEか電話しか思いつかないようでは、いきなり詰んでしまうかもしれませんしね。

ここでは電話を除き、1:1で任意のタイミングで連続的に会話できるインスタントメッセンジャー/VoIPアプリを中心に検討したいと思います。

インスタントメッセージングとメッセージングアプリ

現存する最古のアプリケーションプロトコルはFTPです。つまり、ネットワーキングの原始とは「ファイルのダウンロード」でした。

しかしプロトコルこそ異なれど、1965年にはeメールが実現しており、それどころかeメールの発明など17世紀です。
インターネット以前、UUCPやバソコン通信の時代においては、ファイルのダウンロード、eメールでのやりとり、メーリングリストによるディスカッションが主な用途でした。

そして、インターネット以前にもうひとつ重要な役割を果たしたのがIRCです。1988年誕生、チャットという文字をベースにしてその場で即時やりとりをするという方法はインターネット以前に既に存在していました。今やインターネットを支配するウェブ(1991年発明)よりもはるかに早く、人々がいかにコミュニケーションを渇望していたかが感じられます。

いわゆるインスタントメッセンジャーの誕生はおそらくは1996年のICQだと思われます。
マルチユーザーのタイムシェアリングシステムにおいてやり取りする方法はtalk(1)などもあります。こちらは1970年台には既に存在していました。
1980年代から1990年代初頭にかけて大変人気があったのですが、それはUnixユーザーの間だけでの話で、一言でいえば「ハッカーたちの超マニアックなおもちゃ」でした。

確かに、eメールも手紙などよりはるかに早いですし、議論したければメーリングリストが、おしゃべりしたければIRCが(そしてHTMLチャットが)ありました。
しかし仲良くなったメーリングリストの仲間やIRCの友だち、あるいはペンパルと気兼ねせず、いつもすぐそこにいるかのように話したい、という願いは日増しに大きくなっていったのでしょう。
メーリングリストやIRCの愛好家ならtalk(1)くらい使えると考えられますが、WWW発明以来インターネットでのコミュニケーションはもっとカジュアルになりました。talk(1)ではあまりに難しすぎます。

そこで普通な人(当時ネットをしていた人が普通だとは思わないけれど)が普通に使えるものとしてICQが誕生したわけです。
ICQがあれば、その人と話したいと思った時に気軽に話しかけることができ、互いにオンラインになった時はすぐにでも二人でおしゃべりに興じることができます。

「特定の場所にいかなくても相手のことが通知され、いつでも話しかけられる2人のチャット」というのはコミュニケーションの世界を大きく変えました。そしてそれは、不可欠なものへとなっていったのです。

とはいえ、その時代にインターネットを利用している人というのは、それなりにマニアックな人でした。
しかし日本ではまた別のムーブメントがありました。

この素晴らしさは、主に女子高生と女子大生がハッカーたちと同時期から知っていたのです。それは「ポケベル」でした。ポケベルにはじまった新スタントシグナル文化はPHSとなった時わずか20文字のカタカナ(JIS-X0201)という制約の中でインスタントメッセージングへと進化したのです。

ケータイは進化し、eメールに対応しました。そして、ケータイメールはわずか20文字のPメールから、
JIS-X0208に対応し漢字も使えるeメールに近い感覚のものへと進化しました。
ケータイメールが文字で普通に会話できるとなれば、授業そっちのけで送り合う人があらわれるのも必然。
女子高生たちは「いつでもできる文字でのおしゃべり」に夢中になりました。

しかしケータイメールならそうやっておしゃべりできるのにeメールではできない。でも自分はDDIで友だちはJフォン…なんてことはよくあったもので、その要望にキャリアはeメールの到着を電話回線でプッシュ通知し、eメールを受信させてしまうという大胆な方法で叶えました。

これでケータイメールでもeメールでも、いつでも、どこでも、文字でおしゃべりができるようになりました。しかも、相手の状態は気に書けず話しかけたい時に話しかけられます。

この進化は続いたのですが、突然に断絶が訪れます。

1996年のSimon以来、ビジネス用に超小型パソコンに通信機能がついたものであったはずのスマートフォンが、2007年、iPhoneの登場によって突如脚光を浴びます。
女の子たちはこぞってiPhoneを買い求め、フィーチャーフォンを見下しスマートフォンを賛美することが正しいことであるという世論が形成されました(主にメディアの手で)。

しかしながらスマートフォンはキャリアメールをすることができず、コミュニケーションという意味では重大な後退となりました。

韓国でも似たような状況だったのでしょうか。それとも、スマートフォンの普及でSMSが身近になったことでSMSに対する不満点が出たのでしょうか。
2010年にViberとカカオトークがリリースされ、チャット感覚で会話できるようになりました。
それはインスタントメッセンジャーのスマートフォン流解釈でもあり、SMSのような「連続するメールの感覚」でもありました。

それは従来のキャリアメールの望ましい姿に見えたのでしょう。一日片道300通をこえるメール、3分以内の返信という熱心さから熱望された「返事がないとき、相手が読んだかどうかを知りたい」という熱望を叶えるという点でも既読機能のあるLINEが受け入れられた理由なのではないでしょうか。

パソコンよりもスマートフォンが主流となる中、パソコンでのインスタントメッセンジャー、スマートフォンのメッセージングアプリ、無料通話ができるVoIPアプリが交差していきました。そのため、インスタントメッセンジャーは淘汰される一方、これらの性格は類似してきましたが、やはりその出自は今も影響を及ぼしています。

ちなみに、ドコモがはじめたケータイの「絵文字」はとうとう世界統一の文字コードであるUnicodeにおいて大量導入され、「文字」という概念を極度に拡張するほど世界に影響を及ぼしています。

オープンプロトコルとプロプライエタリプロトコル

XMPPはオープンな仕様のコミュニケーション・プロトコルです。

といってもよくわからないでしょう。

一般的にはメッセージングアプリはその通信方法や通信相手はそのメッセージングアプリの提供者専用のものになります。
LINEアプリは裏ではLINE語を話し、LINEサーバーと通信します。SkypeアプリはSkype語を話し、Skypeサーバーと通信します。LINEを使ってSkypeの友達に連絡することはできません。

このうち、「LINE語」「Skype語」と言っている部分がコミュニケーション・プロトコルの話です。
LINEでやりとりする方法は基本的にはLINEアプリですが、LINEアプリではないけれどLINEでやりとりできるアプリも存在はしています(ただし、これは規約に抵触します)。
こうしたアプリはLINE語を話し、LINEサーバーとやりとりするのですが、プロプライエタリプロトコルの場合は、「LINE語」がどんな言葉であるかということが秘密にされていますから、開発者はそれを調査することによって分析し、それっぽく振る舞うアプリをつくっているということになります。

XMPPは逆に、どんな言葉なのか、ということがはっきりと書かれています。
ですから、サーバーが受け入れてさえくれれば、XMPPに対応したどんなアプリを使っても構いません。
LINEだったらLINEアプリを使うしかないのですが、XMPPであればやりとりするのに使うアプリはAudiumでもiMessageでもPsiでもIM+でもXabberでも良いのです。

Google TalkはXMPPを拡張したものを使用していました。Google HangoutにおいてもGoogle Talk同様のXMPPによるやりとりが可能です。

Facebook MessangerもXMPPを使用していましたが、現在はXMPPではなくなりました。

LINE

LINEは次のような特徴を持ちます

  • 完全にスマートフォン前提
  • プロプライエタリプロトコルで、アプリも原則として純正のみ
  • ログはサーバー/ローカル両方で保存、ただしサーバー側のログの参照は不可
  • テキスト主体、付加機能として
  • オフライン
  • 既読マークあり
  • スタンプ(sticker)機能があり、非常に人気が高い
  • 通知音は固定で専用の数種類からの選択のみ
  • スマートフォンアプリで通知表示は通知エリアを使用するほか、ポップアップも併用する
  • 暗号化は仕様非公開のLetter Sealing。仕様非公開のため安全性が疑問視されている
  • Letter Sealingは送受信両側がonにしている場合のみ有効になる
  • 日本においてはユーザー数が非常に多く、主流
  • 開発元は韓国企業
  • 韓国政府がLINEに対するやりとりの検閲を要求したことがあり、一度ははねつけたものの再度要求したあとどうなったかが不明。つまり韓国政府に検閲されているかもしれない
  • 個人情報を勝手に取っている/使用している疑惑があり、範囲は限定的ながらある程度は事実。プライバシーについて意図に反する勝手な振る舞いをする
  • 原則として電話番号登録。Facebookアカウントによる登録もできるものの、電話番号を登録しないと結構不自由する

誰もが使っているので使わざるをえない、というのが一番大きいのですが、プライバシーの懸念と検閲問題、さらにスマートフォンだけを利用していることを想定しすぎている(PCユーザーに対する冷遇)ことや、アプリや通信についての仕様が過度に非公開であることから信用できない/使いにくい部分が大きいことから、「知っている人ほど使うのを嫌がる」アプリになっています。

また、通知offがカスタマイズしにくく、端末によっては「この時間まで通知してほしくない」というのが反映されません。

Viber

ViberはLINEのようなメッセージングアプリでは元祖に近いものです。
スマートフォン主体にしたという点でパイオニアです。

海外では主流だったりアプリですが、セキュリティ上の重大な問題が繰り返し指摘され、もはや下火になっています。
また、Viberのプライバシーに対する振る舞いにも問題があると考えられています。

削除推奨アプリです。

カカオトーク

LINEの類似アプリで、LINEよりもViberよりも早くリリースされ、Viberと類似アプリとなっています。

その歴史と事情に注目すべきです。

LINEはLINEのほかまとめサイトも運営するNAVERのもの(現在はグループ会社のLINE。NAVERは現在Livedoorも保有)ですが、カカオトークはもとはカカオ社のものでした。
カカオ社はハンゲーム(現NHN)の元CEOが設立したもので、現在はダウムコミュニケーションと合併し、ダウムカカオになっています。

日本法人であるカカオジャパンにはYahoo! Japanが出資しており、本家韓国法人にはAmebaを展開するサイバーエージェントが出資しています。
また、中国企業のテンセントが大株主となっています。

個人情報の取り扱いに対する不満が非常に多くきかれる企業が名を連ねているあたりにカカオの問題点を示しています。Viber同様の問題から個人情報の流出もあり、また暗号化されていないことによる流出もありました。

さらに、韓国警察の要求に応じてログの提供を行っており(特定の容疑者のやりとりの提出ではなく、検閲・傍受行為)、「しない」と言っていたものの再開していた、といったことがあります。
LINEが拒否したことを、カカオは最初から行っていたということになります。

それ以上に問題なのがカカオトークの使われ方です。

LINEと比べ制限がゆるく、検索がしやすかったことから初期から出会い目的、特に売春目的の利用が非常に多く、もっぱらそれでした。
出会い系サイトでは主だった連絡手段として交換されていますが、今やほかのところで見ることは稀です。
一般の認識として(カカオトークを分かっている人は)売春等犯罪製のある出会い目的のアプリであるという認識が成立しています。

カカオ側はこれを歓迎しておらず、様々に対策し、制限をかけていますが、その制限は一般利用にも非常に大きな制約となっている一方、出会い系での利用が減少しているわけではなく、一般利用においては「使いにくい」ということでユーザー離れが急速に進んでいることと併せてより「いかがわしい出会い系専用アプリ」という色合いが強くなっています。

個人情報と実際の利用のされ方という点から利用は推奨できない、それ以上にインストールしているのなら即刻削除したほうが良いアプリとなっています。

ICQ

1996.11.15とインスタントメッセージングサービスの草分けだったICQ。昔のネットユーザーはやりとりにこれを必ずといっていいほど利用していましたが、MSN Messangerの流行と共にみかけなくなりました。

現在はLINEのような仕様となり、超進化して存続しています。
イスラエル生まれのサービスですが、現在のサービス提供元はロシアのMail.ru。

Webインターフェイスを持つため、インストールなしの利用も可能です。

非常に良いのですが、問題点が結構あり

  • 油断するとすぐロシア語に付き合わされる
  • 電池消費が激しい
  • モバイル版はアプリが全アクセス権を要求する。そこまで信用するのは難しい
  • アカウントが昔ながらのUINのメールアドレス両方が使える方式だけど、ものすごくわかりにくい

PCからの利用と比べると、非常に辛いところがあります。
スマホで使うなら、WEB ICQ経由にしたほうが良いかもしれません。

ビデオ通話も可能、グループ機能があり、グループは公開にすることもできます。
しかしそのせいか、怪しげなグループでいっぱいになっています。

少なくとも英語ができ(ICQ for Windowsはロシア語の回避が困難ですが)、個人情報等についてMail.ruを信用できるのであれば非常に良い選択でしょう。

メッセージ到達は即時ですが、メッセージ通知までにラグがあります。

ICQ Chat

ICQ resent

ICQ 通知

ICQ コンタクトリスト

公開グループ。エロばかり
公開グループ。エロばかり

Facebook Messanger

Facebookに付属するチャット機能です。

Facebookのアカウントと完全に一体になっているため、一般的な連絡手段として使うのは無理があるのではないでしょうか。

Google Hangouts

以前はGoogle TalkとしてXMPP拡張で提供されていたサービスです。
現在はテキスト部分のみXMPPで、音声通話/ビデオ通話はXMPP拡張のJingleを用いているわけではなく、独自のものです。

他のGoogleサービスとの連携が可能であるほか、チャットと音声、ビデオでのやりとりが可能で、利便性の高いサービスです。ビデオ通話サービスはLINEと同程度の品質でSkypeには及びません。

GoogleアカウントはLINEやカカオトークと比べ取得しやすいため、カジュアルに交換できますが、一方でAndroidスマートフォンと密接に絡んでいるGoogleアカウントを教える(それ以上にGoogleアクティビティ経由で情報を取得されるリスクをおかす)ことにはむしろ抵抗があるかもしれません。

大きなメリットとして、ユーザーごとにメッセージ、受話ともに通知音をカスタマイズすることができます。
アプリの使いやすさは最も高いのではないでしょうか。

既読とタイピング両方の通知があるのはHangoutsだけです。
モバイル系っぽい振る舞いを見せますが、ちゃんとオンライン通知もあります。

WhatsApp

SMSの代替としては海外で急速に流行しているのがWhatsAppです。SMSと同時にViberを置き換えるものであるとも考えられます。

SMS代替ということが意識され、コンタクトには電話番号を利用します。
コンタクトはそのまま電話帳を使用し、WhatsApp独自のコンタクトリストを持ちません。

99セントの年間利用料が必要です。

ブロックはメッセージのみ可能で、受話は着信拒否によって行う必要があります。

日本ではSMS自体流行っていないので、わざわざ
WhatsAppを使うメリットを見いだせないように思います。SMSを使っていると高額になりますから、その回避が受けているのでしょう。
日本が独自の流れとなっているのは、キャリアメールによるインスタントメッセージングという独自の文化がはるか以前に形成されたためと考えられます。

電話帳にいるWhatsAppユーザーの登録は強制です。

日本の文化やユーザー事情を考えると、わざわざ使う必要はないのではないでしょうか。

Slack

ビジネス向けのチャットであるSlackは個人利用でもなかなか魅力的です。
スケジュール調整が可能だったり、グループでの調整機能があるため個人利用でも利点は多いようです。Googleのサービスと連携できますから、Googleのサービスを積極的に利用している人たちの間ではより有効でしょう。

Slackの場合、基本的にはグループ単位である「チーム」でやりとりを行います。
チームメンバーに対しては個別にメッセージを送ることができ、またチームメンバーの中の特定のメンバーで構成されるチャンネルを作ることもできます。チャンネルは他のメンバーに対して非公開にすることもできます。

チャンネルを作ることができるため、話題ごとにログをわけることができるのは結構便利なようです。カップルで使っている人もいるようですが、それにはちょっとお硬すぎるかもしれませんね。

LINEなど伝統的な「人に対して友達がいて、友達を複数人登録して会議室を作る」という方式ではなく、逆に「会議室をまず設置して、そこに参加している人と1:1で連絡できる」というチャットベースの方式になっています。

通知される個人情報は登録しなければメールアドレスだけなので、面識が浅い人とも比較的気軽に利用できます。

IRCまたはXMPP経由で接続することもでき、利便性は高いといえます。
自分側に既読がつくため、どこまで呼んだか見失わなくて済みます。

モバイルアプリは通知が5分くらいでまとめられるため、なかなきません。即時性は乏しいですね。

Twitter DM

通知もされるし対応アプリも豊富、グループトーク機能もあり意外と使えるTwitterのDM。
Twitterアカウントと一体であるため、単に連絡手段として使うのは不適ですが、ネットで知り合った人との連絡先交換という意味ではオープンな連絡手段もあり、特にTwitterである程度のポピュラリティを持っている人であれば他のユーザーによる監視効果も生じるため、公明正大を誓える人は身の潔白を示しながらの連絡先交換手段として良いかもしれません。
ツイートから人間性がうかがえる場合もありますしね。

10000文字まで拡張されて使いやすくなったTwitter DMですが、問題点として

  • 対応アプリが豊富といっても、DMが使いやすいアプリはごく少ない
  • Twitter DMは漏れる

漏れる、というのは、Twitter DMでしか発言していないURIに対してその人以外からのアクセスを確認した、ということを示しており、それはすなわち内容が漏洩しているという事実を示しています。

Skype

Skypeは2003年に誕生した「電話ソフトウェア」で、他のIMとは全く異なるものでした。
同じく電話アプリのBitArena(JALが提供していた!)などと違い、チャットもできる、というメリットがあります。

エストニア生まれルクセンブルク育ち、現在はアメリカのMicrosoftが保有しているという点も歴史を感じさせます。

元々、Skypeはオンラインユーザーに対する電話を行うためのソフトウェアなので、オフラインユーザーに対するメッセージは破棄されていましたが、モバイル対応と絡んだのか、現在はメッセージはサーバーで保管され、オンラインになった時に配信されるようになりました。

また、これに関連してログ保存はローカルからサーバーに変更になりました。
ただし、他の端末からアクセスした場合、サーバーからログを同期しようとするものの、同期範囲は限定的で、取り漏らしがかなり発生します。

元々通話アプリですから、通話品質がよく、ビデオ通話も安定しています。

盗聴は難しいため、通話の安全性は高いのですが、ユーザーの意味を誘ってより多くの個人情報を登録させようとする(しかもそれを公開する)、ディレクトリでのユーザー検索は止めることができない、セッション確立方法につけこむ隙がある、といった理由から安全性における問題があります。
特に安易なコンタクトリストへの登録は危険である場合があります。

また、Skypeの秘密主義はなんらかの危険(サービス側での盗聴や、その他悪意ある振る舞い)があっても感知しえないものであることから、問題があるとみなされる場合が多々あります。

それ以外にも国によっては、電話会社への損害を考えて禁止していたりします。

非常に有用なアプリですが、正しい使い方としては

  • 登録・公開する情報に最新の注意を払う
  • Skypeでやりとりする内容は公開できるものに限る。重大な秘密を流さない
  • コンタクトリストへの登録は最低限とする
  • 設定を吟味する
  • 超高性能コンピュータを利用する施設内では使わない(スーパーノードとして利用される問題)
  • 電話番号登録されている場合は、SMSなど電話の機能を用いた利用に注意する

スマートフォンアプリは通知がややわかりにくく通知音も変更できないなど、チャット面ではディスアドバンテージが目立ちます。また、電池消費量がLINEよりも激しく、性能の低い古いスマートフォンだと厳しいものがあります。

現代の遠距離恋愛においては不可欠なものでもあります。
ちなみに、通信量は比較的少なく、YouTubeのように急激に上限に達することはありません。

Skypeは高性能でグローバルアクセス可能なコンピュータをSkypeのインフラを維持するスーパーノードとして利用します。「Skype全体のために勝手にネットワークやコンピュータが利用される」「Skypeでのやりとりに知らない第三者を中継として利用する」ということが気持ち悪いと感じる人には勧められないものでもあります。

タイピング通知がなされます。

Androidアプリ「メッセージ」

チャット感覚で非常に使いやすいアプリなのですが、裏側で利用しているのはSMS。

電話番号ベースのSMSは、送信も受信も有料なので、アプリの使いやすさ以前の問題な気がします。

ケータイメール(キャリアメール)

日本独自の文化として育ったキャリアメールは、他の手段がネット接続を常に維持することでやりとりしているのに対し、キャリアメールはeメールが届いたことを「キャリアから電話回線で」通知されます。
昔のケータイでは単に「メールが届いた」という通知を出すだけというものもありましたが、現代的にはこの通知が届いた時点でデータ通信を行い、メールを受信しにいきます。

メールの内容自体は電話回線で送られているわけではありませんが、「メールをとりにこい」という指令を電話回線で送り、それに対応してメールを取りにいく仕組みのため、「メールが勝手に受信される」ように見えます。

これは、メールがサーバーに到着したら時を待たずして端末にも反映されるのであり、高い即時性がありました。携帯電話は常時携行しているものですから、どこでもいつでも即座にやりとりができる画期的な通信手段となりました。

携帯電話の入力効率問題を別とすれば、パソコンの前に常にいる人と同様のインスタント性があることになり、いつでもすぐそこにいるかのようにやりとりをすることができます。
ただし、この性質は携帯電話の性質と併せることで常時携帯電話に拘束されることとなり、簡単に生活が崩壊してしまうため、双方に自重が求められます。

キャリアメールの場合メールであるために画面変遷を伴い、操作するが多く新着を確認するのもやや面倒です。応答間隔は早い人でも2-3分といったところであることを考えると、10秒程度であるLINEと比べかなり低速なやりとりになります。その割に拘束時間はながく、返事を待っている時間が発生しやすいため時間の損失率が高いという問題があります。

キャリアメールはこのプッシュメール構造のために余計な通信が発生せず、効率がいい仕組みになっています。また、eメールであるため相手を限定せずにやりとりができるというのも大きなメリットといえるでしょう。

一方でキャリア変更によって強制的にアカウント変更となる上、利用できるのは国内主要キャリアとの契約で、かつ日本国内向け専用端末のみ、ということから、必ずしもその前提が成立しない現在においては「キャリアメールが使える」という前提は成立しづらい場合が多く、またキャリアメールの利用者とパソコンでのeメールユーザーとの間で温度差が生じやすい、という問題もあります。

着信音を個別にカスタマイズできるのは大きなメリットといえるでしょう。

GMail

Androidユーザーならまず間違いなくGoogleアカウントがあり、GMailが利用できます。

裏側を見なければGMailは即時メール到着が通知されるため、感覚的にはケータイメールに近い
感じでやりとりができます。

ただし、あくまでメールの画面でやりとりするため、やりとりの程度としてはケータイメールと同等で、LINEのようにがんがんやりとりできるわけではありません。

ケータイメールのように省エネ構造になっているわけではなく、Googleに対して接続を維持しています。

AndroidスマートフォンではGMailでの着信音は個別にカスタマイズすることができます。

XMPP(Jabber)

Jabberは1999.1.4リリースという老舗のインスタントメッセージングサービスです。
ICQなどがライバルでした。

Jabberの大きな特徴として、プロトコルにXMPPを採用し、これを公開していることがあります。
LINEが裏でどんな言葉を話しているのかということは明らかにされていません。そのため、「公式のLINEじゃなくて鈴木家のLNIEを作ろう」ということはできません。
しかし、Jabberはオープンプロトコルであるため、このXMPPを使って「佐藤家のJabberを作ろう」ということは可能なのです。

このため、「アプリは便利だけど、サービス提供者が信頼できない」というような場合に「信頼できるサービス提供者を選ぶ」ということが可能になる、という大きなメリットがあります。

さらに、そのように独自にサーバーを用意することができるため、社内で機密性が高いやりとりを行うために、インターネットに接続していないクローズドなLAN内にXMPPサーバーを設置し、Jabber/XMPP用のアプリでやりとりをする、ということが可能ということが言えます。

逆にサービスはいいけれどアプリがいまいち、ということで言えば、これがオープンな仕様であるために、たくさんあるアプリの中から気に入ったものを使えばよい(Twitterと同じような状況)というメリットもあります。

XMPPの場合

  • サービス提供者の選択
  • アプリの選択

というふたつの選択ができる(必要となる)ということが言えます。

ですが安心してください。XMPPの場合、他のサービス提供者のサーバーともやりとりできます。

たとえば鈴木さんはexample.orgのアカウントを持っていて、佐藤さんはexample3.co.jpのアカウントを持っているとします。

XMPPのアカウントはメールと同じく

<アカウント名>@<サーバーアドレス>

の形式で表し、鈴木さんはsuzuki@example.org, 佐藤さんはsato@example3.co.jpというアカウントを持っているとします。

鈴木さんはexample.orgを利用していますが、そのままコンタクトとしてsato@example3.co.jpを登録すると、そのままやりとりすることができます。

中央集権方式になっていないのはメール同様の構造で、非常に優れています。

XMPPはそれ自体がオープンでわかりやすい仕様になっていて、最初からこのように自由に、オープンに利用されることを想定していたものでした。

eメールのように一般的で普遍的なものであるにもかかわらず、インターネットレベルでのXMPPユーザーはごく少ないというのが差存念なところで、とても残念に思っている人は私を含めてたくさんいます。

xmppサーバーを自分で用意しても良いのですが、一般的に利用されているサービスとしてはjabber.orgと日本のxmpp.jpでしょう。リストもあります

また、アプリとしてはPsiJitsiが人気のようです。MacユーザーならiMessageがXMPPに対応しています。AndroidならXabber, Conversations, Freelab XMPP Messanger、iOSユーザーならIM+かMonalでしょうか。

AndroidにおいてはFreelab XMPP MessangerのほうがUIは洗練されていますが、サーバー設定が微妙にしづらかったり、ポップアップの通知がなかったりするのでXabberのほうがおすすめですね。
なお、Freelabのほうはタイピング通知が可能です。XMPPでタイピング通知はあるのですが、タイピング通知するアプリが少ないので目にすることは稀です。

XMPPの拡張としてJingleというものがあり、これは音声通話やビデオ通話が可能です。
この利用はサーバーではなく、双方のアプリの対応が必要です。
AndroidアプリでJingle対応のものはないっぽいので、このあたりは負けていますね。
XMPPのみ使っていてスマホで通話する場合はWebRTC、というのが妥当なスタイルのようです。

AOL Instant Messanger (AIM)

MSNメッセンジャーやYahooメッセンジャーよりも早く、1997.5にサービスを開始したインスタントメッセージングサービスでありながら現在もしぶとく生き残っているAIM。

プロトコルはプロプライエタリプロトコルであるOSCARですが、古くから解析が続けられているため非純正の互換クライアントは結構豊富です。AOLは強烈に抵抗していますけれど。

ただし、2004年以降、文句はいいつつ遮断はしておらず、2006年からは仕様を一部オープンにしました。

Android / iPhone版もあります。

AOLアカウントを持っている知人がおらず、現在AOLアカウント取得にはケータイ番号が必須のため、アプリのテストはできませんでした。

AIMのユーザーが日本にいないのは昔からです

WebRTC

WecRTCはW3Cでちゃんと策定されている音声/ビデオ通話の仕様です。

Google ChromeとFirefoxに機能が実装されていて、Web上で簡単に通話できるので便利です。
次世代のおもしろ技術として流行っている感がありますが、「連絡先を交換しなくても通話できる」のはある意味便利です。また、Skypeが落ちている時の非常手段にもなります。

ただ、WebRTCで手軽に利用できていたFirefox Helloがversion49であっさり削除されてしまったのでどこを使うかが悩みどころです。Jitsi Meetでしょうか。

音声もビデオも品質としてはあまりよくないです。かろうじて話せる程度。

今回の話題としてはかなり番外な感じになりますが、XMPPを使用している場合や、とりあえず連絡先交換はしないけどおしゃべりはしたいという時にとても便利です。

終了したサービス

MSN Messanger / Windows Live Messanger

日本では非常に高い人気をほこったインスタントメッセージングサービスです。
ビデオ通話の機能まで取り込まれ、様々なゲームまで可能となっていました。

後継のWindows Live Messangerも終了したのは、サービスを提供していたMicrosoftがSkypeを買収したためでしょう。
ただし、Skypeとは性格の違うものなので、Skypeへ移行というのは違和感があります。

MSNアカウント(hotmail.com/hotmail.co.jpアカウント)はSkypeで利用できます。

PC向けのサービスで、スマートフォンでの利用は困難でした。

オフライン時に送信されたメッセージは破棄されます。

2013.4.8終了。

Yahoo Instant Messanger

YIM。日本ではサーバーの仕様が異なり、YIM対応のソフトウェアでも「Yahoo Japan対応」である必要がありました。

2004.4.12-2014.3.26

Odigo

日本ではマイナーなまま終了したインスタントメッセージングサービスで、女性が登録するとものすごくナンパされました。

まとめ

表1 基本

サービス アプリ プロトコル モバイル Windows Mac Linux Web
LINE LINE LINE 前提 WINE / Purple-LINE なし
Viber Viber Viber 前提 なし
カカオトーク カカオトーク カカオトーク 前提 × なし
ICQ ICQほか多数 OSCAR 純正はないが互換アプリあり
Google Hangouts Google Hangouts XMPP拡張 + WebRTC拡張 △(音声通話はJitsiのみ?)
Slack Slack / XMPP / IRC Slack ? ? ?
Twitter (DM) Twitter (+3rd) Twitter
Skype Skype Skype
キャリアメール キャリアメールアプリ eメール拡張 専用端末
GMail GMailほか eメール
XMPP 多数あり XMPP
WebRTC なし WebRTC          
AIM AIMほか多数 OSCAR 純正はないが互換アプリあり ?

表2 安全性

サービス e2e暗号化 セキュリティ
LINE オプション (Letter Sealing) 検閲疑惑, 個人情報搾取疑惑
Viber なし 個人情報搾取/漏洩
カカオトーク なし 検閲あり, 個人情報搾取疑惑
ICQ なし アプリの権限過剰
Google Hangouts オプション (TLS) 個人情報取り扱いの疑問
Slack オプション (TLS)
Twitter DM オプション (SSL) 漏洩あり
Skype 独自 個人情報取り扱いの疑問
キャリアメール なし 平文(漏洩リスク高い)
GMail オプション (TLS/PGP) PGP併用の場合非常に安全, ただし平文の場合Googleは検閲あり
XMPP オプション (TLS) サービス提供者による
WebRTC オプション (SSL) サービス提供者による
AIM なし ?

表3 通知と機能

サービス 既読 タイプ通知 オンライン通知 チャット 通話 ビデオ
LINE あり なし なし
ICQ なし なし あり
Google hangouts あり あり あり
Slack なし なし あり × ×
Twitter DM なし なし なし × ×
Skype なし あり あり
XMPP なし オプション あり 条件付き 条件付き
WebRTC テキストなし テキストなし 入室通知 なし

表4 その他の機能と登録

サービス 画像 スタンプ 注目 画面共有 登録 グループ
LINE なし なし 電話番号 or Facebook あり (通話対応)
カカオトーク なし なし 電話番号 あり
ICQ なし なし 電話番号 or メールアドレス あり(公開)
Google Hangouts なし あり メールアドレス and 個人情報 あり (通話対応)
Slack × あり なし メールアドレス チームベース
Twitter DM × なし なし メールアドレス あり
Skype なし あり 電話番号 or メールアドレス あり
XMPP × あり アプリによる 選択 サーバー対応
WebRTC なし なし サービスによる サービスによる 不要なものもある 通話のみ
AIM ? なし なし なし 電話番号 and 住所 ?

表5 アプリ仕様と通知

サービス 音声通知 ポップアップ 個別サイレント 時間別サイレント ブロック
LINE わずかに変更可 ウィンドウ 非常に限定的
ICQ 全体 OSD / ウィンドウ 手動
Google Hangotus 個別設定 OSD ?
Slack 全体 OSD × 指定時刻内 or 手動 ×
Skype 変更不可 OSD ×
キャリアメール 個別設定 端末による ×
GMail 個別設定 OSD ×
Pidgin (XMPP/Hangouts/LINE) 全体 なし × ×
Xabber (XMPP) 個別設定 OSD 手動
Freelab XMPP Messanger jabber (XMPP) 全体 なし × ×

結局のところ実情からお勧めは?

LINEはいれざるをえないのではないでしょうか。

よく通話する人、遠距離恋愛している人はSkypeも使いましょう。

LINEを教えたくないよという相手、LINEは使いたくないよという相手とは、端末がAndroid同士ならGoogle Hangoutならすんなりいける可能性があります。

XMPPの利用者を広げたいところです。XMPPはとても良いものです。しかし現状では使っている人がほとんどおらず、この手のアプリとしては用を為しません。
ふたりの連絡用、ということでは意味があるのですが、リソース消費量(主にメモリとバッテリー)を考えればそのためだけというのもちょっとどうだろうという気持ちになるかと思います。

ちなみに、この手の連絡先交換としては、既に重要なものとして使用しているものを教える(だいたいはLINEかSkype)ことは相手に対する肯定の表現になりますが、一方でそのコンタクト数が多い場合は、むしろ専用に別のものを用意して、これまでのものの利用頻度を下げることが強い愛情表現になる場合もあります。
特にSkypeの場合、オンライン通知がありますから、その相手と会話しようと思ってSkypeを立ち上げると他の人に話しかけられる、という事態も発生します。

深く付き合うのであれば切り捨てにくくすることにより向き合う必然性を自ら生じさせるという方法もあります。人間、退路を断つことは案外重要です。

通知が弱いとどうしても後回しになってしまうがちですから、積極的な人は通知の強いアプリを望むでしょう。

連絡先交換がためらわれるようなカジュアルな関係において利用するのであればアカウント取得・破棄が容易なSlackが結構良いと思います。通知が弱いこともカジュアルな関係をほどよく持続させることになるかもしれません。
通話する時はWebRTCで良いと思います。

逆に真面目に付き合っていくのであれば、既存のコンタクトがないような状態であればSkypeが良いと思いますが、話しかけるのに向きませんし、会話が筒抜けの可能性もあります。

外出中の通話がなく、家にはパソコンがあるのであれば、XMPPを利用し、通話はJitsiやPidginで行うという方法がなかなかスマートで良いと思います。
スマートフォンによる通話が必要で、かつ通話定額制になっていない、あるいはビデオ通話を必要とするのであれば、通話用としてSkypeを併用するのがスマートだと思います。あるいは、その場合はWebRTCを利用してもいいかもしれません。

なんにせよ、この手のアプリで一番難しいのは合意形成です。どれがいいかな、と一緒に考えられるとしたら、十分信頼しあっている良い仲であるような気がします。

超要約すると

  • Viberとカカオトークは今すぐ退会して窓から投げ捨てよう
  • LINEやSkypeを信用しきるのは危険
  • Google Hangoutsは「Googleである」という点を除けば非常に良い
  • 音声・ビデオではSkypeが圧倒的に良い。遠距離恋愛の必需品
  • XMPPをXabber経由で利用するというのはかなり快適。通話はJitsiかPidginで
  • やっぱりXMPPを普及させたい
  • Slackはうまく使いこなせばかなり可能性あり。ただし密なやりとりにはあまり向いてない

XMPP利用の手引

ここではxmpp.jpとAndroidアプリのXabberによる利用を説明します。

xmpp.jpでの登録

登録ページからメールアドレスとパスワードを設定して登録するだけです。
CAPTCHがあります。

xmpp.jp

xmpp.jp登録

Xabber

PlayストアXabberをインストールします。

Xabber on Play store

起動すると「アカウントはありません」と表示されます。アカウントを追加します。

Xabber アカウントを追加
Xabber アカウントを追加

Xabberはサーバーの指定フィールドはありません。ユーザー名でサーバーも指定します。
「アカウントを追加」をタップすると登録が完了します。

アカウントとパスワードを入力
アカウントとパスワードを入力

アカウントの編集に移動します。
「メッセージの履歴を保存」で保存の仕方を設定できます。

アカウント編集画面
アカウント編集画面
メッセージ履歴の設定
メッセージ履歴の設定

コンタクトはグループごとにまとめられます。複数アカウントの利用も可能です。

Xabber コンタクトリスト
Xabber コンタクトリスト

メッセージを受信するとチャットスクリーンを開いていない場合はOSDによる通知がなされます。ちなみに、チャットスクリーンを開いて設定を行うことで、通知サウンドだけでなくOSDの表示も個別に設定することができます。

Xabber 通知
Xabber 通知

チャットスクリーンはこんな感じ。背景や色の個別設定はできません。
暗号化にも対応しています。左下のロックをタップすれば設定できます。

Xabber チャット
Xabber チャット

Xabberは常駐し、このようなステータスメッセージを表示します。

通知エリアで動作する
通知エリアで動作する

用語集

サーバー

サービスを提供しているコンピュータ。サービス提供者のコンピュータ群。
サービス提供者のところ。

#### ログ

やりとりの記録

既読

そのメッセージを相手が見た(少なくとも開封した)ことを示すもの。

通知音

相手からメッセージが届いた時に鳴る音。
個別に、といっているのは、相手が誰かであるかによって
違った音を鳴らせるかどうか。

テキスト/トーク

文字でのやりとり

通知エリア

お知らせがあった場合に表示される領域。通知エリアから通知を確認することができる。

ポップアップ

スマートフォンにおけるポップアップは、他の画面を覆うように、あるいは他の画面よりも優先して表示レされるもの。

LINEの場合はロックした状態で受信すると、画面が点灯して受信内容が表示され、ロック画面の上に居座る形になる。

ユーザー

利用者

ローカル

手元の端末、あるいはその地域。

アクセス権

スマートフォンアプリの場合は、そのアプリが何をしてもいいか、といったことが権限として持たされている。
権限がなければ勝手にネットに接続して何かを送ったりすることはできないし、逆に権限があれば勝手にそのような振る舞いをすることも可能。

傍受・検閲

公的機関等特別な立場にある者が、やりとりの内容を覗き見たり、特定の内容でやりとりを検索したりすること。

盗聴

第三者がやりとりの内容を覗き見ること。暗号化されている場合、除きみたものの内容はわからなかったという場合は盗聴できなかった、ということになる。

アカウント

IDに紐付いてその人物として登録されているもの。

サービスの利用はアカウント単位で行う。アカウントは「口座」という意味で、実際に銀行であれば口座にあたる。

グループ機能/会議室(カンファレンス)/マルチユーザーチャット

1:1ではなく、三名以上でやりとりする機能。

Web / ウェブブラウザ

「インターネット」と呼ぶ人も最近は多い。

Safari, Google Chrome, Internet Explorer, Microsoft Edge, Oepra, Firefoxなどで利用するもの。
これらのソフトウェア/アプリを「ウェブブラウザ」と呼ぶ

タイピング通知

「今この人は入力を行っています」という表示

カスタマイズ

変更すること

SMS

電話番号を用いたショートメール。
送信・受信ともに有料。定額制も関係ない。

コンタクト

  • 連絡すること
  • 連絡先

LINEでいうと「友だち」

コンタクトリスト

連絡先の一覧。LINEでいうと「友だち」登録されている人たちということになる。

Android

スマートフォンのOSの名前。Google製。

iPhoneでないスマートフォンユーザーはまず間違いなくAndroidと考えていい。他にもWindows PhoneやBlackberry OSやTizenやFirefox OSやopen WebOSやPlasma MobileやSailfish OSなど色々とあるが、そんなものを使っている人は相当な物好きだろう。

モバイル

携帯電話(スマホ含む)

オンライン通知

現在連絡可能な状態にあるかどうかを示すもの。

パソコンの場合は起動していてインターネットに接続している、という状態は明らかに「連絡可能な状態」として区別できるため、今オンラインなのかオフラインなのかという表示には意味がある。
そのため、インスタントメッセンジャーに類するものはオンライン通知に対応したものが多い。

ところがスマートフォンの場合は、例えスリープ状態になっていたとしても通知があればすぐに見るかもしれない。連絡可能な状態にあるかどうかを判断するのが難しく、往々にしてそれは意味がない。そのため、LINEやカカオトーク、Viberなどはオンライン通知を持っていない。

Windows 10について

悪名高いWindows 10をある程度使ってみている。
とりあえず、それで思ったことをまとめてみよう。

OSとしての進化

一般の人の中にはOSの進化を頑なに認めない人がいるが、元々Windowsが(それ以前にMS-DOSが)ひどい代物である以上、修正すべき点は多い。低い生産性は人類の進歩を妨げさえする。

だから、Windowsはどんどん改善してもらわないと困る。

純粋にOSとしての点をみれば、それが正しいかどうかはともかく、かなり良くなっている。
「ここはこれがおかしくて、こうあるべきだからこうしてほしい」という点は山ほどあるのがWindowsだが、その望まれているあるべき解決方法ではなく、なぜか全然違う方法で提供して、「なんでそうなった!」と突っ込まれるのは恒例なのだが、今回もそのような変更点は非常に多い。

いつまで経ってもfork(2)をサポートしないこととか、まともなシェルを用意せずに、明らかにシェル、端末として使いようのないPowershellを導入したまま放置していることとか。

私はWindowsアプリは書かないし(書くとしてもクロスプラットフォームレイヤ上で)、コアな開発者でもないため感じることは少ないが、「クロスプラットフォームレイヤのWindows環境下での制約」という形で困る。

そういう内部的なことは置いておくとしても、Windows7以降で改善された点として

  • ISOファイルのマウントが可能になった(Win8)
  • 通知機能がまともになり、通知履歴が見られるようになった
  • すべてのUI部品が(一部は仮想的に)スケーラブルになった
  • Win + cursorによるquick tile機能が8方向タイルに対応した(現在位置に基づくタイル。Cinnamonと同じ)
  • IMEスイッチャが搭載された(Windows+Space)

使い勝手

Windows 10の使い勝手そのものは改善しているといっていい。

UIについて考えてみると、基本的な部分はWindows XPの時点で既に完成されていた。Windows 95の時点で基本的な部分はできあがっていたが、見た目がチープであることと、たどりにくい階層構造が難点だった。
Windows XPではテーマ制を導入(Visual Styleの変更はパッチ当てが必要)、簡易なものではあるが、デスクトップ検索も追加している。
また、ウィンドウのタイル表示も可能になった。

Windows Vistaでさらなる改良が行われたが、本質的な進化というよりも、変化であるという面も大きかった。
Windows 7でアイコン式のタスクバーになったが、これも元よりそうであるべきだったというものではない。選択できるなら機能追加だが、選択できないので単なる変更だった。

明らかに改良された点は検索機能が強化され、ポータブルアプリの起動にランチャが不要になったという点だが、スタートメニューの構造やタイルの仕様変更などは、変更でしかないように感じられた。

ちなみに、Windows 7からはWin + Cursorによるquick tileが可能になった。ただし、Windows 7では左右のみだ。

Unix系デスクトップはこの時期、何を取り込んだのか先行したのかわからない機能を数多く導入している。quick tile機能はKDE4, Cinnamon 1.0の導入なので恐らくWindows 7のほうが早い。入れ替え式階層メニューはWindows Vistaが早いが、KDE Plasma 4のものはまた違うし、Cinnamonもさらに違う。また、MacのExpose相当の機能はCompizが入れたため、Windowsよりも早い。

だが、Unixデスクトップで考えても、機能的にはGNOME 2あるいはKDE3で既に完成していた。これらはWindows 95のUIを参考に発展したものであり、その後は細かな機能追加に過ぎないと感じている。

変化を求めている部分もあるし、変化に応じている部分もある。だが、どちらかというと、Microsoftは変な先読みをしている、というよりも自分がスタンダードを作るのだという妙な気負いがある。

それが、Windows 8でのスタートメニューを廃止してModarn UIを導入したことにあらわれているのだろう。奇抜だが、真新しさの演出と、Windowsがやればそれが普通になる、という考え方に基づくのだと思う。

結果として失敗した。実際に問題点が多く、使いにくかったということもあるが。

Windows 10のスタートメニューはその修正だと考えていい。スタートメニューとModarn UIを一体化させたものは、確かにある意味では使いやすいが、目新しいものであるというよりは、Androidスマートフォンで見慣れたものになった。

Windows 8からのフラットUIもより推し進めてはいるが、やはりデザイン的にリッチさに劣るように(個人的には)感じられるし、特に見やすくなったわけでもないため、単なる変更だろう。

機能が一体的に提供されるようになったために、それに従うかどうかだが、「Microsoft製のOS(Windows)で、Microsoftが推奨する音声エージェント(Cortana)を使用し、Microsoftのサーチエンジン(Bing)を介して、Microsoftのブラウザ(Edge)で開く」のであれば使いやすいのだ。

だが、これはAndroid同様のリスキーな面を持っている。

ケータイ化・個人情報商売という悪夢

Windows 10において問題なのは使い勝手ではなく、この2点だ。

Windowsは統合的な環境になった。基本部分ではなく、ユーザーのすべてを「Windowsが」提供しようというのだ。

そこには、メールやスケジュール、あるいはSkypeやTwitter, LINEさえも含まれる。
WindowsストアアプリはWindowsから独立ではなくなった。言い換えると、Windowsストアアプリに提供されている情報はMicrosoftにも与えられる、という形になった。

Windowsに、言い換えればMicrosoftに依存して生活するのであればこれは便利な機能だ。もちろん、Windows Phoneも一緒に。検索エンジンはBingだ。

だが、これはありとあらゆる情報的ライフライン及び情報そのものをMicrosoftに掌握させることを意味する。事実、Windwos 8.1ではデフォルトでオフだった、利用状況や入力内容の送信など、プライバシー上重大な懸念のある機能が、全てオンの状態になるようになった。

しかも、コアな利用状況のレポートは、送信をオフにするとWindowsが動作しないという理由をつけて、必ず送信させる。

ありとあらゆる情報を収集し、個人を監視するような行動は、これまでGoogle及びAppleがとってきたものだ。それと比べるとMicrosoftは穏やかなやり方をしてきた。

だが、今回Microsoftは積極的にプライバシーを手に入れようとしている。Web, Twitter, Facebook, Skype, LINEはもちろん、電話からメールまで全てだ。

それに合わせて規約も、メールの内容を読むというものになった。
また、利用には基本的な部分でMicrosoftアカウントと紐付ける必要がある。完全に個人を特定し、追跡できるようにするものだ。

これらのプライバシーに対する重大な懸念を、私は今回最も問題視する。

また、ケータイの場合はそうした統合的な機能を求める傾向があるのだが、Windows 8で学んだはずの「スマートデバイスとの融合は不自由を生む」ということを無視して、より融合を進める方向になった。

電話だのSNSだのといった機能は、Skypeと連動させることでパソコンでも利用可能なのかもしれないが、明らかにコンピュータの使い方としてそれは重要な部分ではない。それを中心に据えられるのは非常に迷惑だ。

また、パーソなりゼーションを進め、SNSの情報を常に表示し、ニュースを表示し…といった機能は、ビジネスシーンで使われるWindowsということを一切無視しているとしか思えない。

その意味で、ものすごく使いにくくなった。

KDE Plasmaも、KDEアプリケーションを使ってこそという部分はある。KDE PIMとAkonadiだ。
だが、使わないという選択肢はある。その場合、Plasmaを使う魅力は大いに損なわれてしまうのだが、普通のデスクトップ環境としては使うことができる。

今回のWindowsは、その選択権がない。ちなみに、しょっちゅうデフォルトのアプリをMicrosoft製のものに変えられるようになった。ブラウザがEdgeにされるのは日常茶飯事だし、IMEはデフォルトを完全に無視してMS-IMEを選択する。

アカウント

Windows 10ではアカウントが、コンピュータ上のローカルアカウントとMicrosoftアカウントの二種類がある。

ローカルアカウントをMicrosoftアカウントに接続することで、ローカルアカウントとして使いながらMicrosoftアカウントを要求するストアアプリを利用するといったことも可能だ。

だが、Microsoftアカウントでは、ログイン(今回からローカルアカウントでも「サインイン」という表現になった)時にオンライン認証をする。
そのため、インターネットに接続されていなければコンピュータを利用すること自体できなくなった。

デスクトップアプリとストアアプリ

ほぼ全てのプログラムに「デスクトップアプリ」と「ストアアプリ」という区別ができた。

Windows 8にもあった区別ではあるが、ストアアプリを使う機会が設定しかないということもザラにあったため、目立たなかった。

今回、多くの機能がストアアプリに移行したため、この区別が重要な意味をもつようになった。また、ストアアプリがウィンドウ表示できるようになったというのも大きい。

これにおいて重要なのは以下の点だ。

  • ストアアプリは事実上Microsoftが全権を持っている
  • ストアアプリではIMEがストアアプリに対応しているMS-IMEしか使えない
  • ストアアプリはオンラインアカウントとひも付けて実行される

表面から消失した機能

コントロールパネルが隠されてしまっている。
これは検索から起動できる。

これは、ストアアプリの設定を使わせるということなのだろうが、全項目があるわけではなく、重複があったり、片方にしかないものがあったり、表現に整合性がとれていなかったりと非常にわかりにくくなった。

設定に関してはgodmodeも追加された。これは、コントロールパネル的なデスクトップアプリのフラット版だ。

まだ、ログオフがメニューから消失した。
Windows 10はオンラインアカウントでのログインを原則としているため、サインアウトに変更されている。

logoffコマンドが存在するため、logoffで検索すれば抜けられる。あるいは、CAD(Ctrl+Alt+Delete)からでも良い。

総括

OSとしては妥当に進化した。あまりにもスマートフォンを意識しすぎて、デスクトップコンピュータとしての使い勝手が著しく損なわれた程度で、別に悪くなったとは言わない。

全てはログインを「ログオン」という表現から「サインイン」という表現にかえたことにあらわれていると思う。

今やWindowsを使うということは、Microsoftのサービスを利用するということとイコールなのだ。

これまではWindows上で他のサービスを利用することも当たり前だった。だが、これからはそうではない。WindowsはMicrosoftのサービスを使うことを強要する。Appleがそうしたように、ロックインして競合する他のサービスの利用を不能とする可能性もないわけではない。

既に、Windowsを起動すれば当然にGoogle Chromeが起動し、Google日本語入力で文章を打ち…ということはできなくなった。Edgeに変更された設定を戻し、Google日本語入力に切り替えなくてはならない。

また、Windows上で行う作業は当然に秘密が保たれていると信じていただろう。これからはそうではない。Windows上で行う作業は、須くMicrosoftが知りうるものなのだ。

こうしたことをどのように考えるかによって、Windows 10が良いものか悪いものかの判断ができるだろう。

Windows Updateに果てしなく時間がかかる

Forza Motorsport 6 Apexが登場するというので、

  • OEM版 Windows XPをP2VでWindows 10で動作しなくなるアプリの動作環境を確保
  • Windows 7のスナップショット取得
  • Windows 10にアップグレード

という手順を考えた。

Windows XPのP2Vのためのスナップショット取得などの作業とWindows7のバックアップ手順などは後で記述することとして、今回はWindows 7をWindows 10にしようとしたら、Windows Updateがチェックするにもアップデートするにも果てしなく時間がかかり、Windows 10にできそうにない。

Microsoftは何がしたいのか。

どうもこれはKB3138612のせいである模様。それが悪いのではないのかもしれないが、このアップデートからそうなっているようだ。

しばらくアップデートせずにおいておいた人からの報告が多い。私の場合、2月が最後だったため、2ヶ月半ほどアップデートしていなかった(そもそもWindowsを起動することが稀だから)。

で、KB3138612を入手して適用しようとしたのだが、これまた果てしなく時間がかかる。

で、もう少し調べていたら、オンラインではスタンドアロンインストーラも結局チェックに行くため時間がかかる模様

というわけでLANケーブルを抜いて適用した。

だが、これでも終わらないので、WindowsUpdateAgentの最新版(7.6), KB3050265も導入。

それでもダメで、修復してもダメなので、一旦Update前までロールバック。Windows Update AgentとKB3138612を先に導入し、更新チェックで放置。1時間40分ほどでチェックを完了した。

恐らくは最初に更新して時間がかかりすぎ、再起動したのが原因だが、ロールバックなんて普通はできない。更新途中での再起動も普通に考えられることだ(自動アップデートの場合もあるわけだし)。それで壊れるなんて、設計としておかしすぎるだろう。

アップデートやセットアップに何日も潰したことも数え切れない。今回も結局一日がかりだ。ほんと、Windowsは嫌いだ。Microsoftは何がしたいのだろう。

AMDがGPUソフトウェアをオープン化、Linuxに注力

PCwatchの記事にもなっているが、AMDはRadeon SoftwareのOSS化をはかるようだ。

AMDとnVidia、どちらが優位にあるのか、ということはよく知らない。
GPGPUやPCゲームにおいてはnVidiaが圧倒的第一人者であるように見える。しかし、PlayStation4, Xbox360, Xbox One, Wii Uとコンシュマーゲーム機などではAMDの独占状態だ。

しかし、印象としては、Intelに対するAMD、nVidiaに対するAMDと、巨人に立ち向かうイメージが私の中にはある。

私はAMDが好きだ。AMDとATIは別に考えろという人もいるかもしれないが、AMDが好きだ。できることならばAMDで通したい、と思ってきた。
だが、現実はそうはいかない。
一見すると、コア数が多く高回転なAMDのCPUは、Linux、あるいはUnixで非常に有利に見える。forkモデルによって非常に多くのプロセスを回すためだ。
にもかかわらず、スループットの低さを感じるようなUXの悪さがついてまわる。

グラフィックスのほうはもっと深刻だ。描画のバグが多く、VDPAUはまともに動作しない。ビデオ再生の支援すらできず、セカンダリディスプレイではマウスカーソルが歪む。Skypeではビデオが変色してしまう。

結果的には、AMD環境はWidnowsではあれば、Intel+nVidiaに遜色ない結果を残せる構成であっても、Linux環境ではUXが著しく悪い。
話にはLinuxを向いているようなのに実際は違う、というのは非常に残念な思いだった。

そこに飛び込んできたのがこのニュースだ。

AMDがLinuxを軽視しているためにドライバが不出来でうまく動作しないわけではなく、Linuxに活路を見出してくれたということがとても嬉しい。

記事によればGPUコンピューティングのためのもので、ビデオ改善のためではないようだが、これからの動向が楽しみだ。

hp Pavilion x2-10 アップデート・アップグレード関連の問題

Darfon Softcover Keyboard Utility

Mute Syncをアンインストールしてから、再度更新する。
失敗と表示されるが、Notificationは消える。

HP PC Hazrdware Diagnostics UEFI

http://h30437.www3.hp.com/pub/softpaq/sp72001-72500/sp72230.exe経由でのダウンロード/インストール。

Windows 10へのアップグレード

容量が足りないため、外部ストレージが必要。10GBを必要とするため、16GB以上のディスクとなる。

microSDカードでは再起動時に無視されてしまうため、USBメモリーを必要とする。
かなり失敗するが、諦めず再試行。
ちなみに、Widnows 10 Insider Previewと表示されるが、Previewではなく製品版にアップグレードされる。

しかし、ログオン時にHP Support Assistantがエラーを出力するようになる。

The feature you are trying to use is on a network resource that is unavilable

Click OK to try again, or enter an alternate path to a folder containing the installation package “HP Support Assistant.msi” in the box bellow.

手動で選択してもうまくいかないので、削除して再インストール。
再インストールはHPのFTPからの入手となった。

なお、Windowsは既定のアプリを解除しても問答無用でWindowsアプリを既定にしてくる。
その一部としてGoogle日本語入力からMS-IMEに変えてしまうが、これは「コントロールパネル>時計、言語、および地域>言語」でMS-IMEを削除することで既定にできる。
順序を変えて活かすのであれば、削除してから追加すれば良い。

ただ、Pavilion x2-10だと(with Bingだとか?)switcherが標準なので、Widnows+Spaceでのスイッチが可能。
ちなみに、Google日本語入力でかな打ちを選択していると、ソフトウェアキーボードでもかな打ちされるためいまいち実用性がなく(ソフトウェアキーボードにかな打ちに必要な文字がない)、MS-IMEに切り替えるしかないが、MS-IMEではソフトウェアキーボードではローマ字打ちになる。

DTM環境の移行に伴うメモ

DTMマシンをFM2+KillerからZ400へ移行するため、DTM環境をFM2+Killerから削除して(というか、そちらはリセットして)Z400にインストールした。

ディアクティベート

台数が制限されているライセンスにおいて、元々使っていたコンピュータのライセンス(アクティベーション)を解除しなければならないケースがある。

それについて調べた。

Cakewalk SONAR X3 PRODUCER / Rapture / D-Pro

ディアクティベートは不要。既存のレジストレーションコードを受け付けてくれる。

Celemony Melodyne Essential

SONARの一部だが、ディアクティベートが必要。

アプリケーションからディアクティベートを行う。これは、同一マシンの再インストールでも必要になる。
マシンクラッシュなどの理由でディアクティベートできなかった場合は、メールで依頼する必要あり。

XLN Audio Addictive Drums / Addictive Keys

SONARの一部だが、これも別。

XLN Onlineを導入し、従来のXLNアカウントでログインし、ダウンロードしてインストールする。
2台登録している場合はXLN Online Installerが登録コンピュータの削除を求める。

FL Studio

台数制限自体がない

KOMPLETE 9 ULTIMATE

サーバー側でなんのマシンで使用したかを確認しており、不正使用がないかをチェックしているのでディアクティベートは不要。

Cubase 6 LE

Soft e-Licenserからアクティベーションコードを再発行すればよく、ディアクティベートは不要。

別ドライブへのインストール

Z400はUEFIをサポートしていないため、Windowsシステムディスクのサイズが2.2TBに制限される。

今更2TBのディスクを追加するのもバカバカしく、システムディスクは250GBとなっている。
従来FM2+Killerのシステムディスクになっていた3TBをデータディスクとして与える形だ。

しかし、これが意外と難しい。

インストール先が結構複雑であるために正しく理解して指定するのが難しい、というのがひとつ。

さらに、SONARのSI Instumentsと、Melodyneは問題無用でC:\Program Files\*(あるいはC:\Program Files (x86)\Celemony)以下にインストールされてしまう。

このために、移動した上でシンボリックリンクを使うようにした。

> mklink /D "C:\Program Files\Celemony" "E:\x64\FORCED-Celemony"
> mklink /D "C:\Program Files\Cakewalk" "E:\x64\FORCED-Cakewalk"
> mklink /D "C:\Program Files (x86)\Celemony" "E:\x86\FORCED-Celemony"

これで動作はするのだが、インストール先を選ぶ時に「参照」をクリックしてもシンボリックリンクを解決してくれないので悩ましい。

とはいえ、結局こうなるのなら、インストール先を選択するよりは、最初からシンボリックリンクを使ったほうがいいのではないか。
ムーブするのは不毛なので、インストーラが使おうとしているディレクトリを、選択する前にリンク先を作っておいてリンクしておく。

しかし…

そのようにしていたところ、いくつかのプラグインが動作しない、という問題が発生した。
例えばSession Deummerは、SynthなのかEffectなのかも識別できず、使用できなくなった。

結局、システムをDAWから切り離し、取り扱いしやすくするというのは困難なようだ。
KOMPLETE 9 ULTIMATEにしても、結局はC:に強制的に導入されるものもあるし、別ドライブにインストールしてC:から排除することはできない。

結局は、C:もギリギリの容量ではなくそれなりに余裕をもたせた上で、容量が非常に大きいライブラリだけを別ドライブにインストールするのが無難なようだ。

KOMPLETE 9 ULTIMATEのライブラリと、Cakewalk Content、そしてSONARのデモプロジェクトを別のドライブにインストールして機能した。

Windows 10アップグレードテスト

Windows 10へのアップグレードにともなって気づいたことをいくつか。

初回起動時のブランクスクリーン

アップグレードによる初回起動時、「さぁ、はじめましょう」と表示されるが、そのあとブランクスクリーンのままになってしまう。

この問題は、4回アップグレードして

ちなみに、この現象は、Ctrl+Alt+Delでタスクマネージャーを起動し、CPUが落ち着いたところでもう一度CADを使ってログオフしてからログオンすれば改善する。

アップグレードに伴うプログラムの動作不具合

アップグレードしたWindows 10には動作不具合がある、という報告が多いが、手元の環境ではそれはなかった。

ただし、いくつか問題があった。

Catalyst関連

AMD Quick Stream Error 「権限情報がみつかりません」と言われる。

Catalystの入れなおしが必要だった。

また、Catalyst Control Centerを起動するように求められたりもする。ドライバは入れなおすのが無難に見える。

PeaZip

PeaZipのコンテキストメニューが開かない。

Google日本語入力

Windows 7のデフォルトのIMEによらずMS IMEに戻されてしまう。
コントロールパネルから戻せるのかもしれないが、一応FAQに従い再インストールした。

デュアルディスプレイ時のタスクバー

マルチディスプレイの場合、タスクバーはWindows 7ではプライマリディスプレイに表示するのが標準、Windows 10では全てのデスクトップに表示するのが標準で、変更されてしまう。

起動が遅い

遅くない時もあるにはあるが、遅い時は本当に遅い。

ようこそ画面がなかなか出ないなど問題もある。

ちなみに、起動全般インタラクティビティが損なわれており、結構不安になる。
情報が表示されないことは増えた。

終了処理

一見シャットダウンが完了したように見えても、実は終わっていなかったりする。

電源ボタンで強制シャットダウンされる状態になっており、次回起動時に正常なシャットダウンが妨げられたとみなされてしまう。
特に電源断を行っている人は注意。

Windows 7 64bit 古いソフトウェアの互換性テスト (主にエロゲー)

全体的な印象としては、

  • Windowsはよくがんばってると思う
  • しかし結構辛いものも多い。Windows XP 32bitは確保しておいたほうがよさそう
  • メジャーメーカーのタイトルは割とまともに動く。昔のエロゲーはお行儀の悪いプログラムが多い
  • Windows 10で動作しないプログラムは意外と少ないが、ないわけではない。

Lotus SuperOffice 98

動作しない

XGWorks 4.0

インストールできない。
動作はするらしい。

RPGツクール2000

問題なく動作する。

DESCENT

DOSBOXで起動。

CD-ROMのデータをハードディスク上のコピーして起動する必要がある。
実行ファイルはDESCENT.BAT

DESCENT2

DOSBOXで起動。

インストーラによりインストール、起動時はディスクを挿入、CD-ROMを

mount d d:\ -t cdrom -2

のようにマウントした上で起動する必要がある。
実行ファイルはD2.BAT

DESCENT3

通常通りインストールできる。
setupタブでサウンドカードとしてプライマリードライバーを選ぶ必要あり。
マウスの感度がよすぎるなど問題あるが調整可能。

リトルMyメイド パンドラボックス

起動自体はインストーラを含めWindows 2000互換モードで可能。
ただし、最小以外のインストールのためには、予め内容をハードディスクにコピーし、ハードディスクからインストーラを起動する必要がある。

Alive (Witch)

テキストが淡く表示される。

WHITE ALBUM (light)

Windows 2000またはXPの互換モードで起動しなければ画面が出ない

D+VINE LUV

Windows 7ではWindows 2000互換モードでプレイ可能だが、色がおかしくなる。色数の問題か。

Windows 10では起動するものの画面が表示されず、音も出ない。

ロマンスは剣の輝きII

Windows 2000互換モードで起動、プレイ可能

ぴあきゃろTOYBOX

Windows 2000互換モードで起動して設定した後、互換モードを解除し、視覚テーマとデスクトップコンポジションを無効にしてプレイ可能

虹色シーズンさりげなく

インストーラはWindows 95互換モードで実行する必要あり。
テキストが表示されないが、そういうものだっただろうか?

ぱすてるチャイム

問題なく動作する

プレシャスLOVE

管理者権限で実行する必要があり、Windows95互換モードが適切。
データをレジストリに保存するため、お行儀はよくない。

アージュマニアックス

問題なく動作する

Windows10への自動アップグレードとその意図

アップグレードとその拒否

Windowsは最新のWindowsである、Windows 10のデビューが迫っている。 今回はMicrosoft社がWindows 7/8/8.1からのWindows 10への更新の無料パスを用意するなど、「Windows 10への更新」を望んでいることが伺える。

Windows 10への更新は、「用意ができ次第、順次バルーンヘルプによって通知される」。

用意ができ次第というのは、Windows 10がリリースされ次第という意味ではなく、アップグレードを許すフラグが立てられてからだ。 パッケージWindowsを利用している場合、おそらくはリリースされ次第告知される。 一方、メーカーから購入したプリインストールWindowsを使用している場合、メーカーが検証を完了し、Goサインを出した時に更新される。

この更新を確認・通知するための更新は、Windows 7がKB3065987、Windows 8/8.1はKB3065988として提供されている。この更新を適用すると、通常の更新にWindows 10へのアップグレードが含まれるようになる。 アップグレードを入手し、アップグレードを促すところまでは、半自動で行われる。

その拒否方法はAsk COREで紹介されている。

これを適用した後、その適用(つまりWindows 10になる)は手動でGoサインを出さなければ行われない。(Get Windows 10というソフトで行われる)。 しかし、これは「うっかり」やってしまう可能性は大いにあり、かつ将来的に強制される可能性もある。 現時点ではWindowsのパッケージまたはライセンス販売を優先することと、急速な移行を狙って期間限定であるとしている。ただし、MicrosoftがWindows 7/8/8.1への残留を望まない気持ちのほうが強くなれば、これを延長して強制することも考えられる。 現在は更新の強制よりもWindowsを販売することを優先しているようだ。

意図の推測

Windows 10はMicrosoftが「最後のWindows」だとしている。 事実上ローリングリリースとなり、常に最新のWindowsが保たれる。例えばWindows 7→Windows 8のような変更はそもそもなくなり、毎日少しずつ変化し、やがてWindows 8になっている、という感覚に近い。

このようにするのは、検証・サポートコストの低減のためだ。 複数の状態を維持していると、そのサポートにも検証にも、コストと時間がかかる。 特に古いものを現状に合わせるというのは非常に困難であり、もちろんコストもよりかかるため、新しいものを出すよりもずっと負担が大きい。場合によっては競争力を失う結果にもなる。 リソースが少ない場合は、最新版以外は面倒を見ない、とすればそれなりにの競争力と品質を保つことができるる

ここに近づけるためのWindows 10のローリングリリース化である。 将来的なオープンソース・ソフトウェア化に言及するなど、Microsoftがその企業規模を以ってしてもWindowsの開発、保守が破綻しそうなほどに膨らんでいることが伺える。

だが、Microsoftにはかなり迷いがあるようだ。 よりオープンで、誰もが使えるインフラにしようとしている一方で、その収益やモデルを変更することを拒否する姿勢も見える。 現在までを見る限り、その体制変更は「変化の兆し」として歓迎されてはいるものの、それ以外については全てが悪化していると見られている。

自由や公開が不十分であり、利益の確保と強権の行使が過剰である。 どの立場からも激しく批判されているのが現状だ。

実際にMicrosoftにとってWindowsは大きなビジネスだ。 Windowsの売上の割合は意外と小さく、Microsoftのクラウドシフトによりさらに小さくなっている。 だが、Windowsの販売不振が業績に響く程度には大きい。それを手放す勇気がないのだ。

さらにWindows 10はHome editionに関してはWindows Updateの調整ができなくなる。 常に強制ダウンロード、強制適用である。 この強制がシャットダウン時などユーザーを妨げることなく行われるという情報もない。現在の自動適用と同様に、作業中でも構わずダウンロードし、適用した上で突如として再起動される可能性が高い。

さらに、Windowsの開発体制の変更に伴い、「アップデートを適用すると軌道できなくなる」というトラブルの発生頻度が激増している状況下だ。 Windows 10になると、おそらくこの頻度はさらに増加すると見られる。Arch Linuxのようなローリングリリースディストリビューションで言うところの、TestingあるいはUnstable相当の体制であるため、その頻度は高止まりするだろう。

これを強制するというのは明らかに非常に問題がある。

Windows 10をライブアップグレードにしたのも問題だ。 更新が破損することは、Windowsでは「よくある」。 実際、私のThinkPad e440は、初期化してもアップデートに必ず失敗する。そのため、Windows 10が降ってきても更新できないし、そもそも降ってこない。

かなり迷走していると見られる。 そもそも、今回アップグレード/アップデートの延期機能があるのはエンタープライズユースのもののみで、一般ユースのものはそれらは「強制する」という。 これらの情報もしょっちゅう変わっているが、Windowsを安定したインフラとして使いたい層はかなり多いはずであり、動かなるリスクを冒してまで最新の機能を求める層はWindowsにおそらくそこまで多くはない。 その選択権を剥奪するのが妥当なことだとはとても思えない。

WindowsはパソコンOSのデファクトスタンダードとしての自覚と責任を求めたい。 面白く革新的であることが求められるのは挑戦者であり、基盤であり標準となるものであれば、常に安定して使えるものであるべきだ。 一部のユーザー、特定の使われ方のみに適合するOSは標準としてふさわしくない。 また、行政などがMicrosoft製品を強要する社会的状況も早急に改善してほしいと思う。

適切な対応は

Windows 10のカーネル上の変更点は大きく、周辺機器が動かなくなる可能性はかなり高い。 出たばかりのホットなデバイスであればおそらく近い将来Windows 10に対応するだろうが、旧型デバイスだと期待薄だ。 私が使用しているスキャナー、プリンターもおそらくはダメだろう。

さらにソフトウェアが動かない可能性も高い。 私の場合、仕事で使っているソフトウェアがアップグレードするのも結構しんどい、SONAR PRODUCER, KOMPLETE ULTIMATEがある。 完全に動かなければ、アップグレードには10万円程度は必要になる。 FL STUDIO SISGNATURE BANDLEはライフタイムアップグレードに救われるが、ドラゴンスピーチの対応も疑問。

このあたりを考えると、デスクトップは更新しないことになるだろう。 特に新しいソフトウェアを導入する予定もないため、Windows 7のサポート切れ(2020年1月14日)まではかなりあることから、そのまま維持することになる。 新しいソフトウェアが動作しないようであれば、システム全体のアップグレードを検討する。 音楽関連ソフトウェアは集中させるしかないため、Windowsの更新を行うのであれば、全体を上げるしかない。 その際に対応できないソフトウェアは切り捨てられることとなる。既にWindows 7でXG Worksは動かなくなっている。

比較的無難な対応としては、Windows 7/8/8.1でアップグレード前にディスククローニングしておき、Windows 10にアップグレードしてさらにディスククローニングする、という方法だろう。

グレード間の巻き戻しをライセンス的にMicrosoftが許容するのかがわからないが、これであればWindows 10で動作しなければWindows 7/8/8.1のクローンを用いて巻き戻し、Windows 10移行に適切な時期が来た時にはクローンを用いてWindows 10を書き戻すことで、無償期間後にもアップグレードすることができる。

Microsoftが煽るほどにはWindows 10へのアップグレードは勧められない。 プレビューでもかなりの不具合が報告されている。趣味ユーザーであれば試してみるのもいいかもしれないが。

もう少し言うのであれば、Windows 8/8.1ユーザーは無条件にアップグレードしても良い、という意見も見る。 一方、Windows 7ユーザーはアップグレードは控えたほうが良い、ということだ。

なお、サポートが終了しているWindows XPと、延長サポート終了が近いWindows Vistaは無償アップグレードから外されている。 Windows 10はWindows Vistaが余裕をもって動くコンピュータであれば性能的には動作する可能性が高いが、これはMicrosoftの経営上の判断だろう。

Windows 10 previewからもWindows 10にアップグレードすることができるが、これにはWindows 7/8/8.1のライセンスでアップグレード認証したものだけであり、Windows XP/Vista、非正規Windows、Windowsなしコンピュータからのアップグレードはできない。

hp Pavilion x2 10

Pavilion x2 10
Pavilion x2 10

概要

hp Pavilion x2 10はhpが2014年10月に発表したDetachable 2in1 PCだ。

BayTrail-M世代のAtomプロセッサとWindows 8を組み合わせるもので、1kgを切る軽量さと、39800円(税別)という低価格が特徴だ。

購入動機は、e440が重かったからだ。

本来、音楽を軸に活動するつもりであり、モバイルの携行ということは視野になかった。 仮にコンピュータを主軸とするとしても、モバイルが必要なライフスタイルではないと思い、稀に携行する程度であれば2kgを越えるe440でも問題ないと考えていた。

だが、実際は、「PCが必要かどうかはわからないが、営業のためにあったほうが良い」ケースは多々有り、 e440を携行していたが、体を壊すことが多すぎる。

そこで、やはりモバイルPCは必要だという結論に至った。

元々はPanasonicのRZ4が欲しかったのだが、18万円級というと前倒しで投入できるようなものではない。 そこで、軽量で使える、なるべく安いもの、かつ操作性に差がでるラップトップだけに、その点も考慮して選んだのが、私が信頼するhpのPavilion x2 10だった。

10.1インチというモバイルとしても小型のラップトップ、 さすがに750gと超軽量なRZ4にはとても敵わないが、それでも960gとかなり軽い。

検討はしたものの、それほど深く考えずに買った。 だが、これが思わぬ伏兵だった。

ちなみに、クーリエ保守3年をつけたため、トータルでは6万円を越える程度だった。

性能

性能面では、AtomプロセッサなのでCPUは速くない。 Core Mプロセッサは動作周波数は低いが、Core i5並の性能を出しているようなので、それと比べても遅いかもしれない。

また、何よりRAMが2GBしかないので、下手な使い方はできない。 さらに、eMMC32GBというストレージはその使い方もかなり制約される。

つまり、考え方を変える必要がある。

「これはタブレットである」

スマートフォンで全力のコンピューティングをしようと考える人が稀であるように、タブレットでもそれは変わらない。 Surfaceが全てをまかなえるようなPRをしているが、実際はそうはいかない。

メインマシンが他になければ成立しないモバイルだ。 実際、細かな打ち合わせやデモンストレーションを行う時はe440を持参することになるだろうから、2台どころか3台目である必要があるということになる。

はじめてのコンピュータに勧めるようなものではない。 あくまでも「モバイルのためのもの」だ。

1280×800という画面なので、なおのこと常用は厳しい。

携行

携行性は、960gで大変に良い。

ただし、恐らく手に持った時にまず驚くだろうと思う。 重いのだ。 この重いというのは、片手で縁を持った時の重量感がe440と同じくらいだ、ということを意味する。

だが、バッグにいれて携行する場合は話が全く別だ。

だが、それだけであれば「軽いが、最高に軽いわけではない」で終わっていた。 ここにDetachableである強みが加わった。

軽量である上にむき出しで携行されることを前提にしたものであり、コンピュータバッグで携行しなくても、百均のクッションポーチで携行できる。

e440をアンチショックケースとPCバッグの組み合わせで持ち運ぶと4.4kgほどになる。もちろん、大きな専用バッグを含めてだ。 対して、x2 10ではその重量は1kgをわずかに越える程度であり、既存のバッグに入れることもできる。

加えて、detachableである以上、キーボードを外して使うことができるし、必ずしもキーボードはなくても良い。 キーボードを必要とする状況が想定されないなら、キーボードを外して、そもそも持たないという選択肢もあるのだ。

ちなみに、実測値はキーボード側が322g、本体は606gとのこと。

hpは実測に近い値を掲載値としていることに交換が持てる。

タブレットとして使える、というメリットは案外大きく、先日は電車で立っている間はタブレットとして使用し、吸われた時にキーボードを装着して使用した。

RZ4のようなConvertibleタイプだとキーボードは裏側にくるため、タブレットにした時に重く、持ちにくい。

実はマイレージ性能が素晴らしい。 11時間45分としているが、動画連続再生で11時間を越えたデータがある。RZ4は17時間以上を公称するが、同様の方法で11時間台にとどまる。

このマイレージ性能の素晴らしさに対して、Windowsの起動が速く、またWindows 8がモバイル的な仕様に対応しスリープが高速化されていることからAndroidスマートフォンのように使える。

そして、本当にもつ。

microUSBで充電するが、供給電力は4A+… モバイルバッテリーでの充電は難しい。停止すればいけるか。

キーボード

このPavilion最大の特徴が、キーボードカバーだ。

それが特徴たる点としては、まず布であることだ。布でタブレット自体をカバーする構造で、しかも全体はカバーしない。

さらにこれがドックであり、スタンドでもあるという。 これについては後述する。

キーボードは10インチに詰め込んだにしてはオーソドックスなものとなっている。

多少気をつける必要はあるが、普通に打てるし、扱いにくいラップトップが多い昨今としては結構快適だ。

ただ、PageDnやEndなど、私が多用するキーがFnとの組み合わせになっている点だけちょっと困る。

ファンクションキーは機内モードもあり使いやすい。

タッチパッドはクリックのないものでやや使いにくい。

マルチタッチによるスクローリングがSynapticsとは逆(画面タッチと同じ)になっていることに戸惑う。 ちなみに、エッジに関しては画面に対するものと同じスワイプ効果をもたせている。

Bluetoothではなく優先接続なので確実で素早く、さらにBluetoothのチャンネルを消費せずに済む。

変形

キーボードカバーに端子が出ており、タブレットをここに合わせる。マグネットがあり、吸着するのでつけやすく外れにくい。タブレットを持ってキーボードを持ち上げることは問題ない。

キーボード側は拡張端子を持たない。キーボードを外すことで機能が制限されることはない。

キーボードカバーはマグネットを持ち、これがタブレット背面に吸着する。だから、カバーの状態ではしっかりカバーされて外れることはまずない。

そして、これがスタンドになる。吸着位置はカバーになるところを含めて3箇所、つまりディスプレイ角度は2段階。

無段階調整できないのか!と思ったが、意外と困らない。

ちなみに、非公式な方法としてフラップを内側に折ればもう2段階調節できる。

このスタンドが本体よりうしろにはみ出すので接地面積が増える…というが、立体的に考えるとその上に本体がくるわけで、そんな小さな斜めの空間に物があるなら、カバーを畳んでもたれさせればよい気がする。

この布カバースタンド、結構丈夫で、実はキーボード「も」支えられる。 つまり、PC使用中に筆記が必要になった場合に、キーボードを本体側に倒して畳み、奥に押し込んで手前スペースに筆記する、ということが可能。 狭い机を広く使える。

(クラムシェルならどけるしかないだろう。「縦に畳める」ために素早く出し入れできるということだ

x2 10 奥に畳む
x2 10 奥に畳む

さらに布なので、そのまま折り返して使用することができる。 hpは「スタンドモード」と称し、カバー底面の下にキーボードがくる、つまりむき出しのキーボードが机につく形の状態で利用可能としている。 動画を見たりSNSを見たりに適した状態か。タッチ対応なのでこの状態で操作可能。

x2 10 スタンドモード
x2 10 スタンドモード

hpらしいアイデアとサービス心にあふれたこのカバー、実に素晴らしい。

これの難点は、足の上では結構使いにくいこと、手持ちではタブレットにしないと使えないことだ。

Windows8 (BayTrailとLinuxとタッチディスプレイ)

実は私はWindows8のまま使用している。

なぜならば、Bay Trailの32bit UEFIへの対応が、Linuxでは(も)結構大変だからだ。

しかもタッチ関連のセットアップも結構大変だったりするので、とりあえず諦めた。Windows Tablet向けのチューニングがディストリビューションで提供されるようになるまでは放置、と考えたのだ。

だが、実はWindows8が結構よかった。

いや、私はWindows8は「一体何を考えているんだ」と思うほど苛つく代物だと思っている。

だが、タッチができるようになっただけでその印象は大きく変わる。なるほど、確かにタッチで使いやすいUIだ。

Linuxはキーボードを意識しているし、だからこそ速い。だが、キーボードを失った時、Linuxの標準的なUIは必ずしもWindowsよりも優れていない。

コマンドでの設定が可能なことについても、キーボードがないとあまりうれしくない。

だが、まずマウスでカーソルを持っていくことなく、パッとタッチすれば良い、というのは意外なほど「良い」。タッチパッドはなくても良いかもしれない、と思うほどだ。

腕の揚げおろしを考えれば手元のタッチパッドのほうが良いケースもある。特に、スクロールはほとんどの場合タッチパッドが良い。

だが、ウェブページの中にスクロールできるブロック要素がある場合などは、どちらをスクロールするかの調整はタッチディスプレイのほうがしやすい。

専用のファンクションボタンがあるような使い勝手だ、と言えば伝わるだろうか。 多分、これは10.1インチだからだ。30インチもあるような巨大ディスプレイでタッチするのは明らかにしんどい。

加えて、入力フォームに「タッチでフォーカスすると」ソフトウェア・キーボードが現れる。キーボードで入力するか、ESCキーを押すと消える。出し入れは任意にできる。 この仕様は、結構快適。自分がしようとしていることを一歩先んじて用意してくれる。

この点に関してはLinuxのタッチUIはほど遠い。ほとんどの環境でバーチャルキーボードは手動で出すものだし、Plasma Activeのキーボード出現タイミングはちょっとおかしいと言われている。

このバーチャルキーボードが結構使いやすいのもいい。記号に関しては基本的にわけられているが、数値へと切り替えた時に一緒に出てくる。テンキーモードは「on/off」であり、日本語入力も「on/off」である。スマートフォンよりもスペースがあるからだが、この方式は結構使いやすい。 特に、パスワードで記号も入れる私の場合、Androidでのパスワード入力はかなり辛いのだ。

ちなみに、Androidのいずれのキーボードとも異なる、もっと物理キーボードに近い配列も良い。 それでいて、数字のフリックもでるきようにはなっている。

また、Windows8はIMEの切り替えが可能になった。ほとんどの人には必要ないと思うが、かな入力にしている私の場合、バーチャルキーボードでかな入力は事実上できない(アルファベットキーしか表示されないため、打てないキーがかなりたくさんある)。そこで、MS-IMEはローマ字、Google日本語入力はかなにしている。これによって切り替えが可能だ。

※Google日本語入力はインスタントにローマ字とかなを切り替えることはできない

密かにMS-IMEは劇的に改善されている。こんなによくなっているとは驚きだ。

画面回転はいずれの方向に対しても自動。 回転は遅く、さらに事前アクションがあるため、素早くは変わらないが、あまり回転させるものでもないと思うので、意図せず回りにくいほうが嬉しい。

フォントレンダリングはそれなりに改善されたようだが、依然としてFreeTypeよりはるかに劣る。にじまず見やすいが、非常に見づらい条件がある。だが、MacTypeを動かすにはメモリに余裕がない。

相変わらず設定はしづらく、Windows Update中にスリープに入ってコケてしまうが、それでもいくつか改善された部分がある。 その最たるものはネットワーク関連で、アダプタの設定は今までよりも表に出された。

ただ、Modern UI上のアプリがデスクトップとは独立であることや、設定がModern UI上で一部だけできることは混乱を招く。 ちなみに、Modern UIのSkypeはMicrosoft IDでログイン(サインオン)する仕様で端末にMicrosoft IDを紐付けることを前提とする。だが、デスクトップSkypeを入れた場合に関してはそれは独立だ。

Microsoft IDの端末への紐付け、というのは、AndroidがGMailアドレスを要求するのと話は同じだ。 だが、Androidは勝手に電話番号やクレジットカード番号まで送らせようとするので、それと比べてMicrosoftのやり方は、Windows 8現在ではジェントルだと言える。Modern UIを拒否すれば別に登録する必要もないのだ。

これがModern UIだけ(Windows PhoneあるいはWindows ARMのように)ならば、うんざりしていたものと思われるが。

デザイン

非常に特徴的で素敵だ。

hp

hpは製品はもちろん、サポートも丁寧で好きだ。

そのサポートの素晴らしさだが、まずいきなり「初回ブート前にLinuxをブートしてバックアップを取る」に失敗、チャットで結構好まれない質問をしたのだが、丁寧に答えていただいた。

…CDブートの可否については調べて追ってメールで伝えるとのことだったが、メールがないのはご愛嬌。自己解決したしね。

ただ、製品に関してはフィルムをはがしたら、液晶に傷?があったのが残念。 白く、汚れではなさそうなこすっても変わらないものだった。

これについて申し出なかったのは、フィルムはがしと保護フィルムはりを同時にやったために元々ついていたことを確認できなかったためだ。

その時は開封動画をとめてしまっていたというのもある。

総括

5倍近い値段のLet’s Note RZ4に対して、資金的余裕がなく一時的な方策として導入したのだが、実際は価格差がなくても悩むほどの逸品だった。

使い勝手もよく、hpらしい心配りで誠実な製品だ。 モバイルとしてはベストに近いものだと思う。

これが適しているのは、スマホのような受け身な使い方ではなく、キーボードを欲したりPCでなければやりづらい作業を外出先でスキマ時間を活用してPC作業を行いたい人だ。

ハッカーや趣味プログラマ、あるいは忙しい人、外出や出張が多い人、小説を書くなどの生産活動をPCで行っている人などに適しているのではないか。

時間の有効活用に、あるいは機会の活用に適しているように思う。