Mageiaの代替として使いうる有力な選択肢としていたManjaroだが、Kaveriにおける問題点はXが起動しない、ということにある。他の多くのディストリビューションは起動しようとすると落ちてしまうため、可能性はかなりあるのだが、それでもXが起動しないのでは現実的に使えない。

今回はManjaroのwikiを参考にした。しかし、pacman -Syuが、PGP鍵が正しくないとして成功しない。無視してaticonfigやmhwd-kernelを実行しても失敗する。

結局のところ、Manjaro Forumの通りにいることで鍵のアップデートに成功し、その後はスムーズに進んだ。

Mageiaからの移行のため、Mageiaの/etc/fstabを参考に/etc/fstabを書き換える。また、usersグループのGIDがMageiaでは500、Manjaroでは100なので、Manjaroでvigr及びvipwして、usersグループのGIDを変更する必要があった。

fcitxなど必要なソフトウェアをインストールしていくが、問題もいくつか見つかった。

まず、Operaをインストールするが、Operaに対してIMが有効でない。また、Javaに対しても有効でない。デフォルトでfcitx-qt5がインストールされておらず、これをインストールしなければKDE4アプリケーションに対して入力ができない。これらの問題に加えてなぜかいつの間にかKDEアプリケーション起動時にibusが起動するようになり、日本語が入力できなくなった。これは、ibus-anthyをインストールしてもそれは変わらないし、ibusをアンインストールしてもfcitxを再インストールしても変わらない。

これについてはアドバイスいただき、.xprofileに次の記述をすることで解決した。

if uname -r | grep -i manjaro
then
export LANG=”ja_JP.UTF-8″
export XMODIFIERS=”@im=fcitx”
export XMODIFIER=”@im=fcitx”
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export DefaultIMModule=fcitx
fi

また、kernel 3.14に更新すると、Cinnamonが起動できなくなった。VLCもとてもよく落ちる。

さらに、Catalystにあるべきオーバースキャンの設定がなく、HDMIの表示が直らない。Catalystの実行ができたのに、非常に残念だ。しかし、Catalystのドライバーはさすがに優秀で、今までと比べ相当にストレスフリーな画面再生が可能だ。

.kde4にexecが含まれているとしてエラーになるため、.kde4をリネームする必要があった。

Mageiaと比べるとManjaro自身のパッケージも多く、しかもArchのパッケージも使えるためかなり便利だ。もちろん、eCryptFSも存在する。ただし、Manjaroのリポジトリには、lv, NKF, JDがないようだ。

Manjaroの全体の印象としては、例えばMageiaよりもフォントレンダリングが綺麗だったりして、全体的には「良い」感じがする。ただし、パッケージングシステムについては一部を自力で解決する必要があるなど、Mageiaと比べて少々手間がかかる。その分柔軟性は高いはずだが、PRMを使うMageiaと違い未知のパッケージングシステムなのでそれが活用できていない。

また、ネットワーク関連のコマンドが通常のものがほとんどないため、とても困ってしまう。ネットワークのGUI設定ツールはシンプルでわかりやすい。

入力は原則としてMozcで行う。Anthyもあるにはあるが、安定しない(そもそもfcitx-anthyが安定していないように思う)し、Anthyの変換効率が絶望的に悪い。Mageiaでもかなりよく、Momongaなど感動的なのだが、辞書の関連だろうか。一方、Mozcの変換効率がMageiaのものと比べてかなり良いため、そこはそれほど大きな不満があるわけではない。

ただし、どうしてもFcitxはuimと比べると安定性は大幅に劣る。ibusよりはだいぶマシだと思うが、それでも落ちることはあるし、フリーズもする。入力が暴走し、アプリケーションごと落とすしかなくなることも時々ある。

デザイン面におけるアドバンテージは特にないように思う。PCLinuxOSなどはかなりスタイリッシュだが、そうしたのと比べると普通だ。デスクトップ環境はXFceをメインとしているということだが、Cinnamonが使えないならばKDEだろうか。XFceがダメなわけではないのだが、ウィンドウエッジへのスナップなど機能が少々不足しているし、AmarokなどKDEアプリケーションを割と使うためだ。

とりあえずしばらく使って評価してみることにしよう。比較的ホームディレクトリ破壊影響は小さいように見える。

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