FM2+Killer GodavariとXeon W3565+Quadro2000マシンを比べてみた

コンピュータの仕様

FM2+88X Killer

  • AMD A10-7870K APU
  • DDR3-1600 8GB RAM *4
  • 320GB 2.5inch HDD SATA2 (Windows System)
  • 256GB ADATA SSD SATA3 (Linux SYstem)
  • UEFI Boot

hp Z400

  • Intel Xeon W3565
  • nVidia Quadro 2000 Graphics
  • DDR3-1366 2GB ECC Unbuffered RAM * 2 + DDR3-1600 4GB Non-ECC Unbuffered RAM * 2 (DDR3-1066 driven)
  • 250GB Samsung 3.5inch HDD SATA2 (Windwos System)
  • 120GB Corsair SSD SATA3 (SATA2 Connection) (Linux System)
  • Legacy Boot

Windows Experience Indexによる比較

項目 FM2+Killer Z400
CPU 7.4 7.5
Memory 7.4 7.5
3D Graphics 6.8 7.0
2D Graphics 6.8 7.0
Disk 5.9 5.9

「Z400のXeon W3565+Quadro2000のほうがわずかに速い」というのは、ベンチマークの通りで面白みもない。

だが、見るべきところはある。

まず、メモリーもz400のほうが速い、ということだ。
メモリーはz400は1066で、FM2+Killerは1600で動作していて、FM2+Killerのほうが速いはずだ。
しかも、FM2+Killerはデュアルチャンネル構成だが、z400はトリプルチャンネルだが2種類を2枚ずつで機能していない。
それでもメモリアクセスはz400のほうが高速だという。

さらに、グラフィックスにしても、3DグラフィックスはDirectX9でテストされるが、OpenGLに特化していて3Dグラフィックスを得意としないQuadroであるにもかかわらず、Radeon R7を内蔵したGodavari APUに優るという。

AMDという第二の選択に対して、Intel+nVidiaという定番構成がいかに強力かがよくわかる。
理屈では見えてこない差があるようだ。

LinuxでのCPU処理

実用的かつ単純な方法として

time xz -zc image.iso > /dev/null

によって比較。これは、今のところxzが最も時間がかかっているためで、imageはtmpfs上にDebian jessie DVD 64bit(debian-8.2.0-amd64DVD-1.iso)。SystemRescueCDをnomodeset+nokmsboot+docacheでブートし、wgetでイメージを取得してテストした。つまり、イメージはRAM上にあり、ディスクアクセスは発生しない。

FM2+Killerは

1862.41s user 3.46s system 99% cpu 31:09.98 total

対するZ400は

1743.0s user 1.92s system 99% cpu 29:09.72 total

やっぱりZ400のほうがやや速い。

xzはコアをフルに使い切れないことが多いのだが、日常的にすることで、全てのコアを使い、かつ負荷や結果が一定になるものが思い浮かばず、xzにした。差自体は恐らくこんなものだと思う。ImageMagickでは極端に差が出るが、およそこれくらいの割合でZ400のほうがいつも速い。
プロセス数の多い処理はZ400のほうが有利か。

LinuxのGPU処理

OpenGLの処理速度を比較するため、Linux上でのベンチマーク。

Windows上の普通のベンチマークとは色々と事情が変わってくる。

  • LinuxではDirectXは使えないため、OpenGLを使う
  • いずれもメーカー提供のプロプライエタリドライバを使用するが、Windowsドライバと比べるとかなり性能が低い。特にAMD Catalystは出来が悪い
  • Quadroは元々OpenGLグラフィックスであり、AMD APUは一般向けであるためDirectXグラフィックスである

テストはUnigine Heaven Benchmark 4.0を使用した。
なお、再起動した上で新規ユーザーでテストすることで差異を可能な限り埋めてはいるが、CatalystがLinux 4.2ではうまく動かないため、Linux 4.1を使用している。

いずれもプロブライエタリドライバを使用し、ディスプレイはFHDの1台にセッティングした。

  • Render: OpenGL
  • Mode: 1920×1080 fullscreen
  • Preset: Custom
  • Quality: Low
  • Tessellation: Disabled
Term FM2+Killer Z400
Platform Linux 4.1.12-1-MANJARO x86_64 Linux 4.2.5-1-MANJARO x86_64
CPU Model AMD A10-7870K Radeom R7, 12 Compute Cores 4C+8G (3892MHz) x4 Intel(R) Xeon(R) CPU W3565 @ 3.20GHz (3200MHz) x8
GPU Model AMD Radeon(TM) R7 Graphics (1024MB) x1 Quadro 2000 PCI Express 352.55 (1024MB) x1
FPS 22.4 26.0
Score 563 655
Min FPS 7.7 17.7
Max FPS 47.0 39.8

FM2+killerも体感よりはかなりがんばっている。
FM2+Killerはビデオ再生がひどいため、まともに動くとは思わなかったのだ。

Max FPSは大幅に逆転している。
だが、全体にはWindows Experience Indexの結果と比べて、さらにもう少し差が開いた印象ではある。

LinuxではCatalystドライバに不具合がかなり多いため、数値よりも快適性には大きな隔たりがある。

しかし、ドライバの出来と、openGLに特化したQuadroであることを考えると、もっと差が開いて然るべきだったけれど、意外とGodavariが健闘した。

結果を受けて

FM2+Killerの構成は、もともとはKaveri(A10-7700K)で、およそ19万円かかったが、これは大容量メモリと、多数のハードディスクのためだ。

例えば、TSUKUMOのAMD A10-7870K Black Edition BOX スペシャルセットが34344円(2015-11-07現在)となっている。
実際は、4GBx2 RAMであること、Mini-ITXマザーボードであることを考えれば、TSUKUMOで計算するとFM2A88X Killerが12480円、A10-7870Kが18274円、W3U1600HQ-8GC11(8GBx2)が12150円で42904円。
PCケースDefine R5が13014円、Seagate STT1000DM003が5992円、慶安 静か KT-S400FXAが6151円なので、全体では68061円になる。

高機能を狙った構成なので、もっと安く上げるのであれば、4.5万円くらいで収まる可能性もあるだろう。だが、だいたいそのあたりであり、別の見方をすればPC1台組むのに必要なコストがそれくらいであるとも言える。
A10-7870Kはミドルに迫るくらいの性能を持ってはいるが、素晴らしく快適な性能でもない。性能的には中途半端だが、コストパフォーマンスは良い、という微妙な立ち位置だ。
「下の上」である。

しかし、「微妙な割に便利」でもある。
オフィススイートななどの基本的な事務、1080p動画再生を含むインターネット体験、そこまで本格的でなければ3Dゲームだってできる。
つまり、一般的なユーザーのニーズを満たすことができるのだ。

ただし、Windowsであれば。Linuxでは、そのパフォーマンスが十分に発揮できず、実際Windowsで不足を感じないのに、Linuxでは随分ひっかかる。

加えて、「性能はいらないが機能が欲しい」というユーザーにも安価に応えられるのは大きい。例えばトリプルヘッドディスプレイや、4kディスプレイが欲しい、eSATAが欲しい、USB3が欲しい…といった要求にも、マザーボードが安いので対応に費用がかからない。
性能はともかく高機能を要求する場合には結構な価格差が出る。

一方、Z400は、秋葉原で3万円ほどで買った中古だ。

3万円というと、自作にせよ、BTOマシンにせよ、かなり困難なラインになる。非常に小さな、ラップトップと変わらないようなものなら購入できるが、本当に最低辺のPCだ。
だが、最新型を購入できてしまうために、中古ならでは、とはいいにくい。

ちなみに、Windowsを含む場合は、3万円で自作は恐らく出来ない。

Z400は、2010年のhpのエントリーワークステーションだ。
エントリーモデルとはいえミドルタワーのワークステーション。普通の人が手にするようなものではない。
安価なhp Z230SFFでも123,200円から。値段的にはそこまでもないとも取れるが、用途が特殊だ。
Z400の構成は、当時でいえば、パソコンならば最上位クラスにあたる。

PCが5年使い続けられることはない。性能の変化、規格の変化、タイミングにもよるが、どうしても5年はもたない。3年が良いところだ。

だが、要求水準が元より異なる場合はその限りではない。5年前は時代遅れのポンコツだが、それでもかたや5年前の、パソコンでいえばハイエンドに匹敵するクラス。かたや最新ながら、あくまで安価でありながら性能を確保したことが魅力であるエントリー・モデルだ。

それを比べた結果、「5年前のワークステーションのほうがやや高性能だった」という結果が出たということだ。これをどう捉えるか。

安価なマシンを求めるのであれば、秋葉原で、良い中古マシンを確保したほうが性能は高い。

これはおおよそ真だ。ただし、機能的にはどうしても劣る。タイミングによっては、旧規格を採用しているために非常に苦労する場合もある。
Z400はSATA2, USB 2.0といった旧規格であり、新規格には対応していない。小さなことだが、不便でもある。
メモリの速度は1066だ。1600が普通に使える今となっては低速で勿体無くもある。
そして、グラフィックスは4kより前の時代であり、4kに対応しておらず、トリプルヘッドにも対応していない。

こうした機能面では最新のGodavari、それも高機能マザーボードのFM2+Killerのほうが圧倒的に優れている。
もし、Windowsを普通に使うのであれば、私はFM2+Killerをメインにしていたと思う。

だが、Linuxでは随分とエクスペリエンスの差がある。
さらにいえば、AMD CPUだとオーディオエンジンが頻繁にドロップしてしまう(SONARにおいて)。
性能差というよりも、快適さが随分と違う。さすがに、王道、Intel+nVidiaという構成は強かった。

もしあなたが、何らかの理由でこのようなコンピュータを欲したとする。
もちろん、「普通にしか使わないから」といって「普通な用途に適したコンピュータ」を選ぶことはあまり勧められない。
ライフタイムが短くなるからだ。
もう少し視野を広くもったほうが良い。それに、そこそこ大きい買い物なのだし、もっと積極的に楽しんだほうがお得だ。

だが、色々理由は考えられる。
私のように急な故障で、予算はないがとりあえずまともに使えるレベルのーたが早急に必要だとか。
Windows XPマシンのリプレイスが必要だが、予算が確保できておらず、導入までの時間を遅延させたいとか。

また、業務利用の場合、要件が全く変わらず、「環境が変化しないこと」が求められる場合もある。
事務仕事や、株取引などにおいては、特に変更される必要はない。
定期的に必要にはなるが、刷新タイミング意外では毎日同じように業務を遂行できることのほうが大事だ。
この場合、特に故障などがなければ、規格が時代遅れといった問題はない。そのため、現状で使えるのであれば、そのマシンが使える限り、もしくは刷新がなされるまで使える、という考え方が可能だ。
ちなみに、DTMは環境を更新し続けるのが一般的なのでむしろ最新マシンが必要になるが、環境を変えないなら変えないでもなんとかなるものだ。

そのような場合においてどちらを選ぶべきか?

中古のほうが若干だがお得感はある。だが、新品のほうが高機能で快適である可能性がある。

もちろん、中古の場合は保証がない。新品の場合はある。
だが、5年も前のもので、しかもずっと使われてきたものであるならば中古はそうそう壊れない。機会の故障率はバスタブカーブを描くため、故障するなら普通はそれ以前に生じる。
新品であれば保証が利き、修理も依頼しやすい。

どちらが良いかは、好き好きとしか言いようがない。
そして、自作も中古も、趣味が入っていないとやっていられない。
本当の業務システムでやるようなことではない。

hp Z400 ( Intel Xeon W3565 + nVIDIA Quadro 2000 ) Manjaro Linux

経緯

事はデスクトップPCが壊れたことに端を発する。

起動不能となり、配線のチェックなども行ったものの解決せず、結局秋葉原まで持ち込み修理に出してきた。

BUYMORE秋葉原本店で購入したものであるため、Unicom秋葉原サポートセンターに持ち込み。
事前に、ケースが不要であることを確認し、電源と、マザーボード+メモリ+APUの状態で持ち込んだ。

ちなみに、台風のため(甚大な被害を出したあの雨だ)、翌日の持ち込みとなった。

秋葉原サポートセンターは非常にわかりづらい場所にある。随分探しまわってしまった。
総武本線の高架下沿いで、JRの駅からは中央通りをはさんで反対側、御茶ノ水方向で、KFCの向かいだが表ではなく裏側の向かい、マウスコンピューターの地下1階で、しかもその階段はサービスカウンター沿いの奥にある。

とりあえず持ち込んだはいいが、なんといっても台湾送りのため、1ヶ月程度はかかるもよう。その間仕事ができないというのは、とても困る。

暫定的な対応

とりあえずは、ProLiant MicroserverのSlaveディスク4台を抜き出し、Masterディスク4台を投入、Masterのキーファイルを入れ、Masterをマウントできるようにする。

SlaveをMasterに昇格させると数日分の作業データを失うこととなる。
基本的にはSlaveはMasterディスクの損失に対する存在だ。

これによってProLiant MicroServerで本来のデータが扱えるようになり、sshfsでアクセスすることでデータにはアクセスできるようになった。

だが、環境に関するデータは結構困る。
FUSEやNFSでマウントしているデータへのアクセスはかなり制限される。FUSE環境だとアクセスできるのが所有者に限られるためsudoが使えない、という程度はわかるが、なんとSpamassassinがちゃんと動かない。ちなみに、sudoでもsu -cでも動かないが、su -なら動く。

細かく様々制約され、「なんだか変な挙動」「なぜか動かない」が蓄積し、作業効率を大幅に下げる。

問題はそれだけではない。それをドライブする端末がないのだ。
ThinkPad e440は異常なまでに不安定であり、作業効率は10%も出ない。1分ごとにXが落ちて、その再起動に30秒程度かかるなど話にならない。

ちなみに、e440はWindowsの初期状態でもかなり不安定な挙動を見せる。もう、Lenovoのことはだいぶ嫌いになっている。

かといってとProLiant MicroServerの直接利用も性能的にも厳しいし、映像出力系にトラブルがあり、難しい。

対策の候補

いずれにせよ、必要だと分かっていた冗長系投入を遅延させていたのが問題であり、冗長系を投入するのが妥当だろう。
窮状にあって苦しいが、やむを得ない。

候補は以下だ

  • 直近の将来の要求である4k x3モニターが可能なメイン系(現行を冗長系へ) (14万円)
  • あくまでも冗長系の新品AMD A4マシン (3万円)
  • あくまでも冗長系の中古マシン (2万円)
  • 活用可能な中古マシン (4万円)

4k x3を可能にするのは、Quadro K1200が最低ラインのようだ。K620に関しては、DP Hubによる分岐もFQHDまでしかサポートしない。そのため、結構な額になった。なお、全体はSkylakeで構成することを想定した。

やはり、額が大きいことと、これからSkylakeも安くなっていくだろうし、USB CやDDR4メモリなど新規格が続々の中ではなかなか筋が悪い。

新品AMDマシンは構成が近いため、冗長環境を作りやすいが、既に問題が大量にあり、しかも十分なパフォーマンスがないというのに、さらに下位のものを選ぶのはなかなか厳しい。

さらに、メーカーが非常に評判が悪く、保証どころか修理すら預けられない感じであったため、それならば中古のほうが良いと判断し、最初に消去した。

2万円はCore i7-870、4GB RAM、GeForce 250GTマシン、4万円はXeon W3565, 4GB RAM, Quadro 2000マシンだった。

Windows的に、そしてベンチマーク的に測ればおそらく大差ない。実際ベンチマークを見るとXeon W3565が6,093、i7 870が5,480で、7700kは5,247となっている。

Skylake i7のベスト(i7-6700k)は10,957、4770kでも10,184ということを見れば、やはりふるさは否めない。
一方で逆の見方をすればそれで最新のKaveriよりも上なのだから、ハイエンドってすごいなぁ、とも思う。

GeForce GTS250は随分数字が小さいことに不安を覚えたが、この時は全世代のハイエンドである9800 GTX+(上から2番目)の名前だけを変えたのがGTS 250で、このシリーズでは上から6番目、下から4番目、とのことだ。

古いので、最新ゲームは結構きつそう。時代を感じる。

もっとも、もうこの世代になるとGeForceはOpenGLを切る方向だった。
LinuxはDirectXを使わないし、安定性を求めるならQuadroのほうがいい。nVidiaはQuadroに関してはLinuxのサポートも手厚い。

Windows上での性能は差が小さいが、私が使う上での価値はかなり差が開いている。妥当な価格差だ。

これだけの性能があれば、何かの時に助けてくれる気がする…ということで、hp Z400 workstationを購入した。

hp Z400 Workstation

2009年に投入された前期型型Z400ワークステーションは、CPUはXeon W3520からW3580までで、これら対して5250円の水冷オプションがある。

グラフィックスボードを持たない最小構成で22万円程度、Quadro FX1800を含むと27万円程度とのこと。

後期型はW3520はそのままだが、W3565, W3680, W3690とプロセッサが変更され、グラフィックスのラインナップも一新、QuadroだけでなくFireProも加わっている。
また、メモリスロットを4から6に増やし、最大24GBメモリをサポートするようになった。チップセットはintel X58とのことだ。

最小構成+水冷を99,750円で提供していたらしいが、最初構成で買う人がいたのだろうか?

SASモデルもある。SASモデルでなくてよかった。

私が購入したモデルは、Xeon W3565プロセッサ, 4GB RAM, Quadro 2000の水冷モデル。
SATA仕様で、電源は475Wブロンズ、X58チップセットの後期型だ。

光学ドライブを搭載している。DVD-ROMドライブやBDドライブもあったようだが、DVDスーパーマルチドライブだった。

Xeonについて

Intel XeonはIntelのワークステーション/サーバー向けのCPUである。

ワークステーション向けは処理性能が高く、サーバー向けはコア数が多くて発熱が抑えられている。

Xeonのワークステーション向けの下位モデルは、民生用で最上位のCore i7 Extreameシリーズと同等品となり、またそれ以上のモデルが用意されている。

基本的には民生用のCoreシリーズと比べると高性能だが、それだけでなくECCメモリーへの対応や、CPUあたり6本のメモリスロット、マルチCPUのサポートなどより高度な性能要求や安定性に耐える仕様となっている。

その分各部品は割高だ。マザーボードも非常に高価だが、ECCメモリーなども地味に痛い。

Quadroについて

nVIDIA Quadroは、nVIDIAの映像処理向けグラフィックスボードだ。

民生用のGeForceがDirectXに特化した「ゲーム用」であるのに対し、3Dグラフィックデザイナー、CADアーティスト、映像クリエイターなどに向けてOpenGLに特化した仕様としている。

また、安定性もかなり高められており、他画面出力にも強くトレーダーにも適している。

nVIDIAはQuadroについてパッケージにLinuxへの対応を明記している。

ドライバーサポートはnVIDIAのほうが全体に手厚い。
ただし、ビデオドライバのパフォーマンスは、Windowsはおろか、FreeBSDと比べてもはるかに低いのが残念なところだ。

Z400の内部とシステム

配線は余り過ぎない長さになっており、さらにそれがまとめられた上にカバーまでかけられている。

カバーはメモリも覆うようになっていて、放熱上不利に見えるが、もしかしたらエアーコントロールによってむしろメモリ放熱が考えられているのかもしれない。

5インチオープンベイが3つ、3.5インチシャドウベイが2つ、3.5インチオープンベイに見えるが実際は使いみちのない塞がれたベイがひとつある。

SATAコネクタは6で、SATA 2.0 3Gbps。
ただし、SATA電源コネクタは5。空きの4ピンがふたつあり、電源増設は可能。

PCI関連は

  • PCI e2 x8
  • PCI e2 x16
  • PCI e x8
  • PCI e2 x16
  • PCI
  • PCI

となっている。

メモリスロットは6、最大搭載可能量は24GB。標準では2GBx2が積まれていた。トリプルチャンネル仕様。

おそらくはスタビライザーとして昨日するのであろう緑色のステーがQuadroに向かって伸びている。

基本的には緑色の部分は工具なしで操作できる部分だ。パネル自体はハンドル式になっており、必要な工具は増設時のトルクスのみか。

BIOS式でUEFIなし。

BIOSは、起動ロック、ディスクの暗号化に対応。また、RAIDコントローラを持ち、RAID構築が可能。

WoLに対応。ハイパースレッディングのOn/Offが可能。カバーセンサーについては有効・無効を設定可能。

設定項目は非常に少ない。

ブートデバイスの選択は、Optical, USB, Diskのみ。WindowsとLinuxの切り替えは基本的にはデバイスの起動順序を利用する必要がある。

また、Opticalを指定すればOptical Driveを読みにはいくのだが、ブータブルなCDを入れていてもスルーされてしまうことが結構あった。

OSはWindows 7 Professional。ちなみに、この個体はhpのデフォルトではなく、ショップで入れて認証したものが入っている。

Windowsエクスペリエンスでは、だいたい7.0から7.5。ディスクだけは5.9にとどまった。Windowsのディスクは250GB HDDである。UEFIをサポートしないため、ブートディスクの容量は2.2TBが上限となる。

メモリ増設

あとから知ったのだが、hpは

  • DDR3-1366 DIMM ECC Unbufferedのみ対応
  • hp以外のメモリは使用不可
  • ECCとNon-ECCを併用すると、メモリエラーとなり起動しない

と言っている。また、調べてみると

  • ECCとNon-ECCを混ぜることはできない
  • BIOSで有効・無効が切り替えられるのなら、無効にすればNon-ECCメモリが使用できる。常に有効であるなら使用できない。いずれにせよ混ぜることはできない
  • 否、無効にしてしまえば混ぜてもNon-ECCとして動く

とある。

CFD ELIXIR W3U1600HQ-4Gを追加した。

「おそらくはNon-ECCの、DDR3-1600メモリの4GBx2」である。

メモリチェックはちゃんと通ったし、LinuxもWindowsも問題なく機能する。
よくわからないが、とりあえず気にしないことにした。人には勧めない。

なお、最初から1366のメモリが積んであるにもかかわらず、1066で動作している。

HDD

完全にデスクトップを代替しようとすると、Windowsは「音楽系ソフトを入れる別なディスクが必要」となる。

ディスクは6、マウントは5でいいと思ったのだが、実際はディスクは7、マウントが6必要であることに気がついた。

これは、Windows + Windows DATAで2台、Linuxシステムで1台、btrfsプールで4台だ。
PCIeカードでコネクタは間に合うし、電源はなんとかするとしてもマウントがない。

1台はSSDなので、適当に固定すれば良いのだが、HDDはそうもいかない。しかも、光学ドライブがあるため、マウントはさらにもうひとつ必要なのだ。

結局は、全てHDDに充てることで解決したが、実は方法はあった。

マウントに関してはiStar USA BPN-DEを利用した。

これは、5.25インチベイに固定するHDDラックで、5インチベイx2に対して3.5inch HDDx3を固定できる。
ガシャポン式で、コネクタはSATA 6Gbps。トレイなし、ホットスワップ非対応だ。

このラックは、SATAコネクタは3本(当然)必要だが、電源コネクタは2つでまかなえる。そのため、これを使うと電源増設が不要だ。

WindowsのHDDの割り当てが1台しかないため、音楽をこちらに移すことは諦めたが、このラックを使って入れ替えれば可能であることに気がついた。

それどころか、入れ替える前提であるならば光学ドライブを残すことすら可能だ。

しかし、どの程度抜き差しして大丈夫なものか、よくわからないため、しょっちゅう交換する使い方は不安がある。

なお、これらの固定方法はやや特殊。ドライブ自体にまずガイドネジを取り付け、ベイ開口部から挿入する、という形だ。
5インチベイのラックについては、上段が若干ネジ穴位置が低く、ネジを入れてしまうとガイドを通らなかったので、下段のみにネジを入れて固定した。

ネジはシャーシに固定されている。これはProLiant Microserverと同様だ。マイナスドライバーも受け付けるが、基本的にはトルクス。これはProLiant Microserverと規格が同じで、レンチが流用できた。

Linux上での性能

まず、この通り

$ cpupower frequency-info
analyzing CPU 0:
driver: acpi-cpufreq
CPUs which run at the same hardware frequency: 0
CPUs which need to have their frequency coordinated by software: 0
maximum transition latency: 10.0 us.
hardware limits: 1.60 GHz - 3.19 GHz
			available frequency steps: 3.19 GHz, 3.19 GHz, 3.06 GHz, 2.93 GHz, 2.79 GHz, 2.66 GHz, 2.53 GHz, 2.39 GHz, 2.26 GHz, 2.13 GHz, 2.00 GHz, 1.86 GHz, 1.73 GHz, 1.60 GHz
available cpufreq governors: ondemand, performance
current policy: frequency should be within 1.60 GHz and 3.19 GHz.
				The governor "ondemand" may decide which speed to use
				within this range.
current CPU frequency is 1.60 GHz.
boost state support:
	Supported: yes
	Active: yes
	25500 MHz max turbo 4 active cores
	25500 MHz max turbo 3 active cores
	25500 MHz max turbo 2 active cores
	25500 MHz max turbo 1 active cores

ここで躓かれても困るが。ただ、ondemandperformanceしかないのか。

ハイパースレッディングをONにした状態だと、

$ nproc
8

これも当たり前。

実際、感覚としてはA10-7700Kとはまるで違う。
A10-7700Kは3.4GHzだというのだが、実際に動かしているとほとんどの場合、2.4GHzで動作する。負荷がめいいっぱい高い状態でも2.6GHz、2.8GHzがせいぜいで、フリーズするような状態になってもそんなものだ。

ベンチマークなどで見る性能には、はるか届いていない。というか、モバイル用Celeronのほうがさくさく動く始末だ。

それに対して、Xeonは圧倒的に速い。細かく停止するようなトラブルもない。

メモリは4GBでは圧倒的に足りない。yaourtでビルドできないパッケージが結構ある。
/etc/yaourtrcで設定すれば回避できるが、結局メモリが足りないという問題の解決にはなっていない。

12GBあれば日常的には問題ない。
ただし、一時的であれtmpfsに大きなファイルを置くと圧迫される可能性がある。
とはいえ、実際に使われる範囲としては、6GB前後というのが私の感覚なので、tmpfsに半分とられてもswapもあるし、12GBというのは、おおよそ問題ない気がする。

ただ、そもそも圧迫されている状態になった時にバッファとして使える領域が非常に少ないため、16GBあったほうが安心ではある。

Xeonがとにかく速く、メモリを増設した時のパフォーマンスは本当に感心する。
それだけ良いようだと、最新のワークステーションはどれほどのものなのか…

Quadro 2000 と Linux

さて、問題のQuadroだ。

AMD A10-K7700はAMD R7グラフィックス相当だが、Catalystドライバを使っていても

  • セカンダリディスプレイのマウスカーソルが歪む
  • VDPAU/VA-APIともに使用できない
  • Xのパフォーマンスが非常に悪い。描画のもたつき、プチフリーズが多い
  • Chrome系ブラウザが動作しない。画面が表示されたり消えたりする。プロセスが増えるとまずダメ
  • Skypeで画面が歪む。変色し、緑色の線が入る
  • マルチデスクトップは正常に機能しない

これなら安定して動作するIntelグラフィックスのほうがいいのではないか…と思ってしまう。パフォーマンスも非常に悪い。

対するQuadroは、これらの問題が見事なまでに発生しない。
100時間以上を費やし、動作しない理由の究明に勤しんだVDPAU/VA-APIも、いともあっさりと動いた。動画再生は非常に快適だ。

ただし、VLCで「DRM経由のVA-API」にすると動作しない。「XのVA-API」にする必要がある。

驚いたのはImageMagickの処理が飛躍的に高速化したことだ。
従来1分は余裕でかかっていた処理が3秒以内に完了する。おそらく、数時間かかっていたmogrifyの負担も著しく軽減されるだろう。

とにかく安定している。問題らしき問題が発生すること自体稀だ。

ただし、デスクトップで動作していたOpera Devloperは動作しない。フリーズしてしまう。また、Chrome系のChromiumなどは動作はするものの、入力に対する反応が著しく遅い。Blinkの神経質さが気になる。

Blink系ブラウザではMaxthonが正常に動作するが、Maxthonは現在AURから落ちてしまっている。旧リポジトリから入手可能だ。

これからは事実上Blink以外の選択肢が失われていくように思うのだが、Blinkの動作の不安定さは非常に気になる。WebKit系は動作するが、非常にもっさりだ。

結論

LinuxのグラフィックスボードはQuadro。

AMDのCPUのパフォーマンスが出ない理由はよくわからない。ビデオもCPUも、Windowsではそれほど悪くないように感じるのだ。

ただし、Windowsではオーディオデバイスのほうが見事に落ちまくる。ASIOドライバを使うようなデバイスは、やはりIntelのほうが最適化されているのだろう。AMD CPU不可というものもあるくらいだし、完全な互換性はないのか。

で、AMD APUのパフォーマンスはWindowsの時よりもはるかにしょうもないものに見える。非常にストレスフルな性能だ。

結局のところ、Intel CPU + Quadroという、普通の組み合わせ(Quadroは普通ではないが、Linux的にはむしろ妥当だ)が一番いいようだ。

愛着のある、はじめての自作PCとの比較がこのようなことになって、とても残念だが、だが、このような蓄積は仕事上必要だと思うことにしよう。

高度なことを求める人にLinuxを動かすハードウェアとしてAMD APUは勧められない。

VDPAU/VAAPIが動作しないのは、ディストリビューション的な事情かもしれないが、少なくともマウスカーソルが歪むという問題はディストリビューション問わず発生した。Skypeに関しても同様だ。

これが、Radeon全般の問題なのか、7700K固有の問題なのか、はたまた私の7700Kの問題なのか、あるいはCatalystの問題で将来的に解決されるのか…といったことはわからない。
ただ、マウスカーソルが歪む問題は、やはりRadeon * CatalystにおいてWindowsでも報告されている。

スペックだけをみればAMDの製品はLinuxのほうを向いているかのようだが、事実はそうではないらしい。

VDPAU / VAAPI * AMD A10 kaveri / Cinnamonが立ち上がらない

LinuxでのGPUハードウェアアクセラレーションつきでの再生のトライ。

設定はわかっているが動作のためにセットアップ。

VDPAUを利用するため、libvdpau-va-glとlibva-xvba-driverのインストールを行い、/etc/profile.d/vdpau_vaapi.sh

#!/bin/sh
export VDPAU_DRIVER=va_gl

と設定して実行可能に。(root:root 744)。再起動して有効化できる。 別パッケージのvdpauinfoによると

libva info: VA-API version 0.38.0
libva info: va_getDriverName() returns 0
libva info: Trying to open /usr/lib/dri/fglrx_drv_video.so
libva info: Found init function __vaDriverInit_0_33
libva info: va_openDriver() returns 0
display: :0.0   screen: 0
[VS] Software VDPAU backend library initialized
API version: 1
Information string: OpenGL/VAAPI/libswscale backend for VDPAU

Video surface:

name   width height types
-------------------------------------------
420     1920  1080  NV12 YV12 UYVY YUYV Y8U8V8A8 V8U8Y8A8 
422     1920  1080  NV12 YV12 UYVY YUYV Y8U8V8A8 V8U8Y8A8 
444     1920  1080  NV12 YV12 UYVY YUYV Y8U8V8A8 V8U8Y8A8 

Decoder capabilities:

name                        level macbs width height
----------------------------------------------------
MPEG1                          --- not supported ---
MPEG2_SIMPLE                   --- not supported ---
MPEG2_MAIN                     --- not supported ---
H264_BASELINE                  51 16384  2048  2048
H264_MAIN                      51 16384  2048  2048
H264_HIGH                      51 16384  2048  2048
VC1_SIMPLE                     --- not supported ---
VC1_MAIN                       --- not supported ---
VC1_ADVANCED                   --- not supported ---
MPEG4_PART2_SP                 --- not supported ---
MPEG4_PART2_ASP                --- not supported ---
DIVX4_QMOBILE                  --- not supported ---
DIVX4_MOBILE                   --- not supported ---
DIVX4_HOME_THEATER             --- not supported ---
DIVX4_HD_1080P                 --- not supported ---
DIVX5_QMOBILE                  --- not supported ---
DIVX5_MOBILE                   --- not supported ---
DIVX5_HOME_THEATER             --- not supported ---
DIVX5_HD_1080P                 --- not supported ---
H264_CONSTRAINED_BASELINE      --- not supported ---
H264_EXTENDED                  --- not supported ---
H264_PROGRESSIVE_HIGH          --- not supported ---
H264_CONSTRAINED_HIGH          --- not supported ---
H264_HIGH_444_PREDICTIVE       --- not supported ---
HEVC_MAIN                      --- not supported ---
HEVC_MAIN_10                   --- not supported ---
HEVC_MAIN_STILL                --- not supported ---
HEVC_MAIN_12                   --- not supported ---
HEVC_MAIN_444                  --- not supported ---

Output surface:

name              width height nat types
----------------------------------------------------
B8G8R8A8         457866064 457866064    y  
R8G8B8A8         457866064 457866064    y  
R10G10B10A2      457866064 457866064    y  
B10G10R10A2      457866064 457866064    y  
A8               457866064 457866064    y  

Bitmap surface:

name              width height
------------------------------
B8G8R8A8         16384 16384
R8G8B8A8         16384 16384
R10G10B10A2      16384 16384
B10G10R10A2      16384 16384
A8               16384 16384

Video mixer:

feature name                    sup
------------------------------------
DEINTERLACE_TEMPORAL             -
DEINTERLACE_TEMPORAL_SPATIAL     -
INVERSE_TELECINE                 -
NOISE_REDUCTION                  -
SHARPNESS                        -
LUMA_KEY                         -
HIGH QUALITY SCALING - L1        -
HIGH QUALITY SCALING - L2        -
HIGH QUALITY SCALING - L3        -
HIGH QUALITY SCALING - L4        -
HIGH QUALITY SCALING - L5        -
HIGH QUALITY SCALING - L6        -
HIGH QUALITY SCALING - L7        -
HIGH QUALITY SCALING - L8        -
HIGH QUALITY SCALING - L9        -

parameter name                  sup      min      max
-----------------------------------------------------
VIDEO_SURFACE_WIDTH              -  
VIDEO_SURFACE_HEIGHT             -  
CHROMA_TYPE                      -  
LAYERS                           -  

attribute name                  sup      min      max
-----------------------------------------------------
BACKGROUND_COLOR                 -  
CSC_MATRIX                       -  
NOISE_REDUCTION_LEVEL            -  
SHARPNESS_LEVEL                  -  
LUMA_KEY_MIN_LUMA                -  
LUMA_KEY_MAX_LUMA                -  

H.264しかサポートできていない?

VAAPIはAMD APU A10 Kaveriで必要なのはlibva-xvba-driverなので、それだけでOK。Catalystドライバは既に使用している。 Mplayerはmplayer-vaapiをAURから導入すれば良いということだが(コマンドラインオプションは必要。Wikiは英語版mplayerの項目でのみ、AURにあることが示されている。communityからdropしたパッケージ)、現在のところ鍵が検証できない(手動追加しても受け付けない)ので試していない。 SMplayerはVAAPIはIntelのみだと言ってくる。

結局うまく動いていない気がする。

Cinnamonが立ち上がらない

再起動すると、Cinnamonが立ち上がらなくなった。

待たされた上でデフォルトの壁紙が表示され、

Cinnamonはクラッシュしました

と表示される。

~/xsession-errorsを調べると、~/.config/dconfがPermission Deniedになっている。

ls -ldR ~/.config/dconf

したところ、ごっそりとパーミッションがroot:rootのmask077になっている。 chownしたのだが、chownしても何度も戻ってしまい、ちょっと苦労した。

現在のシステムについて

私のコンピュータシステムについて質問があったのでまとめておく。

とはいえ、Linuxのシステムは全て説明するのは困難なので、概要に留める。

ハードウェア

ASRock FM2+Killer Extreame, AMD A10 7700K, 32GB RAM, 128GB SSD, 3TB HDDx5というのが主な構成。

外付けマルチドライブ、Canon MP630とEPSON GT-S630がある。プリンタ、スキャナはWindowsからは使用していない。

AUDIO I/OはAUDIO 4 DJ(セレクター経由でBOSE)、TASCAM US-366+FOSTEX AP05+VAIO付属スピーカー、アナログ出力のlogicool。US-366はLinuxでは扱えない。通常はClassic Proのヘッドフォン、製作時やリスニングではULTRASONE HFI-580を使用。

キーボードはオウルテックのメカニカルキーボード(青軸)、マウスはサンワサプライのBLUE-TECH有線、マウスパッドはELECOMの滑マウスパッド(大)。ELECOMのゲルハンドリストを使用。

机がL字型の自作となっている。

モニターは21.5インチのFullHDデュアル

システム

ディスクは以下のようになっている。

disk0(SSD)
Linuxシステム(/boot, /, /swap)
disk1,2,3,5
Btrfsボリューム
disk4
Windowsシステム(NTFS/UEFI)

Btrfsボリュームは2レッグミラー(RAID1+0相当)で運用される。サブボリュームを用いた運用で、サブボリュームの直下がEncfsディレクトリとなっており、~/.share.encfsにマウントされる。これをencfsで~/shareにマウントして使用する。

そもそもホームディレクトリの主要なディレクトリやファイルはシンボリックリンクとなっており、これをマウントしないとシステムをまともに使用することができない。システム自体もLUKSで暗号化されており、オフライン攻撃に対する強度を確保する。

Manjaro/WindowsともにUEFIでブートされる。ディスクは全てGPTとなっている。

Linux

ディストリビューション
Manjaro Linux JPを使用。0.8.10からのローリングアップグレード。
カーネル周り

Manjaro kernel 3.17を使用。AMD Catalystドライバで、オーバースキャンの設定をしてある。

ただし、この状態ではデスクトップ環境を問わず、HDMIモニター(セカンダリー)のカーソルがやがてバグる。

デスクトップ環境

XFce, Awesome, KDE, Cinnamonを用意。通常はKDEを使用。

KDEについてはSuper+Leftでウィンドウを左に寄せる、などエッジリサイズオプションを設定してある。

Conkyを使用しているが、KDEではRSSがうまく領域を確保されないことが多いので、あまり使っていない。

日本語環境

fcitx+Mozc-UT。

fontsは、Archで用意されている日本語フォントはだいたい入っている。

インターネット

ウェブブラウザはFirefox latest(binから入れたもの。スクリプト起動)とMaxthon, opera developerを使用。

メールはMaildeliver(自作スクリプト)でチェック、振り分け、フィルタリング、通知などを行い、Claws Mailで読む/出す。通知はデフォルトの通り、SOXとNotify Sendを使用。

TwitterはMikutter(Git)を使用。2chはJD(AUR)を使用。

その他、Skype+Sype Call Recorderを使用。

マルチメディア

半自動でCDをflacとOgg Vorbisに取り込むようになっており、Amarokで音楽コレクションを再生。

PDAPにはスクリプトを用いてOgg Vorbisを転送。Ogg VorbisはV192kbps。

ビデオはVLC/SMPlayer。

音声についてはPulseAudio経由で、出力デバイスはアナログオーディオ、HDMI、そしてNI AUDIO4 DJがあるが、設定によりAUDIO 4DJから音楽のみ出すようにしている。これはPulseAudioで設定してある。現在、Audio 4 DJから鳴るのはAmarokとSMPlyer。

画像は通常はGwenviewだが、Thunar+ViwniorやRistrettoも使用。

画像は投稿時などの変換はImageMagick。その他、GIMPとInkscape。

開発

PDocはmedit、コードはKate、プレーンテキストはTeaを使用。

バージョン管理はGitで、サイトのテキストもGitで管理、大部分はリモートGitを使用している。

リモートGitはCodebreak;, GitHubが主。

開発言語はRubyとZsh

シェル
XFce4 TerminalとZshを使用。Zshはmomongaをベースに拡張したrcで使用している。EXTENDED_GLOBは常にON。

Windows

デスクトップ

外観はU-7imate Final Version for Windows7, MacType, tronnixカーソルテーマを使用。

ランチャーはLaunchy。Rain Meterも控えめに使用。フォントは源柔フォント, 源真フォント, Rounded M+, Noto Sans Japanese, Ricty。

ユーティリティ
  • GeekUninstall
  • PeaZip
ファイラ
  • As/R
  • Hina File Master
日本語入力環境
Google日本語入力
マルチメディア
XnView
音楽制作環境
  • SONAR X3 PRODUCER
  • FL STUDIO Signature Bundle
  • KOMPLETE 9 ULTIMATE
  • Cabuse 6 LE
インターネット
ウェブブラウザ
  • Cyberfox AMD64bit
  • Sleipnir
メール
Oepra Mail
エディタ
  • Uneditor
  • VXEditor
セキュリティ
  • ZoneAlarm Free Firewall
  • Avast! AntiVirus Free

音楽制作環境なので、基本的に余計なものは入れないようにしている。

Windowsでウェブブラウジングを楽しむようなことはない。メールもメインアカウントのIMAPアクセスだけだ。だが、ブラウザは調べ物したりSoundCloudにアクセスしたりで必要となる。

パフォーマンス

Linuxでの並列作業や、WindowsでのDTMで使われているこのコンピュータのパフォーマンスについて述べる。

Linuxにおいて10000プロセスをforkして行う作業は、ほぼ問題ない。が、GUIはフリーズしたり、ひどい遅延を起こす。どちらかというと、fork時が問題になるようだ。ちなみに、Nepomukでシステムが使えなくなるまでには26万プロセスがforkされていたと記憶している。

おおよそ並列作業のために見境なくforkしても問題にはなりにくい。ただし、gccなどでは、やはり多くても12スレッドがいいようだ。並列性は、残念ながらあまり高くない。やはりこの作業ではコア数が必要となるので、FX-8が欲しいな、と思う。

全体にはCPUがボトルネックになっている。システムはSSDからロードされているため、ストレージ性能はそれなりにある。ネットワークもGbEでそれなりの帯域がある。RAMはKDEでも2GBもあればロードできるため、実際は8GBを越えることは稀だ。

しかし、ソフトの起動時に待たされる、特にKDEの起動が遅いことについては、やはりCPUがひっかかっているようだ。これはGIMPやLibreOfficeの待ち時間についても同様。KDEでもひっかかりが生じることがあり、明確にどこでということは読めないのだが、どうもCPUらしい。KDEは明らかにXFceのようにはさくさく動かない。リソースに常に余裕があれば、体感的な速度にはそれほど差がでないはずなので、常にではないが動きが悪いと感じるということはKDEに対して余裕がないのだろう。

ちなみに、パイプでのXZなどCPU中心となるものに関しても結構遅いと感じられる。コンパイルも意外と待つ。「すごく速い!」という印象はない。

IOスピードは、まぁ、この程度だろう。RAMも十分なのだが、それでももう少しあると快適になるシーンというのはある。バッファで使いきってしまうことは結構あるので、その時にはもっとメモリーがあればIO待ちの時間が減る。また、tmpfsに置けるファイルも増えるだろう。とはいえ、64GB化はエクスペリエンスの向上は乏しいだろう。

WindowsのDTMにおいては、ストレージスピード、RAM共に完全に余裕である。ストレージスピードが足りないようならば、ネットワークストレージのRAID0でさらなる高速化を準備していたが、その必要はなかった。

RAMは、Windowsでは逼迫したことがない。WindowsはRAMの使い方が下手だ、ということもあるが。

16トラックのシンセに20本のプラグインエフェクトを入れてもRAMには十分な余裕があったが、問題はCPUだ。上限に張り付くようなことはないのだが、US-366でlowest latencyにしていると、3トラック目あたりからノイズが乗ってくる。DTM作業をストレスなく行うには、かなりパワーが足りない印象だ。

AMP A APUは、クロック周波数がブースト時のものになっているので、その最大周波数で動いてくれるわけではない、というのが結構痛い。見ていると、ひとつのコアが60%くらいになるとノイズが乗り始める。この場合、他のコアは40%程度の使用率となっている。

Highest latencyにしてもノイズが除去できないこともある。結局、モアCPUパワー!な状態だ。

音楽制作においては、比較的低レベルでの動作が多いためか、どうもハードウェア的にインテルのほうがいいことが多いように思う。性能は同じでも、うまく動いてくれる気がする。一方、LinuxではFX 8がとても気になる。

現状、DTMではコアよりパワー、一方Linuxではパワーよりコアである感じがするのだが、まぁこれだけCPUの話ばかりになってしまうほど、CPUが遅い!

ちなみに、CPUについでパワーが足りないのは、ゲームなどしていないにもかかわらず、グラフィックだったりする。Windowsではもたつくというほどではないが、それでもYouTubeなどでは「んっ」と思う時がある。デュアルディスプレイの負荷が厳しいのかもしれないが、安定性も足りなかったりする。Windowsでもだ。

一応、この構成でもFHDx2+4kが可能なようではあるが、相当もっさりしそうだ。

クリエイティブな環境のためには、もっとCPUとGPUが必要だ、という結論に達した。

なおストレージ容量だが、現在はだいたい1.3TB。一時2.7TBまで行っていた。ネットワークが50Mbps程度しか出ていない(しかも、down率が10%を越える)ので増加は抑えめだが、本来限界まで簡単に行くとは思う。btrfsでいくらでもふやせるのはいいのだが、バックアップが難しくなっていくのは難点である。

MageiaからManjaroへ

Manjaroのセットアップ

Mageiaのパッケージ管理ツールのまずさというのが、「削除がうまくいかない」ことにある。Wineインストール時に一度選択して、その後選択解除するとごっそりパッケージを抜かれる。そして、もう一度選択しても抜くパッケージを選択してくれない。

わかっていたのにやってしまった。KDEやKDMなどがごっそり抜かれ、修復困難な状態に。動かない、ということはないのだが、グラフィカルスクリーンを立ち上げることができないため、諦めたほうが早い。

翌日(今日)がopenSUSE 13.2のリリースdayだったので、1日待ってopenSUSE 13.2にしようかとも思ったのだが、まずはManjaroに挑戦してみることにした。「あっ、やっちゃった」と思ってリブート前にManjaro Linux 0.8.10 XFce JPを焼いておいた。これは、以前のものからはちょっと更新されているほか、以前はライブCDの部屋のCinnamon日本語版だったが、今回はManjaro JPのものにした。

以前はGPGキーリングの問題が出てインストールできなくなってしまっていたが、今回はバージョンを上げて再チャレンジ。

しかし、以前のものはとりあえずXが落ちるところまではいくのだが、UEFIブートだとnomodeset, nokmsbootでもブートスプラッシュまで行かない。USBからのブート(BIOS)なら行くし、Xが落ちる。しかし、オプションなしではシステムが落ちる。

UEFIの場合、グラフィックタイプ別のmodeset設定がされており、それを消せばnoXまでは行く。しかし、CUI testingインストーラではいまいちうまくインストールできない。CUI stableインストーラでBIOSブート、というのも悔しいのでいろいろ試していると、nokmsboot+nomodeset+non-free driversでいける、ということがわかった。これであればライブ起動するため、「普通に」インストールできる。

「普通に」UEFIブートでGPT使ってインストールしたところ、UEFIのブートメニューにmanjaroという項目が登場する。これであとは起動時にブートオプションをつけることを忘れなければ(eキーでeditし、linuxの行にnomodeset,nokmsbootの2項目を追加)普通に起動できる。が、アップデートできない(!)

gnupg cannot locally signのエラーが出るのだ。これは以前と同じ問題。ここで躓いてしまうと諦めるしかない。調べると、答えが載っていた!(以前はなかった)

Manjaroフォーラムの情報に従い

# mv /etc/pacman.d/gnupg /etc/pacman.d/gnupgold
# pacman-key --init
# pacman-key --populate archlinux manjaro
# pacman-key --refresh

とすることで進む(–initはかなり時間がかかる)。が、やはり検証できない鍵があり、アップデートに失敗する。

ネットランナーの記事を参考に

# sudo pacman-key -r 604F8BA2
# sudo pacman-key --lsign-key 604F8BA2
# sudo pacman-key -r AC97B894
# sudo pacman-key --lsign-key AC97B894

とすると通った。

あとは以前の通り、Forumの情報にしたがって

# pacman -Syu
# aticonfig --initial
# mhwd-kernel -i linux314

でいける。314でなくても良い気もするが、とりあえず314にしておいた。これでCatalystで起動してくれる。

Manjaroは比較的豊富なパッケージを導入している。encfs, ecryptfs, btrfs, LVMなども最初から入れており、比較的難なく継続利用することができる。

ただし、UIDが1000、GID(users)が100を割り当てるため、互換性に乏しい。ここは統一ルールとして

  • 一般ユーザーのUIDは1000から始める
  • usersグループのGIDは500にする

というルールを設けてvipw及びvigrで編集する。

さらにホールディレクトリの設定は不十分だったので、これも改善しておく。基本的に共有される部分が~/shareにマウントされるサブボリュームであり、ホームディレクトリ直下で使われるものについてはシンボリックリンクで対応する。

home-aki-shareサブボリュームはすでに用意されているが、これまでhomeサブボリュームに自身のホームディレクトリが含まれていた。homeサブボリュームを新たに作り、従来のhomeサブボリュームは「Mageiaのhome」と理解する。また、統一ルールのため、従来のshareサブボリュームについては、chown -R aki:users /mnt/4することで修正する。もちろん、「Mageiaのhome」に未整理のまま取り残されているファイルも存在する。だが、ホーム直下に置き去りにすることはあまりないので影響は少ない、はずだ。こういう時のために~/home/share/jumbleディレクトリでも用意しておこうか。(本来はshare直下にそれをする予定だった)

基本的なものは揃っているが、zsh, git, ruby, sox, fetchmail, claws-mailがないためそのままでは動かない(vlcに関してはMageiaで作りこんだ仕様よりも気持ちよく動く)。これらをインストール。また、mikutterのためにはbundlerをインストールした上でbundleする必要がある。また、iron(SRWare iron)はライブラリがないため動かないし、ironはAURにもない。ただし、MaxthonやOpera developerはAURに存在する。

AURにはlvとnkfもあるので、これも導入しておく。

fontconfigに関してはlocal.confもUserconfも反映してくれない。優先度を99にしても反映されない。これについてはわからないのでpending.

次にオーディオ設定だが、デフォルトでpulseaudioに依存したシステムを組んでいるのでなかなかややこしい。pulseaudioを消すことはできるが、そうするとそのままでは鳴らないプログラムもあるかもしれない。

pulseaudioがなぜ嫌かというと、まぁ、強制的に16bit/48Khzにするからであり、音が悪いからなのだ。USBオーディオインターフェイスを使っている(24bit/92kHz)私としては「なんとももったいない」。ただし、実際はハイレゾ音源なんて制作以外で扱うことは滅多にないし、pulseaudioを外したところで快適なプレイヤーで再生する状況ではないので、わざわざpulseaudioをパージしなくても、どうしても聴きたい時だけalsaplayerだと思うが。

pulseaudioとはなにかというと、簡単に言えばオーディオドライバに対する高レベルAPI(サウンドサーバー)だ。pulseaudioを経由してesound, oss, alsaといったサウンドサーバー、サウンドドライバーから音を出すことができ、扱いやすく統一した取り扱いを提供する。つまり、プログラマ的、コンピュータ的な論理化、抽象化を提供するレイヤーというわけだ。もしかしたらpulseaudio-jackなんてものもあるかもしれない。だが、確実に鳴らすために16bit/48kHzに変換するし、そこで遅延が生じるし音も悪くなる、という。

ALSAでがんばってみたのだが、Audio4DJは4chあり、Cahnnel B(Headphone monitor)から出したいのだが、ALSAだとChannel Aから出てしまう。結局諦めて、pulseaudio-managerの設定でデバイスを設定(デバイスごとに出力チャンネルが選べるので、Amarok起動状態でAudio4DJのチャンネルをBにし、Amarokの出力をAudio4DJにする)することでAmarokでスピーカーが鳴らせるようになった。

AmarokはGstreamer backendでPulseaudio経由の設定でビルドされている。Xine backendのほうが音がいいのに…Pulseaudioの音はちょっと平べったいけれど、割とスムーズなのと、従来(AmarokでPhononがAudio4DJを出力デバイスにする)はフォーマットが異なる場合などに音が鳴らないままシークが進み、音がバグるトラブルがあったが、それがない。I doというmp3の音源はまともに再生できなかった、ということも解消された。遅延はあるにせよコントロールはしっかりしているので、必ずしも「音が悪い」とは言えないかもしれない。ちゃんと安定して演奏できることは大事だろう。「いい音で聴きたい音楽のみAmarokを使うことで確実にAudio4DJ+Sonyスピーカーから出て、他の音はlogicoolスピーカーから出る、という扱いの良さや意図した通り環境によらず鳴ってくれる点を含めてもしかしたら結構いいのかもしれない。

Manjaro XFce JPの使い心地

ManjaroはManjaro+Arch+AURのリポジトリを使う。AURのパッケージはかなり多く、UbuntuやopenSUSEに匹敵するパッケージがある。また、AURに集約されているため、レベルの高いユーザーの成果物がダイレクトに利用できるというのが非常に大きな魅力となっている。

ただし、もともとArchは最低限のパッケージを導入して使うものなので、それを色々入れて「初心者向け」にしていることの破綻はある。

まず、パッケージインストーラが「ひとつずつインストールを選択する」ことや、「最低限の依存パッケージをchoiceしようとする」ということがまず多くの、そして完成された高機能なソフトウェアシステムを求める人にとっては環境づくりのハードルが高いし、あまり色々いれるともともとあれもこれも入れて選択するような使い方を推奨していないのでトラブルの原因にもなる。「どのパッケージが必要か」分かっている人が余計なものは入れない方向で使うようにしないと機能しないシステムが出来上がりそうだ。

全体にはパッケージは早いがFedoraほどは早くない。それに、パッチ当てなどにあまり熱心でない(必要なら自分でやれ、というのもある)ので、性能や機能面で劣る場合もある。速さはあまりない。また、日本では人気はそれなりにあるが、日本語環境はかなり悪く(それでもMageiaよりはかなりマシだが)、パッケージやオプションが日本での使用に適さないこともある。Archは必要ならABSを使って調整するものなので、あまり余計なものを入れているといろいろ苦しい。

さらに、Japanese Fontを入れようとしたらAURにあるものはかなりがビルドに失敗する(理由は提示されない)ということもあるし、システムへの理解が足りない初心者には決して易しくない、と思う。それでいえばChakraのほうがいいのではないか。パッケージはかなり少ないし日本語は絶望的だが。

Manjaroの情報は少ないが、Forumに結構情報があるし、ベースのArchのwiki(極めて充実している)がほとんどそのまま適用できるため、総合的には情報はむしろ多い。configuration toolの類は少なく、Manjaroが調整を入れているパッケージはあまり多くない。Ubuntuもその点はあまり変わらないが、openSUSEのような「あまりわからなくてもなんとかなる」要素は希薄。

XFceはかなり進化していて、使い心地は非常に良い。のだが、細かな設定ができず使いにくい面もある。例えば、デスクトップのエッジでは4方向に(コーナーはない)最大化してくれるが、ワークスペースを使っていると、ワークスペースとつながっている部分はそのまま通り抜けてしまうようになっている。この点について、とおりぬけるかどうかの設定はない。Notify-sendの対応も悪くはないのだが、邪魔になることがある。また、KDEのようにテーマを容易に導入することもできない。

ファミリーアプリの貧弱さに関しては、最低限のインストールができるようになっているために、kateやgwenview, amarokなどを使うこともできる。ただし、この場合はkdelibがロードされるためメモリーは必要になる。とはいえパッケージでごちゃごちゃすることは回避できる。

KDEを使うこともできるが、使用するパッケージが多く依存関係も深いため、システムのメンテナンスはおそらくかなり大変になる。KDEは好きだが、そこまでするかどうかは悩みどころ。どちらかといえばAwesomeやXmonadを入れたほうがいいだろう。

XFceは使うことは想定した調整になっているが、システム音がないなど作りこまれているという感じではない。

AMD APU Kaveri (A7700-K) * Linux

openSUSEのメーリングリストでご教示いただき、解決したので詳細を示そうと思う。

答はここに集約されている。今井さんによると

Kaveri等のプロプラなドライバを必要とする奴は

/etc/default/grubだったかのGRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT=”nomodeset”ってしておくのが良いようです。

これをやっとけばブートパラメータで必ずnomodesetされますし。

ほぼnomodesetで通る、ようだ。実際にやってみたところ、

  • PCLinuxOS 2013.12 64bit KDE Fullmonty
  • Sabayon 14.01 KDE amd64
  • Linux Mint 16 x86_64
  • Korora20 x64_64
  • Chakra 2014.02 64bit

のいずれも、通常起動ではGrubのあとはディスプレイ信号が消え、ディスクも停止し、反応もなくなるのだが、nomodesetならば正常に起動した。

ただし、PCLOSについてはXが起動せず、Chakraはsnmpd起動時にものすごく待たされるが、これは別の問題だ。PCLOSに関しては、ビデオドライバまたはカーネルによって解決することだろう。2013.12とやや古いことが、古いカーネルを使っているという問題になるのかもしれない。

さて、nomodesetとは何か?調べてみると、そのものズバリな答がArch Wikiにあった。

Catalystドライバを使っているときなど、ブランクスクリーンになったりディスプレイに”no signal” エラーがでたりするなどの理由で KMSを無効にしたい時があるかもしれません。KMSを無効にするには、カーネルパラメータに nomodeset を追加します。詳しくは Kernel parameters (日本語) を見て下さい。

どうも、openSUSEで「NoKMS」オプションを選択することで起動できる、というのはこのあたりからきているようだ。

そしてMageiaの/boot/grub/menu.lstを見てみると、nokmsbootという値がある。しかし、nomodesetとの違いは何かと思いそれを調べてみると大半はMageia関連の記事で、FedoraやArch, Gentooでもひっかかることはひっかかるもののはっきりしたことが分からない。カーネルのドキュメントを検索してもこれについてはヒットしない。結局それについてはよくわからないままとなった。

おそらくは起動時のみKMSを無効にするのだろうと想像はつくが、推測の域を出ない。

さて、nomodesetのブート時の指定方法だが、最近流行りのグラフィカルなものは大体legacy Grubのようだ。Fキーによってメニューを出すタイプだ。これは、F3を押して「起動オプション」を選択したあとESCで戻ると起動オプションが編集できるようになっている。値はスペース区切りなので、スペースで区切ってnomodesetを追記してEnterキーで起動できる。eで起動オプション編集に行けないので戸惑う。もしかしたらもっとスマートな方法があるのかもしれない。

Grub2はeで編集に行くと複数行になっているので戸惑うが、linuxという行の最後に追加する。

Manjaroとの格闘

ManjaroのClaws Mail問題だが、pgpmimeの件については.claws-mailの設定の問題であり、全プラグインをアンロードした上でロードし直すことで正常に機能した。

akonadiが起動しない、という問題があり、これはかなり頭を悩ませている。akonadiが機能しないとかなり多くのKDEアプリケーションが動作しない。これからManjaro forumを参考にトライする予定だ。

SDカードがマウントできない、という問題もある。これはdmesgで見ると、

[160489.399344] sd 9:0:0:0: [sdg] Assuming drive cache: write through
[160489.401488] sdg: sdg1
[160491.793366] FAT-fs (sdg1): codepage cp437 not found
[160560.285928] sd 9:0:0:0: [sdg] 30867456 512-byte logical blocks: (15.8 GB/14.7 GiB)
[160560.287153] sd 9:0:0:0: [sdg] No Caching mode page found
[160560.287160] sd 9:0:0:0: [sdg] Assuming drive cache: write through
[160560.289035] sd 9:0:0:0: [sdg] No Caching mode page found
[160560.289038] sd 9:0:0:0: [sdg] Assuming drive cache: write through
[160560.291296] sdg: sdg1
[160585.511250] FAT-fs (sdg1): codepage cp437 not found

codepageを指定しても改善しない。

Catalystにオーバースキャンに関する設定項目自体がない、というのはどうしようもなくて困っている。aticonfigでもダメなようだ。

XFceの設定も若干おかしい。そのため、mv .config/xfce4 xfce4.bakしたうえで再起動し、さらにxfdesktopを別途インストールしてトライしたが、設定が変更できないなど不具合が残った。

Cinnamonはいつの間にかクラッシュしなくなっていた。

Manjaro Linux

Mageiaの代替として使いうる有力な選択肢としていたManjaroだが、Kaveriにおける問題点はXが起動しない、ということにある。他の多くのディストリビューションは起動しようとすると落ちてしまうため、可能性はかなりあるのだが、それでもXが起動しないのでは現実的に使えない。

今回はManjaroのwikiを参考にした。しかし、pacman -Syuが、PGP鍵が正しくないとして成功しない。無視してaticonfigやmhwd-kernelを実行しても失敗する。

結局のところ、Manjaro Forumの通りにいることで鍵のアップデートに成功し、その後はスムーズに進んだ。

Mageiaからの移行のため、Mageiaの/etc/fstabを参考に/etc/fstabを書き換える。また、usersグループのGIDがMageiaでは500、Manjaroでは100なので、Manjaroでvigr及びvipwして、usersグループのGIDを変更する必要があった。

fcitxなど必要なソフトウェアをインストールしていくが、問題もいくつか見つかった。

まず、Operaをインストールするが、Operaに対してIMが有効でない。また、Javaに対しても有効でない。デフォルトでfcitx-qt5がインストールされておらず、これをインストールしなければKDE4アプリケーションに対して入力ができない。これらの問題に加えてなぜかいつの間にかKDEアプリケーション起動時にibusが起動するようになり、日本語が入力できなくなった。これは、ibus-anthyをインストールしてもそれは変わらないし、ibusをアンインストールしてもfcitxを再インストールしても変わらない。

これについてはアドバイスいただき、.xprofileに次の記述をすることで解決した。

if uname -r | grep -i manjaro
then
export LANG=”ja_JP.UTF-8″
export XMODIFIERS=”@im=fcitx”
export XMODIFIER=”@im=fcitx”
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export DefaultIMModule=fcitx
fi

また、kernel 3.14に更新すると、Cinnamonが起動できなくなった。VLCもとてもよく落ちる。

さらに、Catalystにあるべきオーバースキャンの設定がなく、HDMIの表示が直らない。Catalystの実行ができたのに、非常に残念だ。しかし、Catalystのドライバーはさすがに優秀で、今までと比べ相当にストレスフリーな画面再生が可能だ。

.kde4にexecが含まれているとしてエラーになるため、.kde4をリネームする必要があった。

Mageiaと比べるとManjaro自身のパッケージも多く、しかもArchのパッケージも使えるためかなり便利だ。もちろん、eCryptFSも存在する。ただし、Manjaroのリポジトリには、lv, NKF, JDがないようだ。

Manjaroの全体の印象としては、例えばMageiaよりもフォントレンダリングが綺麗だったりして、全体的には「良い」感じがする。ただし、パッケージングシステムについては一部を自力で解決する必要があるなど、Mageiaと比べて少々手間がかかる。その分柔軟性は高いはずだが、PRMを使うMageiaと違い未知のパッケージングシステムなのでそれが活用できていない。

また、ネットワーク関連のコマンドが通常のものがほとんどないため、とても困ってしまう。ネットワークのGUI設定ツールはシンプルでわかりやすい。

入力は原則としてMozcで行う。Anthyもあるにはあるが、安定しない(そもそもfcitx-anthyが安定していないように思う)し、Anthyの変換効率が絶望的に悪い。Mageiaでもかなりよく、Momongaなど感動的なのだが、辞書の関連だろうか。一方、Mozcの変換効率がMageiaのものと比べてかなり良いため、そこはそれほど大きな不満があるわけではない。

ただし、どうしてもFcitxはuimと比べると安定性は大幅に劣る。ibusよりはだいぶマシだと思うが、それでも落ちることはあるし、フリーズもする。入力が暴走し、アプリケーションごと落とすしかなくなることも時々ある。

デザイン面におけるアドバンテージは特にないように思う。PCLinuxOSなどはかなりスタイリッシュだが、そうしたのと比べると普通だ。デスクトップ環境はXFceをメインとしているということだが、Cinnamonが使えないならばKDEだろうか。XFceがダメなわけではないのだが、ウィンドウエッジへのスナップなど機能が少々不足しているし、AmarokなどKDEアプリケーションを割と使うためだ。

とりあえずしばらく使って評価してみることにしよう。比較的ホームディレクトリ破壊影響は小さいように見える。