Y!Mobileの一方的な通知から携帯電話環境を再構築

現状

Y!Mobileから昨年12月に通知がきた。

これによれば7月から通信速度が半減するという。

まず、現状がそれなりに複雑なので説明しておこう

  • 端末はY!Mobileで2台。1台目がフィーチャーフォン(WX11K)、2台目がスマホ(WX04SH)
  • いずれもWILLCOMで契約した
  • スマホはPHSの070回線とソフトバンクの080回線の2つ。切り替えではなく同時待ち受け
  • 通信もPHSと3Gの併用。PHS通信が有効な場合はPHSが優先
  • PHSは通信料金なしの208kbps。3GはWILLCOM D+プランで5GBの40Mbps+制限128kbps
  • 実際にはほぼPHSしか使っておらず、通信量や通信速度には縁がない(マップだけ3G)
  • 2台目はWILLCOMの「2台目無料」で契約、さらにキャンペーンでWILLCOM Dの料金でD+を利用
  • 2台とも同時契約
  • キャンペーンは6月までで、それ以降はD+の価格に。契約時に6月にDにプラン変更するよう言われていた
  • オプション、割賦を除いた単純な料金は11Kが568円、04SHが1445円

これが17Mbpsになるという。別にそれはいいのだが、それよりも6月の値上げが痛い。
調べてもらったところ、およそ3000円の値上げになるそうだ。これは安くない。

WILLCOMからY!Mobileに変わったことで大幅な変更があった。
Y!MobileはWILLCOMとEMobileが合併してできた会社だが、早々にソフトバンクの持ち物になったEMobileと、粘り強く生きてきたがソフトバンクに買収されたWILLCOMがまとめた、ソフトバンクの安売り用業者だ。

基本的にはY!Mobileはe-Mobileをベースにしている。
ただし、フィーチャーフォン部分はWILLCOMをベースにしていて、PHSになっている。
選択される回線がPHSか携帯電話かは機種によって異なり、基本的にはフィーチャーフォンはPHS、スマホはEMobileで、追加されたAQUOSケータイは携帯電話回線を使用する。

Y!Mobileユーザーは、契約相手がDDI Pocket, WILLCOM, EMobile, Y!Mobileの4パターンがある。さらにいえば、契約を取り扱う相手にはソフトバンクモバイルが加わる。複雑だ。現在は私もWILLCOM契約のY!Mobileユーザーということになる。

Y!Mobileに契約変更すれば、契約内容は劇的に変更される。一見WILLCOMを踏襲しているように見える名前がつけられていたりするが、実際はEMobileがベースになっていて、大幅な値上がりは避けられない。大手キャリアよりは若干安い程度だ。
しかし、契約を更新する(機種変更なり、プラン変更なり)ためにはY!Mobileへの契約変更が不可欠となる。
つまり、遅かれ早かれ大幅な携帯料金値上げは避けられない状態だ。

WX04SHの行き場

WX04SHはやや特殊な端末で、1台で2つの回線を持つことができる。このような仕様の端末は既に存在せず、またY!Mobileとしても2015-10-01以降、乗り換えを不可能とした。
乗り換えるのであれば、それ以前のスマホプラン タイプ3に変えておく必要があった。

WX04SHの行き場として選択できるのは

  • WILLCOM D+で維持する。機種変更もプラン変更もせず可能な限り後回しにする
  • 2回線の契約変更をする。別々の2回線の契約となり、端末も2台となる
  • 転出する。2回線はそれぞれ別に転出可能
  • 破棄する

の4択だ。

だが、いくつか問題がある。

070か080か、あるいはPHSか携帯電話回線かという問題はないらしい。

ただし、080回線でPHSに入る場合は制約がある。これは、MNPで転入可能な端末に限定する、というのだ。選択できるのは

  • CRESTIA = WX12K
  • LIBERIO 401KC = WX11K
  • STOLA
  • iiro

の3台。

WX11Kは、今使っているメインである。とんでもないポンコツ仕様で、使い心地は最悪だ。DDI時代のPanasonicのほうがよかった。
WX12Kも中身は同じだが、折りたたみになっている分多少マシだろう。

STOLAは通話専用でe-mailができない。iiroは案内されなかった。恐らくもうないのだろう。

CRESTIAは既にないということだ。そしてWX12Kも残り僅かでピンクのみ。

さらに問題は重なる。仕事で使う以上、受けられなかった時のためにSMSは必須なのだが、SMSができるのは

  • CRESTIA = WX12K
  • LIBERIO 401KC = WX11K
  • STOLA
  • iiro

つまり、相互運用できる奴は使える、ということなのだろう。
他に取りうる選択肢は

  • WX01SH Pantone
  • WX03SH Pantone
  • HONEY BEE 5
  • HEART

まぁ、Pantoneだけなのだろう。ほかは案内もなかった。

CRESTIAがなくてWX12Kがピンクしかないため、唯一まともなWX12Kを2台あてようとすると区別がつかない端末が出来上がる。
かといってポンコツWX11Kの2台持ちも嬉しくない。

STOLAはe-mailができないだけでなく、猛烈に打ちづらい。ちなみに、着メロ変更もできないという極限まで割り切った端末だ。

行き場なし

スマホの行き場

WX04SHをPHSフィーチャーフォン2台に振ると、必然的にスマホがなくなる。
Wi-Fi運用は可能だが、さすがに不便。

WX04SHの行き場としてNexus 5Xがある。
この場合、端末割引が端末から引けない関係から、スーパーだれとでも定額を必要としない080側をNEXUS 5Xにするほうが月400円ほど安くなる。

Nexus 5Xは57800円。Y!Mobileではなぜか74400円という意味不明な値段で売っているが、実質24000円まで割り引くようだ。

この場合、WX12K+Nexus 5Xで丸く収まるが、それでいいのだろうか。
月々の支払いは3880円。1445円から大幅な値上がりだ。安いといえば安いが。

そうやって縛られることも、今回のことで、このような一方的な通知でそれに伴って用意したキャンペーかが、通信容量+1GBというしょうもないことだったことも、ここまでソフトバンクモバイルが通信の改竄問題や、GPSを強制onして第三者に勝手に通知する問題もあってY!Mobileが信用できない。

一言でいえば、Y!Mobileでスマホをを持つことに積極的にはなれない。

また、Nexus 5Xは高性能端末だ。「ハイエンドではなくミドルレンジモデル」という言い方も散見されるが、実際はXperia Z5との差は小さく、Arrows M2やAQUOS Crystal Y2との差は非常に大きいというものをミドルレンジモデルと呼ぶことには強い違和感がある。

だが、私はGoogleを好まない。Googleと密接な存在であり、またGoogleのサービスを利用することを前提としているNexusは明らかに向いていない。実際、WX04SHでもGMailやGoogleフォトをはじめGoogleの主要コンポーネントで、切っても動作が止まらないものは切ってしまっている。
また、NexusはGoogleを利用することが前提となっているため、入っているのは徹底してGoogleのアプリのみであるし、microSDカードスロットはなく、Googleドライブを使え、課金しろという仕組みになっている。

日本製端末にみられる細やかな心遣いはみられい。防水、防塵、耐衝撃などの機能はない。あくまで高性能モデルでしかない。

なんとなく、微妙だ。TVは全く見ないのでワンセグ機能など全くいらないし、おサイフケータイも使わない。それでもだ。

気になるのは、Arrorws M02だ。

富士通がリリースするSIMフリースマートフォン。値段も、34800円とお安い。
性能的にはAQUOS CRYSTAL Y2とほぼ同じ。ミドルレンジモデルだろう。

Arrowsというと、Xperiaとならぶハイエンド端末として有名だと思うが、性能に重きをおいたXperiaとはかなり異なる。とにかく使いやすいのだ。

私はArrowsというと、丈夫というイメージがある。
ねとらぼとでよくわからないPR企画をしていたりもするが、実際丈夫だ。

Arrows M02はSIMフリー向けの低価格なミドルレンジ端末でありながら、MIL14項目に対応している。非常に丈夫で、これに加えて画面に傷がいきにくいよう、フレームを少し高くしていたりする。

そして、日本語入力系に日本語入力ソフトとして有名なJUSTSYSTEMのATOKを、さらに特別にチューンしたSuper ATOK ULTIASを採用している。2014年夏のArrows F-05Fで入ったスペシャルな日本語入力系だが、これがM02にも搭載されている。ちゃんと下位モデルにもコストのかかったものをもってくるのがいい。
文字入力の快適性は極めて重要なポイントだと思う。

Arrows M02、非常に良い端末に思える。

IIJmio

IIJmioは恐らくMVNOで最も有名な業者だろう。

IIJは、WIDEプロジェクトから出てきたもので、つまり研究分野出身、商業色よりも研究色が強く、理想主義的な企業だと思っている。OSCにも出店しているし、ハッカーフレンドリーな企業だろう。

MVNOとしてはやや割高な価格でも知られている。確かに、続々出てきたMVNO業者の中では割高だ。値段だけを見る人であれば選択肢にも入れないだろう。

だが、IIJには長い間ISPをやってきた信頼がある。MVNOはサービスがいつまで継続するのかもわからない、一時の流行りに乗ったような業者も多い。だが、IIJは業歴も長く、IIJmioがSIMをやめるときは、MVNOがなくなる時だろう。

価格的に見ればIIJmioという選択肢はないだろう。
だが、それ以外の理由がある。

以前は(主にはソフトバンクモバイルはなく、それどころかボーダフォン以前、J-PHONE時代の話だが)ドコモ以外は信用てどきないとして、価格的には非常に光学なドコモを選択し続ける人もいた。
恐らくはそれに近い話だ。だが、実際に大手キャリアに問題があることははっきりしている状況で、しかし楽天やDMMなどを、自分の通信を委ねられるほどに信頼できるかというと、それは無理だ。
これまで起きた様々なことを考えれば、邪悪か否かという視点で信頼できるか否かを判断しなくてはいけない。

3大キャリアは通信の改竄問題、あるいはGPS情報の第三者への提供などの問題をこれまで、そして今も続けている。Y!Mobileはソフトバンクであるため運用は同じだし、Y!Mobileになってから利用者をないがしろにした様々な変更で嫌な思いをしている。
「邪悪でないこと」は極めて重要なのだ。

通信の改竄問題について、IIJは行っていないし行なう予定がないことを明言している。このようなIIJの企業姿勢が、つまり「邪悪であってはならない」という感覚を保つことが、極めて重要な価値なのだ。

BIGLOBE(NEC)やOCN(NTT)という選択肢もなくはない。あるいは私が利用しているDTIとか。DTIは非常にシンプルで安いが、内容的にはIIJmioほどかゆいところに手が届くようなものにはなっていない。

クレジットカード

ところが、IIJmioは2015年12月24日をもってデビットカードを使用することができなくなった。クレジットカード必須だ。

音楽家時代ですらクレジットカードを持てなかったのだが、どうしろというのか。

MVNOは全体的に追従しているようで、社会的に「普通」でないことを許さず、制裁を科すシステムは加速しているようだ。
もっとも積極的な排除を遠慮無く意識したわけではなく、単に少数派を無視した結果だろう。

IIJが使えないということで再検討した。
M02の単体販売価格は34000円と高い。端末セット販売で安価なところを探した結果、mineoにしよう、ということになった。

mineoは1/20までM02にAmazon 3000円クーポンキャンペーンをやっていたので、雪の中無理矢理バイクを出して転出してきたのだが、32400円に3000円クーポンというのだが、32400円は税抜きだった。全然安くなかった。IIJmioも実は税抜きだった。

それだともっと安い端末との差が大きく、また雪の中出た時に鍵を落としてしまい、これの回復のために1万円以上かかった(家の鍵は補助錠の交換、バイクのロックはスペアキーがなくなってしまったため買い替え、さらにスペアキーの作成など)ため、その帳尻合わせを考えて、泣く泣くATOK ULTIASを諦め、安いSIMフリースマホにすることで問題をSIM単独にする。

関西電力を信用しているわけではないため、mineoをやめDTIへ。

DTIは、既にServerMan@VPSを契約しているため、通るのではないかと考えたのだが、ちゃんと既にDTIを契約しているかという項目があり、YESだと確認メールを送信、PINコードを入力することで支払い情報などの入力が不要で、契約を追加するということでさくさく進む。

DTIの規約は相変わらず簡潔で明瞭である。素晴らしい。

なお、今回3GB半年無料を使用した。音声は2ヶ月と、データプランと比べて随分と割引が少ないが、プラン変更は容量変更のみ手数料もかからないということなので、3GBで契約。来月には容量削減手続きを忘れないようにしなくてはいけない。

なお、DTI SIM、「申し込み前に必ずお読みください」とあって、3+3GBプランなるものを推してくる。
それに回答しないと申し込めない。申し込みのボタンは楽天やYahooのようなわからないことにはなっておらず、ただ言葉が断るほうがわかりにくい程度だが、正直これはやめたほうがいいと思う。イメージがとても下がる。

DTI SIMは使用量は安いが、SIM再発行が3000円、MNP転出が9800-5000円と結構高い。
このあたりは考えたほうがよさそう。

使い方の特異性

恐らく、私の使い方は他の多く人と異なる。

どうも皆は通信の高速さと大容量で選んでいるらしいのだ。
そして、スマホを使いまくっているらしい。

私はそうではない。スマホを使うことはごく稀だ。
これは別にリテラシーの問題ではない。ライフスタイルの問題と、別にスマホに頼っていないからというのが大きい。

そもそも人々はスマホで何をしているのだろうか?

ウェブブラウジング?YouTube?ゲーム?あるいはTwitter?

それであれば、時間を何に使うかの話でしかない。移動中、外出中に遊興に時間を割くよりも、有意義に時間を使いたい。そのためには、ソースコード、あるいはドキュメントがあればいい。読んでいるだけで時間は過ぎる。その場合、通信はいらないか、わずかでいい。

やらなければいけないこと、やることを進めるのに時間を使いたい。

これから移動に向けて情報収集のためのTwitterやウェブブラウジング?

それは良いと思うけれど、そんなに高速大容量通信が必要だろうか?

メールやLINE、あるいは連絡としてのTwitter?

それは必要だろう。しかしこれも高速大容量通信は必要ない。
広報活動においても同様だ。

これらのことから、特別な使い方をせず、ゲームや遊びに時間を費やさないのであれば、スマホの通信はそれほど必要ないと考える。

執筆ならPCでやるし、対外の作業はPCでやる。ネットも基本的には有線でやるし、スマホのアップデートも家の回線のWiFiでやる。

速度が欲しいと思うのは、マップを見る時だ。容量が欲しいと思うのは、ラップトップからテザリングする時だ。
だが、これらは稀であり、ほとんどの場合は128kbpsで暮らしていたことからも分かるように、高速大容量通信を必要としていない。むしろ、低速通信の安定化が欲しいくらいだ。500kbpsくらいで常に接続できるほうがずっと嬉しい。

一方、電話は事業用端末ということもあるがかなり使うため、電話のしやすさは重要なフィーチャーとなる。
個人用のケータイは、ほぼ電話とメールだ。他にできることがないケータイでもあるが。

PCを積極的に使っているし、スマホでだらだら時間をつようようなことがない。
その時すべきことを最大限行う。このライフスタイルのために、通信よりは通話が多く、通信は高速大容量よりも、信頼性が重視されることとなる。

Y!Mobileにおける注意点

なんだかPHSがなくなる、という話もあるようだ。
そうなるとY!Mobileで安く運用するのはかなり難しくなる。

esは超特殊端末で、PHS+3Gの2回線が入っているが、SIMは3Gの一枚で、PHSはPHSの電波から拾う。
さらに、単なるDual Activeではなく、「PHSと3G両方の回線が入っていなければ通信することができない」というすごい端末だ。

PHSを忘れない機種変すると、3G回線は問答無用で消滅する。機種変するのであれば、同時に行わなくてはいけない。
転出するのであれば、機種変より前に転出しなければならない。

さらに転出して次の契約をするまで、通常は使えるのだが、もう使うことができない。そして、契約しなければ普通は継続するのだが、もはやもどる端末がないため期限内に契約できなければ問答無用で消滅し、そのためにMNP期間の延長が可能。

この複雑さのため、店ではできず、センター問い合わせとなり、手続き自体も非常に長かった。

esはあんしん保証サービスをつけていた。
このため、一括5000円で機種変が可能で、結果的に安くなんかった。
その上に、WX12Kに対してW-VALUE割引が適用にならず、かつ既存のesのPHSにかかっていたW-VALUE割引が継続されるため、端末割賦の残りもある程度軽い負担となった。

主回線は基本料金無料になっていて、これが来年6月まで。そのあとは、恐らくまた考えなおす必要があるだろう。

結局

  • WX11K (Y!Mobile PHS)
  • WX04SH:PHS -> WX12K PHS (Y!Mobile PHS)
  • WX04SH:3G -> 某安スマホ (DTI SIM 3G音声プラン)

現状でHARUKA Soundの電話はほぼ使っていないので、これを踏まえて番号だけ維持するような形だ。他に
もし電話が増えるようであればY!Mobileに戻ることになる。

だが、PHSがないために戻れない可能性が高い。スマホプランだと2480円+300円+1000円で、結局は4000円ほど。かなり高い。通話が多少あっても、3000円の差だとそれなりに通話できてしまう。

さらにY!Mobileの審査も厳しくなったとかで、戻れるかはかなり不明だ。
問題はたくさんあるが、とりあえず組み替えることができた。

料金的には、だいたい
1850円+2650円といったところだったが、今度は1850円はそのまま、WX12Kが1600円(割賦終了までは2600円くらい)、スマホが1200円とちょっと値上がり。esの料金は割賦代金含めてなので、素だともう少し安いかもしれない。

DTIの契約はスムーズで、DTIに契約があったこともあり、深夜ながら申し込み時に直ちに受け付けられ、翌日には発送されていた。
本人限定郵便で届けられ、通知が届くので郵便局に取りに行く形。免許書のコピーはDTIに送られる。
届いたのは申し込みから2日後。早い。

契約内容がよくなったということは特にない。値段も上がったし、高速通信の量も減った。
端末の性能が大幅にあがり、回線がSoftbankからDocomoになった、そしてその通信を管理するのがY!Mobile(Softbank)からDTIになって通信内容の盗聴などについての心配が減ったというのはある。
いずにせよ、懸案が片付いてすっきりではあるのだが、前倒しにかかった費用が非常に大きく、痛い。

WILLCOMの通信速度を半分にするとか言われたので、Y!Mobileにしたら料金3倍だというのか

経緯

Y!Mobileから、現行のWILLCOM D+の速度を半分にするよ、という、とっても理不尽な通達がなされた。

全く納得はいかないが、とりあえず今は存在しないプランでの契約になっているため、もろもろ考えて相談はしておくことにした。

現状

3回線で2700円くらい。猛烈に安い。

WX11K

内容 料金
新ウィルコム定額プランS 1,381
基本使用料割引 -1,381
留守番電話サービス月額料 100
スーパーだれとでも定額月額料 1,500
W-VALUE割引 -934
ユニバーサルサービス料 2

小計 668

WX04SH PHS

内容 料金
ウィルコムプランD+基本使用料 934
基本使用料割引 -934
あんしん保証サービス プラス月額料 500
留守番電話サービス月額料 100
だれとでも定額月額料 934
W-VALUE割引 -1,034
ユニバーサルサービス料 2
ユニバーサルサービス料割引 -2

小計 500

WX04SH Softbank

内容 料金
WEB接続料 300
スマートフォン基本パック(W)月額料 500
パケット定額割引特典 -3,317
パケット定額 5,200
W-VALUE割引 -1,138

小計 1545

スマホを変えると…

単一回線になり、だいたい2980円から。
2回線目以降は-500円。

つまり、スマホを変えた場合は、1545円から2480円となり、935円増で、PHS回線を喪失。

ただし、ケータイプランを使えば(端末料金はかかるが)無料でもう1台もつことはできる。その場合は、パケットが定額でないのが厄介な話だが。

両方変えると…

全部組み替えることになる。
WX04SHをY!Mobileのプランにしてしまえば、WX11Kを主回線として維持する必要はないらしい。

結局、主回線は割引率の小さいスマホとなり、

  1. スマホプランS
  2. ケータイプラン
  3. ケータイプラン

とすると、月額基本料金は2980円。

ただし、この場合スーパーだれとでも定額を失うことになるため、それを踏まえると一番安いのは、スマホプランSにスーパーだれとでも定額をいれての3980円。

ちなみに、ケータイがパケットは上限定額の2500円。恐ろしい。

主回線は変えられない

主回線を変えると2台目無料を失う

D+の問題

2年経つと、D+の割引がなくなる。自動的に高くなる。そのくせに速度は遅くなる。

Dプランがもうないのでどうしようもない。
本来はそのタイミングでDプランに変えろよという話だった気がするが。

なんという理不尽感。

転出はできる

3回線とも転出は可能とのこと。
PHSを転出して070で転入できるのかは疑問だが。
080は転出してしまうという方法もある。

ケータイプラン高くないか?

パケットが定額のスマホプランSが2980円。

ケータイプランはスーパーだれとでも定額を必須として2818円。

通話部分での差は出るが、なんかおかしくないか??

ケータイプランSSは定額化できず、4500円まで上がる。5480円。シャープのシェルスマホがケータイプランが選べないのがまた辛い。

シェルスマホはバックグラウンド通信しうるのでだいぶ怖い。

今と同じ構成でY!Mobile

  1. スマホプラン
  2. ケータイプラン+スーパーだれとでも定額
  3. スマホプラン

で同じになる。

2980+1000+2580の6560円。

2台目のスマホは転出するか、ふぃーちゃーふにするかしたほうが良さそう。

Aukey モバイルバッテリー PB-N36

3回目のAukeyレビュー。

レビューはAmazonに詳しく書いたので、そちらを見ていただくのが早いだろう。

ここではさらにもう少し掘り下げてみる。

Volutzのケーブルでなぜ電流が出ない?

Volutzのケーブルは非常に高品質な充電・通信用ケーブルである。

通信用だとチャージャー側で短絡していないと急速充電器と認識されず電流が上がらない場合もあるが、Aukeyは急速充電に対応しているし、だいたいAnkerのチャージャーが短絡すらしてない、ということはあるまい。実際、100均の通信用ケーブルでちゃんと電流が出ている。

ケーブル個体の問題ではなく、他のVolutzケーブルでもやっぱり電流はあがらなかった。

ちょっと私には知見が足りない。

安全機能の重要性

サージプロテクションに関しては、私みたいにコンピュータだらけだとタップに入れてあるのでそれほど心配ないのだが、まぁつながっているものが全滅するので本当に重要だ。

サージプロテクションという意味ではバッテリーに対するインプットでの処理だと思うのだが、まぁ故障に伴う異常電流を制御するのならそれはそれで安心だ。
熱暴走、ショートのプロテクションも、巻き添えを防ぐので地味にありがたい。

だが、過充電防止は、日常的に本当に重要だ。
寝ている間に充電器に挿しっぱなしという人は多いと思うが、過充電がバッテリーに与えるダメージは非常に大きい。
そして、USBチャージャーに過充電防止機能が本当にない。なんでないのかととても腹立たしいほどだ。

モバイルバッテリーにしても、バッグの中でつないでほったらかすのだろうし、結構過充電になりやすいのだが。

ちなみに、80%で放電してくれると嬉しいのだが、さすがにそれは色々むずかしい。100%充電したい場合だってあるだろうし。

2.4A

2.4A対応のUSBケーブルはかなり少ない。2.1Aならそこそこあるのだが。
そして高い。

2.4Aとはどういう場面で役立つか、という話なのだが、まぁだいたいのスマホは2.4Aも受け入れないのであまり意味がないと思う。

タブレットだと受け入れるかもしれない。というか、Windowsタブレットだと、2.4Aなら充電できるというのがある。SURFACEもそうだったように記憶している。

ちなみに、私のPavillion x2-10は5.4A必要なので無理だ。

ライバル

Anker, PowerAdd, EasyAccなど色々あって、機能的にもだいたい横並び、どうも激戦らしい。

ちょっとモバイルバッテリーでまともに機能する限りは比較性能テストというのは個人でできるレベルではないのたが、ちょっと簡単にこの3製品と比べてみよう。

  • PowerAddよりは高く、AnkerとEasyAccよりは安い。性能横並びなら値段はすごく大きい
  • Ankerは保護機能は書かれていない
  • ポート数がEasyAccが4。入力も4で同時入力2と結構すごい
  • いずれも独自インテリジェントタイプ。比べないことには優劣はつけられない
  • AukeyだけがInputにLightningあり。Apple教信者だとmicroUSBケーブルがなかったりするのかな?
  • PowerAddは出力が1Aと2.1Aと記載。2.4Aがないだけでなく、「どちらかで流す」ということか?レビューにはそれぞれポートごと固定と読める
  • EasyAccはポートあたりの出力について記載なし。Ankerは2.4A
  • EasyAccは454g。他のふたつは記載なし。Aukeyは387.2g。軽いと感じたが、実際容量にしては軽い
  • Aukeyだけがトータル出力3.4Aで、ほかは4.8A

本当に微妙な違いで、どこを重視するかの話だと思う。
安価なPowerAddはなかなか魅力的に見えるが、一抹の不安もある。

Aukeyはこれらの中で二番目に安価。この時点で他のふたつには勝っている。だが、決定的なアドバンテージがどこかにあるか?というのもあるだろう。

家族が7人くらいいて、かつお出かけするとみーんなずっと激しくスマホいじっていてバッテリーがみんな足りなくなる、というのなら、EasyAccの4ポートは魅力かもしれない。だが、モバイルバッテリーで4ポート必要な状況はあまりないと思う。

4.8Aについては、2ポートなら2.4*2ということになるが、そんな状況はまずないだろう。
そもそも、複数のデバイスに対して急速充電が必要な状況というのは、私はでかけ前しか思い浮かばず、モバイルバッテリーでの要求ではない気がする。
電流要求の高いタブレットが複数ある状態ならわかるが。

結局、「ポートを区別しなければならない」という不便は大きいので、PowerAddの使い勝手が気になる…となれば、Aukeyだろう。私はそれなりに気にする。
4.8Aはいらない。EasyAccの重さは辛い。Aukeyの総容量の計測はしていないが。

20000mAh

最大の問題は20000mAhという容量がどうなのか、という話だ。
Raspberry-Piあたりを監視カメラとして動かしたりする時には必要な容量だが、ここまでのサイズが必要になることは、まぁ稀だと思う。

携行性も悪いので、一番考えられるのは、家族で旅行…だろうか。人数がそれなりにいて、みんなガンガン使ってバッテリーが足りなくなる、ということだとこれが1つあればいい。車なら携行性は気にならないだろうし。

私はバイクでのAMCは車両から給電しているが、給電器をつけていないのなら大容量バッテリーがあったほうが良い。その意味で、20000mAhは日帰りのツーリングで適当なサイズとなる。

日常的な携行のために無闇に大きい容量を追求するのはやめておいたほうがいい。

一番ありがちなのは、ビデオカメラ(特にAMC)での撮影で、交換メディアを持ち歩くような長時間撮影をする場合だろう。また、業務上、バッテリーを酷使する作業を延々出先でタブレットで行う…というような場合にも必要になる。

連日キャンプ泊となるバイクでのロングツーリングにも必要だ。しかし、登山では重すぎるし、普通にホテルに泊まるなら電源はある。特殊な状況なのだが、そのような特殊な状況は色々あるのでニーズは結構あるものだろう。とりあえず、ツーリングライダーはひとつはもっておいたほうがいい。

常に孤独な私は、家族で台数いっぱいみたいな状況はあまり思い浮かばない。

モバイルバッテリー Aukey PB-N37

Aukey

Aukeyというメーカーをご存知だろうか。

Amazonに多くのアイテムを出品しており、主にスマホなどデジタルガジェットに関連したものを扱う。
Amazonでは有名なANKERと名称が似ていること、ANKERと同じ中国のメーカーであることから「ANKERの偽物」という人も多いが、企業としては2005年設立とANKERよりも古い。
ただし、Aukeyブランドは2013年からで新興ブランドである。会社の雰囲気としてはベンチャーという感じらしい。2010年、ebayで2010年、ドイツ売上1位になったことがあるほか、世界初QC2.0 2ポートUSBチャージャーをリリースしたらしい。

中国の深圳市が本社で、ヨーロッパをメインターゲットにしているようだ。

私はVolutzを使っているが、USBチャージャー、及びUSBケーブルを購入する際に候補として検討したことがある。特にバッテリーなど給電関連のアイテムが多い。

Aukeyというメーカーは、日本でも聞くことができるような苦労話が豊富にあるようだ。地道にがんばってきた世界に挑む町工場、という感じか。

中国製品は全て悪い、というイメージを持つ人もいるが、貧乏とキワモノ好きから中国製ガジェットを使う機会の多い私の感覚でいうと、中国製品は真面目に作っているものとそうでないものの落差が激しい。
日本でも粗悪品を売って金儲けしたいと考える企業はある。中華ガジェットは粗悪なもの(ハズレ)か、安価なすごいもの(アタリ)かという感じだ。
だが、すごいものというのは、確実な高品質というよりは、工夫や非常にトリッキーな技術で作られていることが多く、歩留まりや不良も多く、耐久性はいまひとつ、といった印象だ。

Aukeyについては、「中国の真面目な企業」というイメージを持っている。

バッテリー

そんなAukeyより、モニターのご提案をいただき、モバイルバッテリー PB-N37をご提供いただいた。

まず、モバイルバッテリーというものについて解説しよう。

根本的に、バッテリーの容量、重量、特性はほぼ素材で決まり、結局は技術的ブレイクスルーがない限り、容量に対する重量、大きさは決まってしまう。
そのため、容量が同じであれば、大きさ、重さで差別化することは難しい。
携行性を求めれば容量は小さくならざるをえない。

PB-N37は5000mAhというサイズである。

私は20000mAhクラスのANKER製バッテリーを持っている。
これは、Raspberry Pi用に買ったものであり、携行を前提にはしていない。
だが、充電不足のために携行したこともある。しかし、20000mAhは単独で持つと気にならないが、バッグの中にいれると随分とずっしり感がある。容積もある。

ちなみに、リチウムイオンバッテリーは振動を与えると発熱し、膨張の後爆発する。
実際、携行にはあまり向かない。バッグの中でがっしゃんやったくらいで問題になるとは思わないが、空輸時はコーションシールを貼らなくてはならない。

「充電を忘れた場合に予備バッテリーが欲しい」という程度であれば20000mAhもいらない。
iPhone 6sは2750mAh、最強クラスのArrows NXは長時間駆動のために3120mAhのバッテリーを積む。
一方、元々4.0inchとコンパクトな私のWX04SHは2080mAhとバッテリーは小さいが持ちはいい。基本的に、画面が大きく、性能が高くなるにしたがってバッテリーが大きくなっているようだが、モバイルバッテリーはおよそ容量の70%程度給電できるため、20000mAhというと、WX04SHだと7回フル充電できるレベルである。
そこまで激しく使いながら長時間電気が獲得できない生活は、普通はないと思う。

5000mAhは給電量70%で3500mAhというと、大抵のスマホは0からフル充電が可能で、小さいバッテリーを積むものであれば1.5回程度充電できることになる。
5000mAhというと、かなり長時間、激しく使う場合であってもバッテリー切れを防ぐことができる。あるいは、充電を忘れてバッテリーがない状態であっても、フル充電したかのように扱うことができる。

PB-N37

PB-N37は5000mAhの、円柱形のモバイルバッテリーである。

軽量、コンパクト…といいたいところだが、5000mAhというとそこまで軽くコンパクトなわけではない。
口紅並、という触れ込みだが、実際は口紅をイメージしていると、サイズ、重さとも裏切られることになるだろう。
ちょうど手で握るのにちょうどいいくらいのサイズで、ものすごく軽いわけではなく、かといってどうしても気になるほど重いわけでもなく、微妙だ。

携行性を重視するのであれば3000mAhクラスが欲しいところ。携行性を確保しながら安心できるサイズを求めるとこれくらいになる、という感じ。

私は身につけておかなくてはいけないデバイスを非常に多くに持っている。そのため、ジーンズのポケットはいつもフルだが、このバッテリーを入れる分には、かなり膨らむが、円柱形ということで携行しやすい。

だが、もしバッグの薄いポケットにいれたい場合は、板形状のほうがいい。
また、円柱形の欠点として、充電しながらバンドで固定するような使用法が難しい。円柱形は、バッグやポーチ、ポケットに放り込みやすい形状だ。
円柱形であるが故に衝撃を受け流すこともできるかもしれない。

出力はインテリジェントな最大1.5A。Quick Chargeではなく、AiQという独自のもの。
この点については、まだQC対応デバイスが多くなく、簡易なデバイスは対応しないであろうこと、古いデバイスは対応していないことを考えれば、独自のほうが嬉しい。
ただ、1.5Aというと、タブレットでは充電できない可能性があり、急速充電においても2Aクラスには届かない。だが、1Aと比べれば1.5Aは速く充電することができる。2Aあればよかったな、という感じはある。

とはいえ、インテリジェントなおかげでデバイスによってポートを分ける必要もなく、これひとつでまかなえるのは大きなメリットだ。

色はブルーアルマイトで、美しい色だ。
これについては、ファッションを気にする人はコーディネイトに合わないとか気にするかもしれない。シックな黒が好きなのだという人もいるかもしれない。
だが、女性でも持ちやすく、「かわいい色」でもあるので、悪くないと思う。

常時携行するにはちょっとつらいが、必要であることが分かっている時なら持ちのはそれほどつらくない。

携帯万能の「送信メールが取り込めない」問題をなんとかする

私はWILLCOMのW11Kを使っているのだが、このメールデータを取り込むのに、「携帯万能」以外の道がない。

そのため、Amazonで携帯万能を購入して使っているのだが(昨日のエントリの通り)、これがまた曲者で、対応するドライバがWindows 2000/XP/Vista/7の32bitのみという。

Windows 8でもWindows 7 64bitでもダメというのは、今時相当きつい。
うちではWindows XPマシンが1台あるだけだ。

さて、Windows XPはトリスターサポートの「まっさらにしろ」という指示により苦労しつつも初期化したのだが、取り込んだところ結局同じ問題だ。
送信メールが正常に取り込めない。

トリスターの人は、Outlookがどうとか、全く違うところに話を持って行ってしまうのだが、明らかに「アップデータでバグを埋め込んだ」話だ。

で、エクスポートしたCSVを実際に見てみた。

lvで見てみると、ある時期を境に文字化けが分かれている。これはまぁ、わかる。
そして、Mousepadで開こうとすると、不正なシーケンスがあるとして開けない。

Shift-JISならShift-JISで開けるソフトなので、これは恐らく違う文字エンコーディングがバイト列をそのままに吐き出している、ということだろう。
だとしたら、まだ手はある。

試しに、headtailcutで文字化けしているところとしていないところだけを切り出してnkf -gしてみると

$ tail send-text.csv | cut -f 5 -d "," | nkf -g
Shift_JIS
$ head send-text.csv | tail -n 9 | cut -f 5 -d "," | nkf -g
UTF-8
$ head send-text.csv | cut -f 4 -d "," | nkf -g
Shift_JIS

やっぱり

  • 以前は全てShift-JISだった
  • 現在は、Subjectまでの4フィールドはShift-JISだが、本文だけUTF-8である

ということが分かった。

さすがにこの混在はきついので、分離する。

$ head -n 3825 send-text.csv >| sendmail-UTF8sec.csv
$ head -n+3826 send-text.csv >| sendmail-SJISsec.csv

通常は後半部分は考えなくていいはずだ。
後半部分は単に結合すれば良いように変換しておく。

$ nkf -w -Lu sendmail-SJISsec.csv sendmail-SJISsec.utf8.csv

で、困ったことにこの状態だとRubyでCSVを切り出すことができない。RegExpが使えないために、CSVライブラリも使えないのだ。

Perlで試したところ

  • perl -nなら黙っていてもできる
  • while (<>)だとuse utf8の必要あり

というわけで、結局こういうコードになった。

#!/usr/bin/zsh

head -n1 "$1" | nkf -w -Lu >| out.csv

tail -n+2 "$1" | perl -n -e 'if ($_ =~ /"(?:[^"]*|"")*"\s*$/) { print STDOUT $&; print STDERR $`; print STDERR "\n" }' >| out.l 2>| out.f
nkf -w -Lu out.l > out.lu
nkf -w -Lu out.f > out.fu

ruby -e 'File.foreach(ARGV[0]).zip(File.foreach(ARGV[1])) {|i,j| puts(i.chomp + "," + j) }' out.fu out.lu | sort -u >> out.csv

単純に,で区切るとエンベロープやSubjectに入っている可能性があるため、せめてこうした。多分これでいけるはずだ。

一時ファイルなしでいきたかったが、そうするとnkfから1行ずつ読む必要があり、ちょっと面倒だった。

ちなみに、これ

  • 1行目はCSVヘッダーでShift-JIS
  • sortしている関係で日付順になる。sort -ruにすればオリジナルと同じ配列

この状態だとまともなCSVなので、MHやemlに変換するのも、それほど難しくない。

ほんとにひどい品質のソフトだと思う。

携帯電話キャリアの通信改竄問題(通信の最適化)

はじめに

高木浩光さんがauに問い合わせのがTogetterに上がっている

前編, 後編

これは極めて問題だ。 もちろん、対応者の著しい無知も問題だが、これは一般の人にはまず伝わらない。

ここは問題について絞り込んで説明しよう。

通信の秘匿の侵害

通信の秘密は憲法で保障されている権利だ。

通信はプライバシー権として保護され、それを侵すことはできない。 私人間効力についての議論はあるが、この対象になることについては電気事業法によって定められている。

さて、この厳しさをひとつ見てみよう。

  • 2006年5月にぷららがWinnyを遮断したことを、総務省は「違法」と判断している
  • OP25Bについて「通信の秘密を侵害するもの」と判断している

これらは、「封筒を見ている」という話だ。 通信を届けるために、見ないでいることができない情報を見て、通常の届ける以外の行為を行っていることを問題としている。

だが、ここでの問題はそうではない。 手紙でも、中に写真が入っているか、どのような写真であるかは、封筒の「中」を見なければわからない。

通信でも同様で、エンベロープ(封筒)情報にはデータが画像であるかどうかという情報はない。 それを解いて中にくるまれている本文を読まなければいけない。

たんに解くだけではない。 「含まれるかどうか」については読んでいかなければいけない。 それが人間でなく機械がしているにせよ、それを判定するためには本文も読まなくてはいけない。

auが「メールの添付ファイルも圧縮する」というのなら、それはauは全てのau経由のやりとりのメールをチェック読んでいるということを意味する。 これは、ezwebのメールでなくても、とにかくauのスマホでメールをうけとるか、送るかした全てのメールにおいてだ。

これがもし、TLSを用いたものも対象にしているのだとすれば、それは「暗号化されたものを解読して覗いている」ということになる。 これはさらに別の法律にもひっかかる。

そして、覗いただけでは済まない。 これを改変してしまうのだ。 物理的な手紙でいえば、

封筒を開封して本文を読んだ後、同封されている写真を「これじゃ大きくて飾れないね」といってハサミで切り取ってまた入れて封をして届ける

ということをしているわけだ。 そもそも改変するためには、読まなくては処理できない。 元のデータを見ることなく、そのデータを元に何かの結果を計算することはできない。 X + 10 の結果を実数で出すためには、Xの値が何であるかを知る必要がある、ということだ。

これを気持ち悪いと思わないか? 人間でなく機械だから許される、というものではない。 それだったら、あらゆる通信を盗聴して保存し、検索することなど当たり前にできてしまう。 もちろん、それで「こいつは犯罪性がある」「この思想は悪だ」などとマークしておく、などというか、かつてのドイツのような状況まであと半歩の状態だ。

極めて危険だ。

しかも、近年は権力側で堂々これを踏みにじることを「アリにしよう」といっている。 警察の盗聴などだが、「状況・期間・対象を限定し、裁判所の許可を必要とするから問題ない」などと言っているが、 既に日常的かつ恒常的に盗聴を行っていて、かつそれが明るみに出ても問題だとも思わない、という状況が存在し、その上で公権力はOKということにしてしまったら、憲法が形骸化するのは目に見えている。

改竄自体の問題

改竄自体の問題もある。

例えば、私が地図を送ったとしよう。

地図は大きな画像だ。スマホでは表示しきれない。 だが、縮小して送ることはしない。なぜなら、地名が書かれているからだ。

もし、4倍のピクセルを持つ画像であれば、4倍まで拡大した時に表示されている領域の情報は4倍になる。 しかしドットバイドットの状態、つまり800×600の画像を800×600で表示している状態であれば、4倍に拡大しても情報は増えない。字が見えるようにはならないのだ。

つまり情報の欠落である。

さらにいえば、それがプログラムの一部を構成していたら? あるいは、データをチェックサムで検証していたら? いずれにせよ同一性を要求する場合においては問題は必ず生じることになる。

しかも、これは一方的に行われるものだ。

例えば、ある写真家が、

「自分の写真は完全な状態でのみ公開する。これを他の形式に変換したりピクセルサイズを変更するなどの加工を禁じる」

というみずからのポリシーに基づいた著作権(著作人格権)の行使を行っているとしよう。 その写真家はたとえばauのユーザーではない。auとは関係のない人物だ。 しかし、auユーザーがその写真を見た時には加工されてしまう。 この場合、著作者とauの間になんら契約はなく、auは著作権を侵害する。

ちなみに、画像非可逆圧縮については、同一性保持権に関しても侵害している可能性がある。

実際にそれにより起きた不具合と、それによる対応もTogetterにまとめられている

なぜやるのか

目に見えないのでわかりにくいが、帯域というのは携帯キャリアにとっては「商品」である。

使用量が増えればQoS(サービス品質)が低下するため、利用者離れにつながる。かといって、容量を拡大するのはコストがかかる。

そこで、通信料を減らそう、というのが最近の発想らしい。

これは言ってみれば、水道で、水道管の太さ、水の最大供給量は変えないが、「各家庭の蛇口を勝手に細くして水をたくさん使えないようにしよう」というようなもの。

もっとも、これは質的な問題でもあるから、「ちゃんと浄化するのはお金がかかるから、塩素大量にぶち込むだけにしよう」というようなことでもある。 それをまともに告知せずに行う、ということだ。せいぜい、契約書に「浄水方法はこっちに任せてね」と書いてある程度。

発想や思考形成としては食品偽装に非常に類似している。 なんらかの対応が必要なのは仮に認めるとしても、地位的有利を利用した傲慢な手法である上に、それを隠してできれば騙していたいという考え方に非常に問題がある。

ガラケー(フィーチャーフォン)が生産終了

論点

日経新聞の報道によって、フィーチャーフォンが生産を終了しAndroidに一本化するということでネットがざわめいている。

今回はこの問題について掘ろうと思う。

日本のケータイはITRONの時代が長かった。 2GまではだいたいがITRONだったからだ。一番大きいのは、docomoのmovaがmTRONだったことだろう。

3Gのフィーチャーフォンは、より汎用性が高いという理由でSymbian OSとなっている。

NECとPanasonicはLinuxベースの独自OSだった。 昔もSymbian OSのケータイは存在していたし、百花繚乱の感がある。

ここで「ガラケーを終了し、ガラケー型のスマホ「ガラスマ」に移行する」という説明に無理があることがわかる。

スマートフォンの定義は何か。 ガラケーの定義は何か。

今までフィーチャーフォンであれ、eLinuxを積極的に使ってきたのである。そして、OSも固定ではなかったし、一方で独自開発という前提があったわけでもない。 その意味では、I-TRONからSymbian OSへの移行同様のことだとみなしてもよい。

問題は次の二点だ。

  • フィジカルキーは残るのか
  • Androidに集約される

それぞれ述べる。

問題点

フィジカルキー

人々の意識の中でスマホとガラケーを隔てるものはフィジカルキーの有無ではなかろうか。

実際、Androidはフィジカルキーを当初想定していなかったし、そのためにSHARPは中国市場にAndroidベースのOSで「ガラケー風」のスマホ(ここでいうガラスマ)を提供するためにAndroidにかなり手を加えたという。

現在はAndroidはフィジカルテンキーをサポートするが、それでもタッチ主体の思想であり、フィジカルキーのサポートはかなり乏しい。

そのため、物理キーボードに関してはかなり制限される。

かつて私が使っていたW21S(Sony Ericson)はジョグダイアルを採用、さらにPOBoxの非常にアグレッシヴな予測変換により、PC並の入力速度を手に入れていた(ほとんどテンキー入力が不要なレベルで、文章の平均タイプ文字数は3だった)。

指をなぞるだけで大抵の打ちたいないように届く。今のAndroid(Mozc)の変換よりもはるかに精度が高く、一覧性もいいため予測変換が非常に使いやすかった。

こうしたハードウェア的な柔軟性がAndroidはあまりない。 構造的にできないのではなく、その仕組みがないだけなので、手を入れれば将来的には可能だが。

また、世の中にはiPhoneからはじまったタッチ信仰があるため、フィジカルキー付きのケータイをバカにする傾向はかなり強い。

とはいえフィジカルキーにこだわる人は多いので、このあたりはある程度は対処されるだろう。 だが、ジョグダイアルの復活はほぼ望めなくなったと言っていい。

Android

Androidは原則、Googleアカウントとの紐付けを要求する。と同時に、その登録時にはGoogleが個人情報を収集し、利用することに同意するよう迫る。

これはAndroidを素の状態で使うとよくわかる。 一方、Androidがプリインストールされているスマホはその手順がないため、紐付けられない状態で利用可能だ。

だが、その状態でもGoogleアカウントでなく携帯電話のIDで送信されているだけだ。そのアクセスを停止するとまともに機能しない。

そして、Playストアを利用しようとするとGmailを登録しろと言われる。この時点で紐付け完了だ。 最近は、支払い方法を選択する必要があります、や電話番号を登録する必要があります、などといってさらなる情報を提供させる。 スキップ可能なのだから、かなり悪質だと思う。

それに対して、基本的に「したことしかしない」フィーチャーフォンの安心感は非常に強い。

また、近年は改善が進んでいるようだが、リアルタイム性の高いケータイメールが使えないのは、私にとっては決定的だ。 (私のスマホは使えるが、彼女のものは古いために使えないようだ)

この、「ケータイとしての利便性に劣る」「プライバシーの管理ができない」という点でAndroidへの集中は非常に困る。

「ガラスマ」

SHARPは先に、「ガラホ」を名乗るAQUOS K SHF31をリリースした。

「Androidのガラケー」である。

Androidでありながら、Googleアカウントに対応しない(だからストアも使えない)。 しかも、通じようであればその設定が制限される次元でメーカー側がアプリの動作を厳しく制限することで、意図しないバックグラウンド通信を制約している。

まずこの点で、プライバシーの観点から見て、まさにガラケーである。

さらに、タッチに対応しない、フィジカルテンキー付きの、まさにガラケーの外観をしている。

Androidの使い勝手のため、キーパッド全体をタッチパッドとして使えるという工夫があり、Androidブラウザを使用するが、それはフィーチャーフォンとしての進化の範疇だろう。

使い勝手の面でも、キーはフィーチャーフォンらしい仕様となっている。おそらくは、ショートカットキーの動作も作りこまれて、「フィーチャーフォンの使い心地」そのものなのだろう。

このように「真面目に作りこんだガラスマ」がいかに出てくるかによって、それは被害なのか進化なのかがわかれることになりそうだ。

hp Pavilion x2 10

Pavilion x2 10
Pavilion x2 10

概要

hp Pavilion x2 10はhpが2014年10月に発表したDetachable 2in1 PCだ。

BayTrail-M世代のAtomプロセッサとWindows 8を組み合わせるもので、1kgを切る軽量さと、39800円(税別)という低価格が特徴だ。

購入動機は、e440が重かったからだ。

本来、音楽を軸に活動するつもりであり、モバイルの携行ということは視野になかった。 仮にコンピュータを主軸とするとしても、モバイルが必要なライフスタイルではないと思い、稀に携行する程度であれば2kgを越えるe440でも問題ないと考えていた。

だが、実際は、「PCが必要かどうかはわからないが、営業のためにあったほうが良い」ケースは多々有り、 e440を携行していたが、体を壊すことが多すぎる。

そこで、やはりモバイルPCは必要だという結論に至った。

元々はPanasonicのRZ4が欲しかったのだが、18万円級というと前倒しで投入できるようなものではない。 そこで、軽量で使える、なるべく安いもの、かつ操作性に差がでるラップトップだけに、その点も考慮して選んだのが、私が信頼するhpのPavilion x2 10だった。

10.1インチというモバイルとしても小型のラップトップ、 さすがに750gと超軽量なRZ4にはとても敵わないが、それでも960gとかなり軽い。

検討はしたものの、それほど深く考えずに買った。 だが、これが思わぬ伏兵だった。

ちなみに、クーリエ保守3年をつけたため、トータルでは6万円を越える程度だった。

性能

性能面では、AtomプロセッサなのでCPUは速くない。 Core Mプロセッサは動作周波数は低いが、Core i5並の性能を出しているようなので、それと比べても遅いかもしれない。

また、何よりRAMが2GBしかないので、下手な使い方はできない。 さらに、eMMC32GBというストレージはその使い方もかなり制約される。

つまり、考え方を変える必要がある。

「これはタブレットである」

スマートフォンで全力のコンピューティングをしようと考える人が稀であるように、タブレットでもそれは変わらない。 Surfaceが全てをまかなえるようなPRをしているが、実際はそうはいかない。

メインマシンが他になければ成立しないモバイルだ。 実際、細かな打ち合わせやデモンストレーションを行う時はe440を持参することになるだろうから、2台どころか3台目である必要があるということになる。

はじめてのコンピュータに勧めるようなものではない。 あくまでも「モバイルのためのもの」だ。

1280×800という画面なので、なおのこと常用は厳しい。

携行

携行性は、960gで大変に良い。

ただし、恐らく手に持った時にまず驚くだろうと思う。 重いのだ。 この重いというのは、片手で縁を持った時の重量感がe440と同じくらいだ、ということを意味する。

だが、バッグにいれて携行する場合は話が全く別だ。

だが、それだけであれば「軽いが、最高に軽いわけではない」で終わっていた。 ここにDetachableである強みが加わった。

軽量である上にむき出しで携行されることを前提にしたものであり、コンピュータバッグで携行しなくても、百均のクッションポーチで携行できる。

e440をアンチショックケースとPCバッグの組み合わせで持ち運ぶと4.4kgほどになる。もちろん、大きな専用バッグを含めてだ。 対して、x2 10ではその重量は1kgをわずかに越える程度であり、既存のバッグに入れることもできる。

加えて、detachableである以上、キーボードを外して使うことができるし、必ずしもキーボードはなくても良い。 キーボードを必要とする状況が想定されないなら、キーボードを外して、そもそも持たないという選択肢もあるのだ。

ちなみに、実測値はキーボード側が322g、本体は606gとのこと。

hpは実測に近い値を掲載値としていることに交換が持てる。

タブレットとして使える、というメリットは案外大きく、先日は電車で立っている間はタブレットとして使用し、吸われた時にキーボードを装着して使用した。

RZ4のようなConvertibleタイプだとキーボードは裏側にくるため、タブレットにした時に重く、持ちにくい。

実はマイレージ性能が素晴らしい。 11時間45分としているが、動画連続再生で11時間を越えたデータがある。RZ4は17時間以上を公称するが、同様の方法で11時間台にとどまる。

このマイレージ性能の素晴らしさに対して、Windowsの起動が速く、またWindows 8がモバイル的な仕様に対応しスリープが高速化されていることからAndroidスマートフォンのように使える。

そして、本当にもつ。

microUSBで充電するが、供給電力は4A+… モバイルバッテリーでの充電は難しい。停止すればいけるか。

キーボード

このPavilion最大の特徴が、キーボードカバーだ。

それが特徴たる点としては、まず布であることだ。布でタブレット自体をカバーする構造で、しかも全体はカバーしない。

さらにこれがドックであり、スタンドでもあるという。 これについては後述する。

キーボードは10インチに詰め込んだにしてはオーソドックスなものとなっている。

多少気をつける必要はあるが、普通に打てるし、扱いにくいラップトップが多い昨今としては結構快適だ。

ただ、PageDnやEndなど、私が多用するキーがFnとの組み合わせになっている点だけちょっと困る。

ファンクションキーは機内モードもあり使いやすい。

タッチパッドはクリックのないものでやや使いにくい。

マルチタッチによるスクローリングがSynapticsとは逆(画面タッチと同じ)になっていることに戸惑う。 ちなみに、エッジに関しては画面に対するものと同じスワイプ効果をもたせている。

Bluetoothではなく優先接続なので確実で素早く、さらにBluetoothのチャンネルを消費せずに済む。

変形

キーボードカバーに端子が出ており、タブレットをここに合わせる。マグネットがあり、吸着するのでつけやすく外れにくい。タブレットを持ってキーボードを持ち上げることは問題ない。

キーボード側は拡張端子を持たない。キーボードを外すことで機能が制限されることはない。

キーボードカバーはマグネットを持ち、これがタブレット背面に吸着する。だから、カバーの状態ではしっかりカバーされて外れることはまずない。

そして、これがスタンドになる。吸着位置はカバーになるところを含めて3箇所、つまりディスプレイ角度は2段階。

無段階調整できないのか!と思ったが、意外と困らない。

ちなみに、非公式な方法としてフラップを内側に折ればもう2段階調節できる。

このスタンドが本体よりうしろにはみ出すので接地面積が増える…というが、立体的に考えるとその上に本体がくるわけで、そんな小さな斜めの空間に物があるなら、カバーを畳んでもたれさせればよい気がする。

この布カバースタンド、結構丈夫で、実はキーボード「も」支えられる。 つまり、PC使用中に筆記が必要になった場合に、キーボードを本体側に倒して畳み、奥に押し込んで手前スペースに筆記する、ということが可能。 狭い机を広く使える。

(クラムシェルならどけるしかないだろう。「縦に畳める」ために素早く出し入れできるということだ

x2 10 奥に畳む
x2 10 奥に畳む

さらに布なので、そのまま折り返して使用することができる。 hpは「スタンドモード」と称し、カバー底面の下にキーボードがくる、つまりむき出しのキーボードが机につく形の状態で利用可能としている。 動画を見たりSNSを見たりに適した状態か。タッチ対応なのでこの状態で操作可能。

x2 10 スタンドモード
x2 10 スタンドモード

hpらしいアイデアとサービス心にあふれたこのカバー、実に素晴らしい。

これの難点は、足の上では結構使いにくいこと、手持ちではタブレットにしないと使えないことだ。

Windows8 (BayTrailとLinuxとタッチディスプレイ)

実は私はWindows8のまま使用している。

なぜならば、Bay Trailの32bit UEFIへの対応が、Linuxでは(も)結構大変だからだ。

しかもタッチ関連のセットアップも結構大変だったりするので、とりあえず諦めた。Windows Tablet向けのチューニングがディストリビューションで提供されるようになるまでは放置、と考えたのだ。

だが、実はWindows8が結構よかった。

いや、私はWindows8は「一体何を考えているんだ」と思うほど苛つく代物だと思っている。

だが、タッチができるようになっただけでその印象は大きく変わる。なるほど、確かにタッチで使いやすいUIだ。

Linuxはキーボードを意識しているし、だからこそ速い。だが、キーボードを失った時、Linuxの標準的なUIは必ずしもWindowsよりも優れていない。

コマンドでの設定が可能なことについても、キーボードがないとあまりうれしくない。

だが、まずマウスでカーソルを持っていくことなく、パッとタッチすれば良い、というのは意外なほど「良い」。タッチパッドはなくても良いかもしれない、と思うほどだ。

腕の揚げおろしを考えれば手元のタッチパッドのほうが良いケースもある。特に、スクロールはほとんどの場合タッチパッドが良い。

だが、ウェブページの中にスクロールできるブロック要素がある場合などは、どちらをスクロールするかの調整はタッチディスプレイのほうがしやすい。

専用のファンクションボタンがあるような使い勝手だ、と言えば伝わるだろうか。 多分、これは10.1インチだからだ。30インチもあるような巨大ディスプレイでタッチするのは明らかにしんどい。

加えて、入力フォームに「タッチでフォーカスすると」ソフトウェア・キーボードが現れる。キーボードで入力するか、ESCキーを押すと消える。出し入れは任意にできる。 この仕様は、結構快適。自分がしようとしていることを一歩先んじて用意してくれる。

この点に関してはLinuxのタッチUIはほど遠い。ほとんどの環境でバーチャルキーボードは手動で出すものだし、Plasma Activeのキーボード出現タイミングはちょっとおかしいと言われている。

このバーチャルキーボードが結構使いやすいのもいい。記号に関しては基本的にわけられているが、数値へと切り替えた時に一緒に出てくる。テンキーモードは「on/off」であり、日本語入力も「on/off」である。スマートフォンよりもスペースがあるからだが、この方式は結構使いやすい。 特に、パスワードで記号も入れる私の場合、Androidでのパスワード入力はかなり辛いのだ。

ちなみに、Androidのいずれのキーボードとも異なる、もっと物理キーボードに近い配列も良い。 それでいて、数字のフリックもでるきようにはなっている。

また、Windows8はIMEの切り替えが可能になった。ほとんどの人には必要ないと思うが、かな入力にしている私の場合、バーチャルキーボードでかな入力は事実上できない(アルファベットキーしか表示されないため、打てないキーがかなりたくさんある)。そこで、MS-IMEはローマ字、Google日本語入力はかなにしている。これによって切り替えが可能だ。

※Google日本語入力はインスタントにローマ字とかなを切り替えることはできない

密かにMS-IMEは劇的に改善されている。こんなによくなっているとは驚きだ。

画面回転はいずれの方向に対しても自動。 回転は遅く、さらに事前アクションがあるため、素早くは変わらないが、あまり回転させるものでもないと思うので、意図せず回りにくいほうが嬉しい。

フォントレンダリングはそれなりに改善されたようだが、依然としてFreeTypeよりはるかに劣る。にじまず見やすいが、非常に見づらい条件がある。だが、MacTypeを動かすにはメモリに余裕がない。

相変わらず設定はしづらく、Windows Update中にスリープに入ってコケてしまうが、それでもいくつか改善された部分がある。 その最たるものはネットワーク関連で、アダプタの設定は今までよりも表に出された。

ただ、Modern UI上のアプリがデスクトップとは独立であることや、設定がModern UI上で一部だけできることは混乱を招く。 ちなみに、Modern UIのSkypeはMicrosoft IDでログイン(サインオン)する仕様で端末にMicrosoft IDを紐付けることを前提とする。だが、デスクトップSkypeを入れた場合に関してはそれは独立だ。

Microsoft IDの端末への紐付け、というのは、AndroidがGMailアドレスを要求するのと話は同じだ。 だが、Androidは勝手に電話番号やクレジットカード番号まで送らせようとするので、それと比べてMicrosoftのやり方は、Windows 8現在ではジェントルだと言える。Modern UIを拒否すれば別に登録する必要もないのだ。

これがModern UIだけ(Windows PhoneあるいはWindows ARMのように)ならば、うんざりしていたものと思われるが。

デザイン

非常に特徴的で素敵だ。

hp

hpは製品はもちろん、サポートも丁寧で好きだ。

そのサポートの素晴らしさだが、まずいきなり「初回ブート前にLinuxをブートしてバックアップを取る」に失敗、チャットで結構好まれない質問をしたのだが、丁寧に答えていただいた。

…CDブートの可否については調べて追ってメールで伝えるとのことだったが、メールがないのはご愛嬌。自己解決したしね。

ただ、製品に関してはフィルムをはがしたら、液晶に傷?があったのが残念。 白く、汚れではなさそうなこすっても変わらないものだった。

これについて申し出なかったのは、フィルムはがしと保護フィルムはりを同時にやったために元々ついていたことを確認できなかったためだ。

その時は開封動画をとめてしまっていたというのもある。

総括

5倍近い値段のLet’s Note RZ4に対して、資金的余裕がなく一時的な方策として導入したのだが、実際は価格差がなくても悩むほどの逸品だった。

使い勝手もよく、hpらしい心配りで誠実な製品だ。 モバイルとしてはベストに近いものだと思う。

これが適しているのは、スマホのような受け身な使い方ではなく、キーボードを欲したりPCでなければやりづらい作業を外出先でスキマ時間を活用してPC作業を行いたい人だ。

ハッカーや趣味プログラマ、あるいは忙しい人、外出や出張が多い人、小説を書くなどの生産活動をPCで行っている人などに適しているのではないか。

時間の有効活用に、あるいは機会の活用に適しているように思う。

ケータイのメール、eメール、VPS

ケータイのメールに関する設計がおおよそ固まった。結構複雑な構成なので試行錯誤となったが、いい感じになった。なお、今回は一般ユーザーが真似するのは難しい話になるが、一般ユーザーでも応用可能な方法を最後に紹介する。

やり方

まず、ケータイはWILLCOMのフィーチャーフォン(A)とスマートフォン(B)の2台だ。主にAを使用しており、現在のところBの用途は定まっていない。これは、Bのほうが多様に使うため、バッテリー的な理由だ。

「ケータイアドレス」はA、B共にある。Aはもちろん、Bも届くと直ちに自動で受信される。着メロや振り分けにも対応する。

基本的にケータイのメールをPCで扱いたい。打つのもバックアップもそのほうがずっと楽だ。そのような理由でまずメールの転送を考えるのだが、Aは転送ができるが、WILLCOMのスマートフォンであるBは転送できない。Yahoo Mobile Mailに属するサービスなので、恐らくソフトバンクでもできない。これは困った。

まずVPSのaliasを使ってケータイのバックアップ用のアドレスを作る。単純に共有するには、Aから転送されるそのaliasでPCとBに送るようにすればいい。だがこの場合、Bに送られたメールは孤立する。Bは転送できないため、この問題をこのアプローチで解消できない。

そこで、メール機能の設定でReply-Toヘッダを入れるようにし、返信時に他のアドレスに届くようにする。その受信アドレスはAliasとし、PCとスマホに転送する。

ここまでを実現するには次のことをしなくてはいけない

  • スマホのアドレスを教える時は転送用のアドレスも一緒に教え、送る時はそちらのアドレスに送るように頼む
  • PCからのメールを受信できるようにしてもらう
  • なりすまし防止機能をoffにする。でないとPCからケータイのアドレスで送った時にはじかれる(ソフトバンク、WILLCOMでは必須の設定)

オープンに使うには相手に頼まなくてはいけないことが多く、ややハードルが高い。クローズドなアドレス向きだ。

だが、これではAに送られたメールはAliasによってBとPCに行く。だが、Bで返信してしまうとAにはいかない。もしこれでAに行くようにしてしまうとループする。AのメールをBで扱うことができない。BのメールをAで扱いたいことはさすがにないと思うが、Aの絶望的な入力効率を考えると、バッテリーを気にしなくていい状況ではBで打ちたいところだ。

そこで、Android端末であるBにK-9 Mailを入れた。これはIMAPマルチアカウント対応のMUAである。これがなかなかすぐれもので、アカウント設定に加えて送信メールアカウントを設定できる。Aliasを使っている場合、ひとつのIMAPメールボックスに配送されるが、アドレスはひとつでないという状況になるわけだが、IMAPメールボックスのみを設定し、その上でそのメールボックスに追加のメールアドレスを設定するだけで対応できるのだ。

送信アドレスごとの署名、SSL/STARTTLSの設定、ポート設定など結構細やかにできる。複数のIMAPアカウントにも対応し、扱いやすい。K-9 Mailのアドレス帳はスマホのものをそのまま使用する。

だが当然ながらこのメールボックスPCで扱っている時もあるし、同期してほしくない時がある。なぜか「同期しない」設定にしているとリアルタイムに同期されてしまう。これは結構困る。同期設定はアカウントごとに可能だ。

方法としては、同期して欲しい時はグローバル設定で同期設定を「常に」、してほしくない時は「しない」に切り替えることでそれをコントロールできる。これでかなりいい感じになる。

そしてIMAPアカウントとしてAから転送されるアカウントを設定し、送信アカウントとしてAのメールアドレスを設定すれば完了だ。標準でストアする送信済みメールは自動で消されてしまうので、フォルダの設定でIMAPフォルダを指定しておく(普通はsentだろう)。

BからAのメールを扱う時はK-9 Mailを起動する。この方法の欠点は、K-9 Mailができる通知は通知だけなので、誰からメールがきたかによって通知方法を変えることができない。ランプ色や着信音などだ。もちろん、Bに直接送られたメールについては問題ない。

VPSを用いない応用

柔軟かつ簡単に設定でき、管理もできるということでVPSのアドレスを使っているが、それが嫌なら方法はある。

転送ができるアドレスと、IMAPアクセスができるアドレスを用意する。転送ができるアドレスは複数アドレスへの転送ができなくてはいけない。転送用アドレスは1つでいい。BとPCに転送されるようにすれば、Aのほうは転送設定ができるので、転送設定でその転送アドレスを指定すれば両方に、PCだけを設定すればAとPCに届くようになる。Bは転送アドレスをそのまま使う。

あとはIMAPアクセスすれば良い。Yahooは猛烈にレスポンスが悪いのでオススメしない。IMAPメールボックスはかなり遅いところが多い。VPSのものとは雲泥の差だ。

早いのはGMailだが、GMailはあまり好きでない。GMailを使えばK-9 MailでなくGMailの純正クライアントを使うこともできる。

Windows XP, WX11K

KYOCERA WILLCOM WX11Kのデータバックアップ

WILLCOMのフィーチャーフォン、Kyocera WX11Kを使っているのだが、この使いにくいダメフィーチャーフォンは、データのバックアップもなかなか厄介だ。唯一の対応ソフトはトリスターの携帯万能だが、なんとこれがドライバは32bitのみを提供するという!!!!32bitのOSは既にlegacyになっているというのになんという仕様だ。

結局、もともと32bitのWindows XPがインストールされていたNEC Mateをリカバリーして使用した。

とにかく説明がわかりにくい。どう操作すればいいのか分からないし、ドライバインストールも勝手に変なタイミングでうごき、しかも十分なフィードバックがない。ケータイのドライバのインストールが必要、というのはそれなりの経験と勘での判断になる上に、さらにケーブル別にドライバーも必要で(やはり説明はない)、それを予め設定しておく必要があり、さらにそのケーブル別がまたわかりにくい。その他USBが3種類あり、その区別がつかないし、WILLCOMケーブルというのもある。

「モデムUSBケーブル」で通ったが、どうも最初に接続した時は最初のドライバインストールでビジーなっており、インストールできなくなっていた。

WindowsXP

これに伴ってWindowsXPを11年半ぶり程度に触った。

触ってみると、すごくいいな、というのが印象だ。インストール後、バルーンヘルプで案内が出る。なにをどう操作すればいいかというのが直観的に把握できるようになっている。また、目的のためにどこをどう触ればいいか、というのも直観的にわかるようになっている。

設定方法が奥深く行っている上に項目が意味不明になっているWindows 7などよりもはるかに使いやすい。UIもわかりやすく、改めてWindowsXPのUI設計は優秀だったなぁ、と思ってしまう。このような操作ガイド方法はLinuxでもあまり採用されていない。どちらかというと、ツアー、チュートリアルなどが多い。

WindowsXP、このように表面的には優秀だが、中身はカオスを極めていた。ろくでもないアクセス制御とつぎはぎの構造、安全性二の次、整頓されていない邪悪なAPIなどだ。IE6/7などはそれが如実に現れていたものだと言ってもいいだろう。

だが、こうしたユーザーフレンドリーさはMSはどこに置き去りにしたのだろう。