ラップトップの選定と今昔

最新ラップトップ

先日、川崎に行った際に時間があったのでヨドバシカメラに行ってきた。早々に店員に捕まってしまったが、せっかくなので「まだ見ている段階」としつつ色々聞いてみた(知識は大いに不足だったが…

今回チェックして分かったのだが、私の要求を満たすラップトップはかなり難しい。e440の携行性を問題にしているのだが、どちらかというと増やす方向だ。e440はレコーディングを考えて用意して、携行性はむしろギリギリを狙った。だが、様々なイベントに持ち出すようになり、携行性が重要になってきている。e440を持っていくほどではないがラップトップはもちたいことが普通にあるのだ。

そこで将来的に(というか来年に)e440と共存する形でモバイルラップトップを追加し、e440を普段彼女(妻)に使わせる、ということを検討した。これは、低スペックのユニットを与えるのよりも簡単で効率的な方法ではないかと考えたのだ。

だが、多くのラップトップはその操作性と携行性において、一長一短の様相を呈していた。キーボードが打ちづらいか、一体型となったタッチパッドが極めて使いにくいか、そのどちらかがほとんどだ。そうでないものは、1.5kgを越えるか、10時間を切る駆動で携行性においてe440と大差ない。

奇妙なボタンのないタッチパッドは今や主流のようだ。なぜこんな使いにくいものになってしまったのか?と聞いたところ、「コストダウンのため」という回答だった。わからなくはないが、取り替えの効かないUIをコストダウンでこのように犠牲にするのは明らかに違うだろう。普通に考えればこれが使いやすいと考えているか、もしくはなんらかの犠牲になったと考えるべきだろう。

にしても、実に使いにくい。ThinkPad e440のマジックパッドの場合、マルチタッチによるスクロールが可能ということだが、それについてはかなり古いハードウェアでもLinuxならSynapticsを使用することができることが分かり、やはり何のメリットもない。クリック時に意図したボタンが押せず、しかもタッチパッドも反応する。かなり最悪に近い代物だと思う。

もはやタッチパッド嫌いでは通用しなくなってしまった。今やThinkPadもこのように使いにくいタッチパッドを採用する。一方、アイソレーションキーボードに関しては以前と比べて打ちやすいものが増えたと思う。しかし、昔のThinkPadのような明確なクリック感があって打ちやすいキーボードというのは、もはや失われてしまったようだ。今やラップトップのキーボードは曖昧なキータッチで打ちにくいものだ。私がスマホ用に使っているキーボードはパンタグラフ式でとても打ちやすい。

つまり、第一にUIで絞り込まれる。キーボードが打ちやすく、タッチパッドが嫌にならない、という条件で既にかなり絞られてしまう。私の印象では、hpと富士通がかなりよかったのだが、今回試した範囲だといまいちだった。

また、最近はイーサネットポートがないのも困る。有線は使えるが無線は使えないケースは多いと思うし、有線のメリットをないがしろにしすぎではないか。ちなみに、最近は有線ルーターも入手困難だ。

結局のところ、候補はPanasonic Let’s noteしか残らないようだ。Panasonicのラップトップは昔からIBM ThinkPad(Lenovo ThinPadでは断じてない)と並び信頼できるラップトップだった。特に軽量・頑丈・長時間駆動に関しては圧倒的なアドバンテージを持っていた。ただし、近年はマイレージ性能は富士通が検討し、その後NECが圧倒的な性能を見せてたために存在感が薄れていた。

だが、そのトラディショナルな構成は非常に安心感がある。本命はPanasonicの特徴であるシェルドライブとホイールパッドを搭載するSXだろろうと思ったのだが、実際はSXに関しては右下のほうにあるキーが非常に打ちづらく、”.”がとても打ちにくいし、かな打ちだと「ね」「る」「め」「ろ」と普通に打つキーがそこに配置されているのがとてもとてもしんどい。句読点もしょっちゅう使うだろうに、日本市場を考えた設計には全く見えない。

軽量でプレゼンにも便利なコンバーチブルタイプのMXも同様のキーになっている。感触がよかったのはLXで、e440が2.12kg, 7.7hという仕様なのに対して1.395kg/16-23hという仕様は非常に魅力的だ。ただし、バリエーションが少なく、Office+BDドライブモデルしか選べないため、30万円近いのが厳しい。

30万円というと、もうこの計画自体に現実味がない。

だが、帰ってからカタログを眺めていて気づいたのだが、Let’ Note RZ4という、745gの10.1inchモデルが存在するようだ。NEC LZの対抗的なモデルだろうか。プロセッサがIntelの新型、14nmの小型プロセッサであるCore Mを採用しており、これが大きなメリットなのだろう。1kgを切ると本当に軽く感じるので、745gというのは本当にメリットが大きいと思う。そしてみたところまともなキーだ。アイソレーションキーで、Let’s Noteでキー自体が(小さいとかいう理由以外で)打ちにくいと感じたことはないし、配置がイカれているということもないので、これはいいかもしれない。

128GB SSDのOfficeなしという最安価モデルCF-RZ4CDDJRで14万円程度。来年春くらいならこれが候補かもしれない。256GBモデルはOfficeなしモデルがなく、素直にSSDを週末秋葉原でゲットするのが正しい道だろう。1ファイルが10GBくらいということは普通にあるので、128GBの2OSでの運用は相当厳しい。sshfsなどに直接保存するのが現実的かというとなかなか厳しい。ストリーミング保存においてはUSB-HDDへの保存もためらわれるので悩ましいところだ。

だが、結局はこうして2台にわけることで携行性を求める場合は携行性に特化するのが素直なアプローチとなりそうだ。色々な意味でのパワーが必要な場合はe440を使えば良い。ただし、本来的な意味ではパワフルなラップトップがほしいのならば、Celeronのe440は明らかにパワー不足。だが実際のシーンを考えると、ストレージがそこそこ大きくてまともに動作し、そこそこ画面サイズが大きければ困らないとも言える。

おんぼろラップトップ

だが、いきなり14万円が用意できるはずもなく、そもそも仮に用意したとしても今e440を渡すわけにはいかない。

彼女の練習用ラップトップはやっぱり必要だ。そこで秋葉原にいった際にリユースショップに寄って見繕ってきた。

8800円ほど出せばそこそこ魅力のあるものが買えそうだった。30000円以下でかなり魅力的なものもあったが、3万円出すならばもうちょっと出してhpのラップトップを買ったほうがいいだろう。hp ProBook 450 G2/CTは41900円から。ただし光学ドライブと無線LANがオプションなのでちょっとしんどいかもしれないが。しかし今ならそれを入れても50000円はいかない。e440も47000円からとそんなものだ。HP14-r200だと35000円程度でも可能。

あくまで練習用と割りきって安いのを探すと、2800円と3800円を発見。2800円はCeleron Mに256MB RAMのFMV、3800円はPentium Mに512MB RAMのFMVとCeleron Mに756MB RAMのDynabookだ。いずれもOSなし。WindowsXP法人モデルの廃棄品だろう。

OSなしとあるが動作自体は確認しているのか?と聞くとYESとのことだった。256MB RAMは厳しすぎる。動かないわけではないが、普通には使えない。Dynabookに決めかけたが2ボタンであることに気がついてやめた。だが、結果的にはSynapticsを入れれば関係なかったし、FMVの中央ボタンはクリックすると上下スクロールというあまり使いやすいものではなかった。

ただし、それでもちょっとした利便性だったりするし、PCUは優れている。また、ディスプレイが1280×800というサイズなのでちょっと特殊ではあるがXGAと比べるとやはり使いやすい。ストレージは60GBに対して40GBと劣っていた。だが、60GB程度ならばあまり変わらないだろう。

しかし使ってみると、やはりこの世代のラップトップは良い。インターフェイスが充実していて、打鍵感もしっかりしているし、今からすればタッチパッドもずっと使いやすい。今と違い重く大きく熱く、そしてマイレージ性能も劣るが、それ以外については非常に優れている。蓋がロックされるようになることになっているのも魅力だろう。

近年は改良として成立していないぞと正直思う。使い心地の良いラップトップだ。インターフェイスの配置も良い。

ちなみに、モデルはFMV-C6310。天面はシルバーで、ボディはブルーグレイ、裏面はブラックとなかなか洒落ている。ただし、おそらく彼女は2800円のFMVのほうがいいと言っただろう…

これだったらルーターにしてもいいかもしれない。少なくともThinkPad G40よりはずっと性能的にも優れているし、あの凶悪な電気の消費もないだろう。USB5ポート、PS/2、光学ドライブ、イヤホン、マイク、PCカードx2、SDカードリーダー(ほぼ使えないか?)、プリンタ(使わない)、D-Sub15、シリアル(使わない)そして謎端子ととても充実している。

ちなみに、当然ながらバッテリーは死んでいる。

PCLinuxOS

いつも私が公言・提案しているように、販売時OSなどないほうがいいくらいで、古いPCでもLinuxによっていくらでも使いようがある、ということを実現していく。

512MBというRAMがネックだが、幸いにもPAEが有効なPentium Mだった。今ならば、Intel Core世代になれば面倒は少ないが、x86_64への移行が進み、32bit CPUだとそれなりに面倒な部分がある。だが、PAEが有効ならばまだ使える。

まずはBerry Linux 1.17で動作チェック。何も問題ない。どころか、マウス接続時用にタッチパッド無効ボタンがあるが、これがちゃんと働いてすごく使いやすい!これ、今のラップトップにもほしい。

Berry 1.19はメディアは正しく作成されたことを確認しているが、まともに動かない。まず試してみようと思ったのがPCLinuxOS LXDE 32bitだったのだが、これが非常に快適でよく動き、感動的だった。512MBでもなんとかなるものだ。極端な軽量を狙わなくても今のこのクラスの中古がちょっとした工夫で普通に動く。これは重要な情報だろう。

一応、EnlightenmentとiceWMも入れてみた。iceWMがWindows XPそっくりな見た目にカスタマイズされている。e19はしっかり設定されていて素敵だが、困ったことにシステムトレイにアイコンが出ない。

ディスプレイ解像度に関しては特殊であるせいかPCLOSでは1024×800と認識されてしまうので手動設定が必要。GUI上で可能。

おおまかな手順としては

  1. ライブ起動。キーボードレイアウトはJapaneseにして起動したほうがいい
  2. インストーラ起動
  3. インストーラに従ってインストール(ただし、私は/をReiserFS、/homeをXFSとした)
  4. ディスプレイを設定
  5. Synapticで一覧を更新、アップグレード(su -c ‘apt-get update && apt-get upgrade’でもいい)
  6. Synapticのソースを日本国内のものとし、かつspecialを加える
  7. 一覧を更新
  8. addlocaleを使って日本語をインストール(Localization Manager。ウィザードで進む)
  9. Fcitx-Mozcをインストール。FcitxとMozcは自動インストールされる。ちなみにlibkkcも利用可能
  10. 入力メソッドの選択、を使ってFcitxをセレクト
  11. fonts-ttf-japanese, fonts-ttf-japanese-extra, fonts-ttf-japanese-vlgothincをインストール
  12. ~/.config/fontconfig/fonts.confを設定
  13. FirefoxにJapanese Language Packをインストール(Firefox-jaをインストールしてもダメだった)
  14. gksu, sudoをインストール
  15. su -c ‘usermod -a -G wheel user; visudo’ #Wheelグループのsudoを有効に
  16. Synapticsの設定
  17. Configuration your systemからPolicyKitの設定でユーザーのパスワードを聞くようにする
  18. Zsh, Rubyなど必要なものをインストール
  19. Copy.binは公式からインストール
  20. .zshrcの設定
  21. EnlightenmentとiceWMのインストール

以下参考

<?xml version="1.0" ?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
<match target="font">
<edit name="antialias" mode="assign">
<bool>true</bool>
</edit>
<edit name="rgba" mode="assign">
<const>rgb</const>
</edit>
<edit mode="assign" name="lcdfilter">
<const>lcddefault</const>
</edit>
<edit mode="assign" name="hintstyle">
<const>hintfull</const>
</edit>
</match>

<alias>
<family>sans-serif</family>
<prefer>
<family>M+1VM+IPAG circle</family>
</prefer>
</alias>
<alias>
<family>serif</family>
<prefer>
<family>IPAMonaPMincho</family>
</prefer>
</alias>
<alias>
<family>monospace</family>
<prefer>
<family>Ume Gothic</family>
</prefer>
</alias>
</fontconfig>

Section "InputClass"
Identifier "touchpad catchall"
Driver "synaptics"
MatchIsTouchpad "on"
Option "VertEdgeScroll" "1"
Option "TapButton1" "1"
Option "VertTwoFingerScroll" "on"
Option "HorizEdgeScroll" "on"
Option "CircularScrolling" "on"
Option "CircScrollTrigger" "8"
Option "EmulateTwoFingerMinZ" "40"
Option "EmulateTwoFingerMinW" "8"
Option "CoastingSpeed" "0"
Option "FingerLow" "35"
Option "FingerHigh" "40"
Option "PalmDetect" "1"
Option "PalmMinWidth=" "4"
Option "PalmMinZ" "25"
EndSection

ちなみに、Synapticsは、パームレストに圧力がかかっていると(タイプ中に)タッチパッドを向こうにする、二本指でなぞることでスクロールする、エッジをなぞることでスクロールする、角からはじめて回転させることでスクロールする、という機能を有効にしている。このような古いラップトップでもこの機能を使うことができ、最新型をWindowsで使っているよりも便利で快適だ。