弱いAxon7

Axon7が壊れた。 画面が砂嵐になる、という症状だ。

どうもこれ、Axon7にとってはよくあることのようで、報告例が非常に覆い。 実際、私も以前この症状で一度交換している。

画面の接触の問題だそうで、強く押し付けたり踏んだりすると直ったりするし、 これで一時的に直してデータ移行をしたいのだが、画面がうつらなくなる可能性があるのではとても使えないので、嫌なタイミングではあるが機種変することにした。

Axon7に関しては、画面の問題以外にも、重量や発熱など基本的な部分に加え、やや不安定な挙動、WiFiをロストしがち、音楽再生中にオーディオボリュームを変えられてしまう、といった問題もあり、正直使っていてそんなにいいとは思えなかった。 ただし、Dolby Atomos, SD820, 3.5mmジャックありという構成自体は、音楽聴くにもゲームするにもよく、カメラ性能もそこそこ良いため、まぁまぁ活躍したのは確かだ。

移行先の選択

まず、前提としてサブ機である。

メイン機は6.4インチのOPPO R17 Proがある。ブラウジングや入力系、そして圧倒的なカメラの性能を踏まえてのカメラ機能に関してはこちらに任せることができる。 SD710なので、性能もまぁまぁ高い。また、画面が綺麗なので、写真を見たり動画を見たりするのも(スマートフォンではほとんどしないが)メイン機扱いで良い。

サブ機の主な役割はアカウントの使い分けという面を除外すれば、音楽を聴くこととゲームである。 そのため、

  • SDカードスロットと3.5mmジャックがある
  • オーディオエンハンスがある
  • SD820よりゲーミング性能が高い
  • 画面操作がしやすく、反応が良い
  • できれば小さく、軽い (ただし、ゲーミング性能を損なうなら非優先)

を条件とした。

SD820よりも性能を要求しているのは、主にはやっているゲームのためだが、 それ以外にもGPU的に重いアプリがいくつかあり、GPU性能が高いほうが快適性が高いためである。

最有力はAQUOS R2 Compactとした。

これは、登場時から、「SD845で、軽く、小さい。SDカードに対応していて3.5mmのジャックもある」ということから、まさにR17 Proの補完に最適であると考えていたからだ。 AQUOSスマートフォンは経験上、非常に上部で壊れない、という点も私を後押ししていた。 また、以前ASUS Zenfone 4 Selfie ProとZTE Axon7の性能・特性・得手不得手が似過ぎていて棲み分けが出来ない、という問題も踏まえている。

その上で店にいったのだが、日本語がやや拙いおねえさん(私にOPPOを推した人でもある。 でも購入したのは違う店だった)推奨のNova3が対抗の候補となった。 値段的にもR2 Compactより4割近く安いのは魅力的ではあった。

SDカードスロットがあり、オーディオエンハンスがあり、なおかつKirin 970を搭載しており、要件は満たすのだが、6.4インチでやはりR17 Proとの棲み分けが難しい。 また、Kirin970の性能、体感的にはSD710を搭載するR17 Proと比べても高くはないように感じられた。R17 Proは結構さくさく動くのだが、Nove3はフリップアニメーションなどがちょっと遅い。

もっと安い端末でめぼしい選択肢もなかったことから、当初の狙い通りR2 Compactを選択した。 大きな点としては、「Nova3もそんなに安いわけではないので、微妙に気の進まない端末を買うよりは愛用できる端末を買うほうが安い」という判断であった。

SH-M09 AQUOS R2 Compact 概要

SD845を搭載しながら、5.2インチディスプレイを搭載した145gのコンパクトスマートフォンである。

「5.2インチならそんなに小さくない」と思うかもしれないが、131*64*9.3(mm)で、132*66*9.6(mm)で4.9インチだった先代AQUOS R Compactよりも小さい。サイズ感としては、5インチスマートフォンよりも明らかに小さく、4インチ台だった昔のスマートフォンに近いサイズ感。重量も140gから135gへと軽量化された。

ただし、9.3mmという厚みは、6.4インチのR17 Proが7.9mm、特に薄かったZenfone 4 Selfie Proが6.85mmということを考えると、こちらもクラシカルで分厚い。アルミフレームだし、昔のiPhoneのようだ。

先代がSD660, 3GB RAM, 32GB ROMといったミドルクラスの性能を与えられていたのに対し、SD845, 4GB RAM, 64GB ROMというフルサイズのR2同様の性能が与えられている。「コンパクトスマートフォンはアンダークラス」という位置づけを破り、「R2のコンパクト版」に切り替えてきたわけだ。 画面が小さいので、自ずからSD845機の中でもベンチマークスコアは特に良い。

元々はソフトバンクキャリアで出ていた端末で、「らしく」、防水・防塵に対応。IPX5/8/IP6Xと本格的である。インカメラは8Mpxにすぎないが、アウトカメラは22.4Mpxと妥協なく、ディスプレイは2280x1080pxで120HzのハイスピードIGZO。 アウトカメラが22mm相当の広角レンズで、しかも光学式手ブレ補正つきあるという点も大きい。インカメラも画素数こそ少ないが、広角レンズで使いやすい。控えめな美顔機能もある。

「小さい」という点を除けば基本的にはハイエンド機の構成である。

さらに、最近のハイエンド機が失ってしまった、SDカードスロットと3.5mm4極のステレオヘッドセットジャックを持っている。

スマートフォンに全方位要求するが、手が小さいため大きい端末が選べないと歯噛みをしていた女性には最高の端末ではないだろうか。

ちなみに、特に女性向けというような売り方はしておらず、カラーラインナップも白と黒とくすんだ緑となんとも微妙。

使用感

速い

スマートフォンでここまで速いと本当に驚く。

私の印象ではスマートフォンというのは操作ごとのレスポンスが遅く、待ってばかりである。 指を離して次に指を置くまでの時間に操作が完了していないのは、もはや欠陥といっていいレベルだと思うのだ。

webの表示も遅く、快適性が極度に乏しい。 私がスマートフォンをあまり使わない理由がここにある。スマートフォンを10分使うなら、コンピュータを起動したほうが時間の節約になるし快適だ。

だが、R2 Compactは操作からして速い。 単純にアニメーション時間が詰められているのかもしれないが、アニメーションが速く、webの表示も速い。 さらにいえば、通信自体速く、Wi-Fiでのやりとりも速い。アップデートも速いし、アプリインストールも速い。 もう、「こんなに違うのか」と驚いてしまう。

120Hz描画のパワーもあり、さらに速さが強調される。最高である。

小さい。 軽いかどうかというと…

うちはたくさん端末があるのだが、パット見にR2 Comapctは古い端末に見える。 厚みがあってアルミフレームというクラシカルな外観も要因のひとつだが、いかにスマートフォンは大きくなっていくものだという認識が当たり前のものであったかというのを感じてしまう。

小さいだけに135gといいながらもった感じはむしろ重い。 ただし、持ち運ぶときは明らかに軽い。重さを感じるのは手で持っているときだけだ。

シャツの胸ポケットに完全におさまるサイズなのも良いところだ。

充電速度は弱点か

R17 Proは10分ちょっとで10%から90%まで充電してしまう超高速タイプであり、出かける直前に「あ、バッテリー」となっても着替えている間に間に合う。 Axon7もそこそこ速く、20%ほどでもごはんを食べている間に充電すれば60%は越える。

だが、R2 CompactはmicroUSB時代の急速充電と同等である。 1時間で20%くらいしか充電されないので、夜の間に充電しておくような戦略が必要になる。 USB Type-Cになってからはバッテリーマネジメントの戦略が不要になっている端末が多いだけに、この点は明確に欠点だと思う。

機能面は切り捨てられているレベル

ソフトウェア面で使いやすいかと聞かれると、「非常に使いにくい」とこたえざるをえない。

そもそもAndroid9が使いやすくない、という問題もあるけれど、それ以上に問題が山盛りである。

まず、「もつと画面点灯」が使いにくい。画面が拭けない。 これは「AQUOS便利機能→自動画面点灯→持つと画面点灯」でオフである。

Android9の問題である邪魔なGoogleアシスタントは、「Google→検索、アシスタントと音声→アシスタント→アシスタント→アシスタントデバイス→スマートフォン」でオフにできる。 深さに抵抗を感じる。

Android9の問題、WebViewでのフォーム入力をGoogleに送られてしまうことについては、「設定→Google→Smartlock for Passwords」でオフにすることで解消できる。

ゲーム中でも画面をスリープにされてしまうという問題は抑制する方法がない。画面スリープまでの時間を伸ばしておくのが現実的。

ナビゲーションバーは隠すように変更できるが、ナビゲーションバーを隠している場合、引き出す操作の反応はいまいち。 指紋センサーをマルチホームボタンとして使うことができるのだが、これはうまく操作するのは非常に難しい。ただし、指紋センサーのところにエッジがあるタイプの保護ガラスを使えば指紋センサーによるナビゲーションが現実的になる。

指紋センサーの反応はすこぶる良い。ただ、良すぎるため画面ウェイクアップを抑制しにくい。 指紋は、Android9の仕様に従いGoogleに保存される仕組みであり、嬉しくない。

導入されているアプリは

  • おサイフケータイ
  • からだメイト
  • OfficeSuite
  • SHSHOW
  • アルバム
  • コンテンツマネージャ
  • エモパー

と非常に少ない。 音楽プレイヤーすらない。今はサードパーティ音楽プレイヤーに対しては扱い厳しいのに。

ホームアプリも素のものに近いが、独自のものではある。

かといってGoogleアプリを入れまくっているわけでもない。

エモパーは大量の権限を要求する上に、現在地情報をオンにしておくことを要求する。 アルバムはカレンダーへのアクセスを要求する。

基本的な端末のハードウェアなどは悪くないので、設定などを練っていく手間をかけることになる。 OPPOはだいたいほしい設定になっているだけに、設定把握からはじまり面倒だ。

設定項目の追加などもなく、基本的には素のAndroidという感じ。 最近のAndroidが不十分であると感じている私にとってはいまひとつ。

良い点として、SH-SHOWはかつては「着メロ配信サイト」としての価値を担っていたが、現在においても色々と壁紙だったり、テーマファイルだったり、着メロだったり、あるいはS-Shoinの辞書だったりを配布していて、結構便利だったりする。 昔はパケット代を気にしてあまり使えなかったものだが。

ゲームはとても良い

私は「ゴシックは魔法乙女」というシューティングゲームをやっているのだが、反応が良いのでとてもやりやすい。 今のところ慣れないので被弾が増えてしまっているが、慣れてしまえば問題ないと思う。

ハイスピードIGZOのおかげで120Hz表示ができるのが良い。 何気に将棋ウォーズのエフェクトのなめらかさが際立っていたりする。 ちなみに、速さは将棋ウォーズでも生かされ、速く描画されるのでスピード戦である3切れはだいぶ有利。ただし、盤面が小さく、誤タップを警戒すると指すのはそんなに速くならないが。

「ゲームなら画面は大きいほうがよかろう」と思っていたのだけど、むしろこれこそいいのかもしれない。 重めの「カスタムキャスト」なんかももちろん問題ない。もたつきなく操作できる。

音楽は…悪くはない。

Dolby Atomosのインテリジェントモードはいまひとつであり、結局グライコがついているだけ、ということになってしまう。 疑似3D機能がなく、Axon7のものよりシンプル。

ただし、3.5mmジャックが上側にあり、グライコがあるというので十分でもある。

プレイヤーはPulserを使っているが、再生中はロック画面がアルバムカバーに置き換えられるのもまた良い。 ただし、そのせいでロック画面で文字がみづらく、ロック解除が困難になることもある。

優秀な日本語入力

日本語入力はS-Shoin。

画面が小さい、で最も最初に問題になるのは「スクリーンキーボードが打ちにくい」なのだが、S-Shoinは小さい画面でも打ちやすく、良好な予測変換を行う。私はATOKも買ってあるのだけれど、今のところS-Shoinを使いつつけている。

シャープ製端末はiWnnで、日本語入力に強いという印象はなかったのだが、2015年夏からS-Shoinが投入されたらしい。 これは大変良い。

なお、「Shoin」というのは恐らくシャープのかつてのワープロ「書院」から来ているのだろう。 なんとも懐かしい。 私はシャープ製のケータイ(フィーチャーフォン)を使ったことがないので知らなかったが、「ケータイShoin」なるものもあったそうな。

ちなみに、なぜかベトナム語と中国語のGboardが入っている。

留守電機能搭載

スマートフォンの非常に大きく、明快な機能的後退が端末の留守電機能がなくなったことだ。 キャリア製端末を使うのであれば、キャリアの留守番電話に加えて端末で使えることも多く、逆にMVNOユーザーとしてはどっちもなくて非常に困ることが多い。

私はほとんどの場合電話が出られない状況にあるので、留守番電話がない、というのは電話としての価値を大部分損なっているといっていい。

恐らく、Google的にはSMSがあるから必要ないという考えなのだろうし、実際欧米ではSMSが結構日常的に使われているのだが、 日本ではほとんど使われていないし、実際SMSが来ることはほぼないし、SMSを送ると「使い方がわからない」「受信者負担がある」といった理由で怒られることすらある。

AQUOS R2 Compactには「簡易留守録」という留守番電話機能が搭載されている。 ちなみに、AQUOS PHONE全般に搭載されており、AQUOSケータイにもある機能であるようだ。実際私はAQUOSケータイを持っているが、留守電機能は大変重宝している。 自動音声営業で埋め尽くされることも多いが。

この機能単独で選択理由になるレベルである。

持ちやすいけど、汚れやすい

基本的に端末はもちやすい。 が、どうも静電気強めのようで、ほこりがよくつく。しかも、背面ガラスなので指紋もよくつく。

結局、カバーとスクリーンガラスは必要だろう。 ただ、形状自体が持ちやすい上に小さいので、リング等を使わなくても、PVCカバーだけで十分機能を果たしてくれる。

Y!Mobileについて

ビックカメラ店頭でR2 CompactがY!Mobile非対応となっていたので気にしていたのだが、実際は問題なく使うことができた。

ただし、MMSに関するエラーが出てしまうので、Y!Mobileのページに従ってAPNを修正する必要がある。

評価は

★5である。

「使いにくい」を強調しておきながら…と感じるかもしれないが、結局のところ必要な機能が全てそろっていて、その機能が支障なくしっかり機能することは何者にも代えがたい。 目的に沿う、という理由で買っているので、それがしっかり果たされればそれだけで結構な満足ができる。

そして、SD710でも、Kirin970でも感じることのできなかった「速さ」が、明らかなストレス軽減につながっている。 機能面は設定やアプリ導入でかなりの部分が改善できるので、あまり深刻な問題ではない。OPPOのように明確なアドバンテージを生むことはできないが、それでもZTE端末や、HAUWEI端末でできる程度であれば何の問題もないと言える。

ハードウェア的な欠点、つまり「汚れやすい」「指紋センサーナビゲーションが使いにくい」が保護ケースや保護ガラスによって解決するため、ハードウェア的な弱点も残らない。

求める機能がしっかり機能し、その上でストレスがない、というのはもうその時点で満点をつけていい。

メイン機として考えれば、私はもうColorOSを知ってしまっているので、「メイン機はOPPOだろう…」という状態だからあまり話にならないが、もしOPPOがないとしたらメイン機でもぜんぜんおかしくない。 この場合、「ブラウジング用」あるいは「Twitter用」もしくは「YouTube用」にサブ機みたいな話になるのだろうか。 全方位強いのだが、「物理的に小さい」ことだけはいかんともしがたい。 ただし、それでも5.2インチ端末であり、「画面が小さい!!」というほどでもない。小さい端末いっぱいに画面というのはかなり強力なようだ。

解決できない問題を挙げるとしたら、充電速度になるだろう。 必要とされる直前に充電する戦略がとれず、出かける時間とバッテリー残量を気にしなければならないのはちょっとしんどい。

その点だけは明確に足をひっぱるのだが、Axon7においては決して快適とは言えない使い心地(特に日本語入力周りと重量、持ちにくさ)だったのに対し、小さく軽く、もちやすく、快適な性能と入力を備えるR2 Compactは、これ単独で持ち歩いくことが既にある。 Axon7時代は「Axonだけを持つ」ということはなかった (この端末は「プライベート電話、仕事ネットワーク」の構成である。メイン端末は逆で「仕事回線、プライベートアプリ」になっている) ので、これは体感的な使い心地を直接に表わしていると言えるだろう。

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