Vivaldi Androidがついにきた!

Vivaldiが誕生し、それが良好であることが認められてから随分たち、スマートフォンバージョンは長く待望されていた。

そして、「今αより前のバージョンを試しているところだ」という報告があってから2年だか3年だか。 ついにAndroidバージョンが登場した。

デスクトップアプリとして最適化され、非常に高機能になっているVivaldi。 それをスマートフォンでどこまで活かせるかがポイントだった。

長所・特徴

扱いやすいブックマーク

ナビゲーションボタンにブックマークボタンがあり、動作も非常に早く、アクセスしやすい。

「スマートフォンにブックマークは不要」という考え方が主流で、まともなブックマーク機能をもったブラウザがない中、これはとても嬉しい。 下方へスクロールしている最中はナビゲーションボタン、アドレスバーともに見えなくなる構造。 非常に読みやすい。

なお、全画面表示設定はなく、オンスクリーンナビゲーションが原則として表示される端末の場合、デバイスナビゲーションを非表示にすることはできない。

文字サイズ

私にとっては待望と言えるのが「文字サイズの変更」である。

一般的にモバイルアプリのウェブブラウザでは文字サイズを変更したり、フォントファミリを変更したりすることはできない。 「ズームできるんだからいいじゃないか」という考え方なのだが、ズームだとUI全体が拡大され、デバイスから表示がはみ出すことになり、可読性が著しく低下する。 この問題はコンテンツ幅を指定していない、つまり「なり」で表示している場合でも適用され、「レンダリングしたものを拡大しているだけ」であるため、問題としてほぼ解決にならない。

実は昔はPCでのブラウザの拡大がそのような扱いであり、ユーザーによってUIを調整することが難しかった。 現在はPCブラウザでの拡大はスケーリング扱いになるため、レスポンシブデザインになっていればなんの問題もなく表示できる。 それがモバイルでは同じ過ちを繰り返している状態だ。

Vivaldi Androidは文字サイズを独立して変更することができる。 拡大縮小が簡単なVivaldiブラウザの特徴を引き継いでいるということだろうか。

PC表示

ほとんどのブラウザの「PC版表示」はdevice widthを無視する動作である。つまり、問答無用ではみ出す動作をする。

Vivaldi Androidではdevice widthをdot by dotにする。つまり、スケール1にする。 例えばFHDの端末であればdevice widthは実際には1080pxなのだが、スケール2になっていれば540pxしかない扱いになる。その分2倍に拡大される。 それをやめて、スケール1として扱うのでdevice widthが1080pxであるとする。結果的に「表示自体は小さいが、ちゃんと幅が収まる」状態になる。

どのみちズームはできるわけだから、これは望ましい挙動であるはずだ。 2層目のボタン一発なのも嬉しい。

カラーテーマ

デスクトップ版のように自由自在というわけではないが、ライトモードとダークモードが選択可能。

ただし、 自動ではダークモードがバッテリーセイバー有効時に有効になるという仕様には若干問題があるかもしれない

OLED(有機EL)の場合、黒は消費電力に有効である。 ところが、TN液晶だと黒は最も消費電力が大きい。まぁ、イマドキTN液晶なスマートフォンはないと思うが、VA/IPS液晶でも黒は気持ち省エネなだけである。

「ダークモードは省電力」という誤った認識を招くかもしれない。

リーダーモード

全く使われていないが、リーダーモードを搭載しているし、その扱いもちょっと特徴的だ。

他のブラウザはアドレスバーのわかりづらいところにアイコンを出すようになっている。 常にリーダーモードが使えるわけではないため、これはほとんどの人が気づかない。

Vivaldi Androidでは、設定で有効にするとリーダーモードにできるページでは「リーダーで表示するか?」と聞いてくる。 「常に使えるわけではないから、そもそも使えるかどうか気づきにくい」「使う人は望むが、使わない人は全く使わない」という点から考えると非常に合理的。

また、リーダーモードに3種類のページカラーテーマがあり、フォントもSans Serif, Serif, Monospaceで選択可能。 ただし、日本語Serifの載っている端末は非常に稀だろうけれども。

文字エンコーディング

PC版ブラウザからも消えつつある文字エンコーディング設定。

Vivaldiのデスクトップ版にも存在していないのだが、Androidには存在する。 日本語の古いページが読めなくなりつつあるので、とても嬉しい。

ダウンロードマネージャ

Androidでは割と省略されがちなダウンロードマネージャ搭載。

タブ機能

タブスタッキングやタイリングができるVivaldiだが、そのような機能は搭載されていない。

ただし、タブマネジメントそのものは他のブラウザと比べてやりやすい。 ブックマークだけでなく閉じたタブの復元などデスクトップVivaldiユーザーであれば「わかっている」であろう様々な機能はうまく移植されている。

ページ内検索

まともにページ内検索が載ってなくて困るブラウザが多いので、これは嬉しい。

ページキャプチャ

Vivaldiらしい機能として搭載される、Webページ全体のスクリーンキャプチャ機能。 スマートフォンだとこれは非常に便利。

なお、他のブラウザ同様にページを保存する機能はない。

検索エンジン

デフォルトはBingで、ほとんどのブラウザがGoogle固定である中、選択可能になっている。 アドレスバーから簡単に都度選択できるのもデスクトップ版同様。

ただし、追加はできないし、編集もできない。 Googleはgoogle.comになっているので、google.co.jpでの検索ができない。

ログインと補完

Vivaldiアカウントによる同期に対応。

パスワード、住所、クレジットカードの補完が可能で、それなりに柔軟にできるようになっているが、これらはそもそも精度がいまひとつであることから実用性はいまひとつ。 有効無効は設定できる。

問題点

プライバシーの設定には問題があるように感じる。

デフォルトの検索エンジンがBingなのだが、プライバシーや権限に関する設定が、Bingを例外として許可するようになっており、一部は変更できない。 これはBingをデフォルト検索エンジンから外すことで解除できるが、やや問題があるように感じる。

それ以外にもプライバシーに関するデフォルト設定が甘く、まるでWindowsのデフォルト設定のように「たくさんの項目を防衛的に変更する必要がある」状態である。 これは嬉しくない。

デフォルトで入っているスピードダイヤルのブックマーク数が多すぎるというのも問題であるように感じる。 もちろん、Vivaldiがスポンサーによって成り立っているという点を考えればスピードダイアルくらいは我慢して当然なのかもしれないが。

また、Vivladiユーザーであれば期待するであろう、デスクトップに最適化された様々な機能と、拡張機能いらずのカスタマイズ性は搭載されていない。 「Vivaldiらしさ」をそこに見出しているのであれば、Vivaldi Androidは肩透かしかもしれない。

総括

まず、ようやくVivaldiがAndroidにきたこと、「信頼できる、デフォルトにできるブラウザ」が誕生したことを歓びたいと思う。 「Chromeが最適だがChromeは使いたくない」という私にとっては吉報だ。現在はFirefox Focus/Firefoxを使っているが、Vivaldiがあるのであれば今後はメインで使っていくことになるだろう。

また、モバイルアプリにありがちな、ナビゲーションの劣悪さや機能の致命的不足がなく、サクサク使えるようになっている点は好ましい。

ただ、差別化という点ではやや厳しくも感じた。 特徴に乏しく、こだわりがない人がChromeから乗り換えようというモチベーションには恐らくならない。 結局一番欲しかったユーザープロファイル機能も搭載されなかった。

だが、この方向性が間違っているとも思わないので、ぜひがんばって欲しい。

Axon7故障 → AQUOS R2 Compact購入

弱いAxon7

Axon7が壊れた。 画面が砂嵐になる、という症状だ。

どうもこれ、Axon7にとってはよくあることのようで、報告例が非常に覆い。 実際、私も以前この症状で一度交換している。

画面の接触の問題だそうで、強く押し付けたり踏んだりすると直ったりするし、 これで一時的に直してデータ移行をしたいのだが、画面がうつらなくなる可能性があるのではとても使えないので、嫌なタイミングではあるが機種変することにした。

Axon7に関しては、画面の問題以外にも、重量や発熱など基本的な部分に加え、やや不安定な挙動、WiFiをロストしがち、音楽再生中にオーディオボリュームを変えられてしまう、といった問題もあり、正直使っていてそんなにいいとは思えなかった。 ただし、Dolby Atomos, SD820, 3.5mmジャックありという構成自体は、音楽聴くにもゲームするにもよく、カメラ性能もそこそこ良いため、まぁまぁ活躍したのは確かだ。

移行先の選択

まず、前提としてサブ機である。

メイン機は6.4インチのOPPO R17 Proがある。ブラウジングや入力系、そして圧倒的なカメラの性能を踏まえてのカメラ機能に関してはこちらに任せることができる。 SD710なので、性能もまぁまぁ高い。また、画面が綺麗なので、写真を見たり動画を見たりするのも(スマートフォンではほとんどしないが)メイン機扱いで良い。

サブ機の主な役割はアカウントの使い分けという面を除外すれば、音楽を聴くこととゲームである。 そのため、

  • SDカードスロットと3.5mmジャックがある
  • オーディオエンハンスがある
  • SD820よりゲーミング性能が高い
  • 画面操作がしやすく、反応が良い
  • できれば小さく、軽い (ただし、ゲーミング性能を損なうなら非優先)

を条件とした。

SD820よりも性能を要求しているのは、主にはやっているゲームのためだが、 それ以外にもGPU的に重いアプリがいくつかあり、GPU性能が高いほうが快適性が高いためである。

最有力はAQUOS R2 Compactとした。

これは、登場時から、「SD845で、軽く、小さい。SDカードに対応していて3.5mmのジャックもある」ということから、まさにR17 Proの補完に最適であると考えていたからだ。 AQUOSスマートフォンは経験上、非常に上部で壊れない、という点も私を後押ししていた。 また、以前ASUS Zenfone 4 Selfie ProとZTE Axon7の性能・特性・得手不得手が似過ぎていて棲み分けが出来ない、という問題も踏まえている。

その上で店にいったのだが、日本語がやや拙いおねえさん(私にOPPOを推した人でもある。 でも購入したのは違う店だった)推奨のNova3が対抗の候補となった。 値段的にもR2 Compactより4割近く安いのは魅力的ではあった。

SDカードスロットがあり、オーディオエンハンスがあり、なおかつKirin 970を搭載しており、要件は満たすのだが、6.4インチでやはりR17 Proとの棲み分けが難しい。 また、Kirin970の性能、体感的にはSD710を搭載するR17 Proと比べても高くはないように感じられた。R17 Proは結構さくさく動くのだが、Nove3はフリップアニメーションなどがちょっと遅い。

もっと安い端末でめぼしい選択肢もなかったことから、当初の狙い通りR2 Compactを選択した。 大きな点としては、「Nova3もそんなに安いわけではないので、微妙に気の進まない端末を買うよりは愛用できる端末を買うほうが安い」という判断であった。

SH-M09 AQUOS R2 Compact 概要

SD845を搭載しながら、5.2インチディスプレイを搭載した145gのコンパクトスマートフォンである。

「5.2インチならそんなに小さくない」と思うかもしれないが、131*64*9.3(mm)で、132*66*9.6(mm)で4.9インチだった先代AQUOS R Compactよりも小さい。サイズ感としては、5インチスマートフォンよりも明らかに小さく、4インチ台だった昔のスマートフォンに近いサイズ感。重量も140gから135gへと軽量化された。

ただし、9.3mmという厚みは、6.4インチのR17 Proが7.9mm、特に薄かったZenfone 4 Selfie Proが6.85mmということを考えると、こちらもクラシカルで分厚い。アルミフレームだし、昔のiPhoneのようだ。

先代がSD660, 3GB RAM, 32GB ROMといったミドルクラスの性能を与えられていたのに対し、SD845, 4GB RAM, 64GB ROMというフルサイズのR2同様の性能が与えられている。「コンパクトスマートフォンはアンダークラス」という位置づけを破り、「R2のコンパクト版」に切り替えてきたわけだ。 画面が小さいので、自ずからSD845機の中でもベンチマークスコアは特に良い。

元々はソフトバンクキャリアで出ていた端末で、「らしく」、防水・防塵に対応。IPX5/8/IP6Xと本格的である。インカメラは8Mpxにすぎないが、アウトカメラは22.4Mpxと妥協なく、ディスプレイは2280x1080pxで120HzのハイスピードIGZO。 アウトカメラが22mm相当の広角レンズで、しかも光学式手ブレ補正つきあるという点も大きい。インカメラも画素数こそ少ないが、広角レンズで使いやすい。控えめな美顔機能もある。

「小さい」という点を除けば基本的にはハイエンド機の構成である。

さらに、最近のハイエンド機が失ってしまった、SDカードスロットと3.5mm4極のステレオヘッドセットジャックを持っている。

スマートフォンに全方位要求するが、手が小さいため大きい端末が選べないと歯噛みをしていた女性には最高の端末ではないだろうか。

ちなみに、特に女性向けというような売り方はしておらず、カラーラインナップも白と黒とくすんだ緑となんとも微妙。

使用感

速い

スマートフォンでここまで速いと本当に驚く。

私の印象ではスマートフォンというのは操作ごとのレスポンスが遅く、待ってばかりである。 指を離して次に指を置くまでの時間に操作が完了していないのは、もはや欠陥といっていいレベルだと思うのだ。

webの表示も遅く、快適性が極度に乏しい。 私がスマートフォンをあまり使わない理由がここにある。スマートフォンを10分使うなら、コンピュータを起動したほうが時間の節約になるし快適だ。

だが、R2 Compactは操作からして速い。 単純にアニメーション時間が詰められているのかもしれないが、アニメーションが速く、webの表示も速い。 さらにいえば、通信自体速く、Wi-Fiでのやりとりも速い。アップデートも速いし、アプリインストールも速い。 もう、「こんなに違うのか」と驚いてしまう。

120Hz描画のパワーもあり、さらに速さが強調される。最高である。

小さい。 軽いかどうかというと…

うちはたくさん端末があるのだが、パット見にR2 Comapctは古い端末に見える。 厚みがあってアルミフレームというクラシカルな外観も要因のひとつだが、いかにスマートフォンは大きくなっていくものだという認識が当たり前のものであったかというのを感じてしまう。

小さいだけに135gといいながらもった感じはむしろ重い。 ただし、持ち運ぶときは明らかに軽い。重さを感じるのは手で持っているときだけだ。

シャツの胸ポケットに完全におさまるサイズなのも良いところだ。

充電速度は弱点か

R17 Proは10分ちょっとで10%から90%まで充電してしまう超高速タイプであり、出かける直前に「あ、バッテリー」となっても着替えている間に間に合う。 Axon7もそこそこ速く、20%ほどでもごはんを食べている間に充電すれば60%は越える。

だが、R2 CompactはmicroUSB時代の急速充電と同等である。 1時間で20%くらいしか充電されないので、夜の間に充電しておくような戦略が必要になる。 USB Type-Cになってからはバッテリーマネジメントの戦略が不要になっている端末が多いだけに、この点は明確に欠点だと思う。

機能面は切り捨てられているレベル

ソフトウェア面で使いやすいかと聞かれると、「非常に使いにくい」とこたえざるをえない。

そもそもAndroid9が使いやすくない、という問題もあるけれど、それ以上に問題が山盛りである。

まず、「もつと画面点灯」が使いにくい。画面が拭けない。 これは「AQUOS便利機能→自動画面点灯→持つと画面点灯」でオフである。

Android9の問題である邪魔なGoogleアシスタントは、「Google→検索、アシスタントと音声→アシスタント→アシスタント→アシスタントデバイス→スマートフォン」でオフにできる。 深さに抵抗を感じる。

Android9の問題、WebViewでのフォーム入力をGoogleに送られてしまうことについては、「設定→Google→Smartlock for Passwords」でオフにすることで解消できる。

ゲーム中でも画面をスリープにされてしまうという問題は抑制する方法がない。画面スリープまでの時間を伸ばしておくのが現実的。

ナビゲーションバーは隠すように変更できるが、ナビゲーションバーを隠している場合、引き出す操作の反応はいまいち。 指紋センサーをマルチホームボタンとして使うことができるのだが、これはうまく操作するのは非常に難しい。ただし、指紋センサーのところにエッジがあるタイプの保護ガラスを使えば指紋センサーによるナビゲーションが現実的になる。

指紋センサーの反応はすこぶる良い。ただ、良すぎるため画面ウェイクアップを抑制しにくい。 指紋は、Android9の仕様に従いGoogleに保存される仕組みであり、嬉しくない。

導入されているアプリは

  • おサイフケータイ
  • からだメイト
  • OfficeSuite
  • SHSHOW
  • アルバム
  • コンテンツマネージャ
  • エモパー

と非常に少ない。 音楽プレイヤーすらない。今はサードパーティ音楽プレイヤーに対しては扱い厳しいのに。

ホームアプリも素のものに近いが、独自のものではある。

かといってGoogleアプリを入れまくっているわけでもない。

エモパーは大量の権限を要求する上に、現在地情報をオンにしておくことを要求する。 アルバムはカレンダーへのアクセスを要求する。

基本的な端末のハードウェアなどは悪くないので、設定などを練っていく手間をかけることになる。 OPPOはだいたいほしい設定になっているだけに、設定把握からはじまり面倒だ。

設定項目の追加などもなく、基本的には素のAndroidという感じ。 最近のAndroidが不十分であると感じている私にとってはいまひとつ。

良い点として、SH-SHOWはかつては「着メロ配信サイト」としての価値を担っていたが、現在においても色々と壁紙だったり、テーマファイルだったり、着メロだったり、あるいはS-Shoinの辞書だったりを配布していて、結構便利だったりする。 昔はパケット代を気にしてあまり使えなかったものだが。

ゲームはとても良い

私は「ゴシックは魔法乙女」というシューティングゲームをやっているのだが、反応が良いのでとてもやりやすい。 今のところ慣れないので被弾が増えてしまっているが、慣れてしまえば問題ないと思う。

ハイスピードIGZOのおかげで120Hz表示ができるのが良い。 何気に将棋ウォーズのエフェクトのなめらかさが際立っていたりする。 ちなみに、速さは将棋ウォーズでも生かされ、速く描画されるのでスピード戦である3切れはだいぶ有利。ただし、盤面が小さく、誤タップを警戒すると指すのはそんなに速くならないが。

「ゲームなら画面は大きいほうがよかろう」と思っていたのだけど、むしろこれこそいいのかもしれない。 重めの「カスタムキャスト」なんかももちろん問題ない。もたつきなく操作できる。

音楽は…悪くはない。

Dolby Atomosのインテリジェントモードはいまひとつであり、結局グライコがついているだけ、ということになってしまう。 疑似3D機能がなく、Axon7のものよりシンプル。

ただし、3.5mmジャックが上側にあり、グライコがあるというので十分でもある。

プレイヤーはPulserを使っているが、再生中はロック画面がアルバムカバーに置き換えられるのもまた良い。 ただし、そのせいでロック画面で文字がみづらく、ロック解除が困難になることもある。

優秀な日本語入力

日本語入力はS-Shoin。

画面が小さい、で最も最初に問題になるのは「スクリーンキーボードが打ちにくい」なのだが、S-Shoinは小さい画面でも打ちやすく、良好な予測変換を行う。私はATOKも買ってあるのだけれど、今のところS-Shoinを使いつつけている。

シャープ製端末はiWnnで、日本語入力に強いという印象はなかったのだが、2015年夏からS-Shoinが投入されたらしい。 これは大変良い。

なお、「Shoin」というのは恐らくシャープのかつてのワープロ「書院」から来ているのだろう。 なんとも懐かしい。 私はシャープ製のケータイ(フィーチャーフォン)を使ったことがないので知らなかったが、「ケータイShoin」なるものもあったそうな。

ちなみに、なぜかベトナム語と中国語のGboardが入っている。

留守電機能搭載

スマートフォンの非常に大きく、明快な機能的後退が端末の留守電機能がなくなったことだ。 キャリア製端末を使うのであれば、キャリアの留守番電話に加えて端末で使えることも多く、逆にMVNOユーザーとしてはどっちもなくて非常に困ることが多い。

私はほとんどの場合電話が出られない状況にあるので、留守番電話がない、というのは電話としての価値を大部分損なっているといっていい。

恐らく、Google的にはSMSがあるから必要ないという考えなのだろうし、実際欧米ではSMSが結構日常的に使われているのだが、 日本ではほとんど使われていないし、実際SMSが来ることはほぼないし、SMSを送ると「使い方がわからない」「受信者負担がある」といった理由で怒られることすらある。

AQUOS R2 Compactには「簡易留守録」という留守番電話機能が搭載されている。 ちなみに、AQUOS PHONE全般に搭載されており、AQUOSケータイにもある機能であるようだ。実際私はAQUOSケータイを持っているが、留守電機能は大変重宝している。 自動音声営業で埋め尽くされることも多いが。

この機能単独で選択理由になるレベルである。

持ちやすいけど、汚れやすい

基本的に端末はもちやすい。 が、どうも静電気強めのようで、ほこりがよくつく。しかも、背面ガラスなので指紋もよくつく。

結局、カバーとスクリーンガラスは必要だろう。 ただ、形状自体が持ちやすい上に小さいので、リング等を使わなくても、PVCカバーだけで十分機能を果たしてくれる。

Y!Mobileについて

ビックカメラ店頭でR2 CompactがY!Mobile非対応となっていたので気にしていたのだが、実際は問題なく使うことができた。

ただし、MMSに関するエラーが出てしまうので、Y!Mobileのページに従ってAPNを修正する必要がある。

評価は

★5である。

「使いにくい」を強調しておきながら…と感じるかもしれないが、結局のところ必要な機能が全てそろっていて、その機能が支障なくしっかり機能することは何者にも代えがたい。 目的に沿う、という理由で買っているので、それがしっかり果たされればそれだけで結構な満足ができる。

そして、SD710でも、Kirin970でも感じることのできなかった「速さ」が、明らかなストレス軽減につながっている。 機能面は設定やアプリ導入でかなりの部分が改善できるので、あまり深刻な問題ではない。OPPOのように明確なアドバンテージを生むことはできないが、それでもZTE端末や、HAUWEI端末でできる程度であれば何の問題もないと言える。

ハードウェア的な欠点、つまり「汚れやすい」「指紋センサーナビゲーションが使いにくい」が保護ケースや保護ガラスによって解決するため、ハードウェア的な弱点も残らない。

求める機能がしっかり機能し、その上でストレスがない、というのはもうその時点で満点をつけていい。

メイン機として考えれば、私はもうColorOSを知ってしまっているので、「メイン機はOPPOだろう…」という状態だからあまり話にならないが、もしOPPOがないとしたらメイン機でもぜんぜんおかしくない。 この場合、「ブラウジング用」あるいは「Twitter用」もしくは「YouTube用」にサブ機みたいな話になるのだろうか。 全方位強いのだが、「物理的に小さい」ことだけはいかんともしがたい。 ただし、それでも5.2インチ端末であり、「画面が小さい!!」というほどでもない。小さい端末いっぱいに画面というのはかなり強力なようだ。

解決できない問題を挙げるとしたら、充電速度になるだろう。 必要とされる直前に充電する戦略がとれず、出かける時間とバッテリー残量を気にしなければならないのはちょっとしんどい。

その点だけは明確に足をひっぱるのだが、Axon7においては決して快適とは言えない使い心地(特に日本語入力周りと重量、持ちにくさ)だったのに対し、小さく軽く、もちやすく、快適な性能と入力を備えるR2 Compactは、これ単独で持ち歩いくことが既にある。 Axon7時代は「Axonだけを持つ」ということはなかった (この端末は「プライベート電話、仕事ネットワーク」の構成である。メイン端末は逆で「仕事回線、プライベートアプリ」になっている) ので、これは体感的な使い心地を直接に表わしていると言えるだろう。

カスタムキャストでキャストデータを移行する

アプリとしての出来が悪いままのカスタムキャスト

ドワンゴのVTuber戦略は相当不調らしい。 まぁ、「当然だな」という越えがおおかったりもするのだが、登場当初は非常によく遊ばれ、期待も大きかったカスタムキャストがいまひとつ普及していないのも、その現れなのかもしれない。

カスタムキャストは元はアダルトゲームのカスタムメイドがベースになっている。 あれは、エディット機能自体は優秀なものの、DMM版含め出来がよくないという評判がもっぱらなので、必然なのかもしれない。 ありとあらゆる面でいまひとつであり、そのひとつとして「引き継ぎ機能がない」というのが挙げられていた。

やがて引き継ぎ機能が実装されたのだが、著しい「コレジャナイ感」が漂っている。

ほとんどの人は引き継ぎたいのはキャストデータだと思うのだが、キャストデータは対象外、というか引き継げるデータはほとんどない。 キャストデータを作るのは結構時間もかかるし、再現するのは困難なので、キャストデータが引き継げないとそもそも使い物にならないと思うのだが。

データをコピーすればOK

説明にある通り、キャストデータは端末に保存されている。 保存場所はAndroid/data/jp.customcast.cc2/以下である。つまり、このフォルダ以下をコピーすれば良い。 幸いにも現在データチェックは甘く、キャストデータをピンポイントに上書きしなくても、必要なデータを再ダウンロードする形で通してくれる。

ただ、私が試した限りだとgvfs MTPの制限なのか、このフォルダ以下にコピーすること自体ができなかった。 ただし、ファイルの作成や上書きはできるため、

のようなシェルスクリプト(これはサブフォルダ用)で処理できた。 これ以上深いディレクトリの中身は放置して良いし、cache以下は気にしなくて良い。

Windowsユーザーはどうすればいいか、という話は私が取り扱うべき話ではないから、 このフォルダをコピーすればいいよ、という情報を元にがんばっていただく方向で。

OPPOスマートフォンの「AR測定」がすごい

OPPOスマートフォン(R17 Pro)の先日のアップデートで新たに「AR測量」というアプリが追加された。

これは、カメラを使って距離や角度などを測ることができるアプリだ。

以前一部スマートフォンにレーザールーラーが搭載されていたが、これに代わるもの、というかはるかに強力なものになる。 せっかくのデュアルカメラだし、測量に活用できないかな、と思っていたので、まさに実現した感じである。

使い方としてては対象にカメラでピントを合わせるようにしてポイントすると、照準先のターゲットにアンカーを打ち込む。 これを複数打ち込むことで測定するわけだ。

ここがすごい

最初のアンカーに関してはレーザー測定なのか、離れていると打ち込むことができない。 ところが、ふたつめのアンカーからは結構離れていても打ち込める。

レーザールーラーは便利ではあるのだが、射程が2mほどしかないため、メジャーを当てにくい部屋や家具のサイズを測るのに使えない、という残念なポイントがあった。 ところが、このAR測定はそんなの関係なし、部屋のサイズだって測れちゃう。(ポイントを打ち込むときはレーザーの届く範囲に限られるが、打たなくても計測自体はできる)

また、距離計測でレーザールーラーの場合あくまでスマートフォンからの距離を測るのだが、AR測定の場合三角測量になっていて、カメラを計測対象のポイントに向けるだけでいい。距離の場合、第二ポイントに打ち込む前にポイントとの距離を出してくれる。 「端から端」をはかるとき、スマートフォンを端においてしまうと操作できないので、レーザールーラーは微妙に実用的ではなかったが、これなら非常に使いやすい。

計測できるのは「距離」「長さ」「角度」「面積」。 面積や、他でもカメラを持って移動するような場合は精度にやや不安があるが、だいたい分かれば良い場合は大変重宝する。

ポイントしたあとはその計測マークが画面上に残留する。ここが「AR」なのだろう。 カメラを移動させると、その測定したポイントを結ぶ線が空中に浮かんでいるように見える。 ちなみに、多分測量自体AR技術。

頭いいなぁ。数学の素養の問題なのだろうけど、ちょっとどうやったらこんな測定ができるのかわからない。 OPPOスマートフォンを選ぶ理由がまたひとつ増えてしまった。

「若い人はスマホを使いこなしている」は本当か

この言説、結構みかけるのだけど、実際のところ私は「間違った言説である」と思っている。

この言説についてちゃんと考察してみよう。

根拠は

おそらくは「使っていること」特に「抵抗なく使っていること」にあるだろう。

実際、おおよそそうだと思う。私は全くそんなことはないので共感はできないが、感想上の実感としても加齢とともに新しいことに対する拒絶感が強くなり1、能力的に習得可能か否か、あるいは理解可能か否かとは関係なく「受け入れないから」習得できない (というか、積極的に「習得しない」という選択をする) と言える。

こんなものは興味関心の強さが使えるようになる度合いに直結しているので、差が生まれるとすれば積極性しかない、とも言える。 別に脳の構造がそもそも違うわけでもなければ、概念の違いが特別習得困難性を生じるようなものでもない。

なぜ積極性が生まれないのか

電車の中で観察する限り、特に年齢によるハンディキャップがあるように見えないし、「若くないからスマホが使えない」というようにも見えない。 ただ、以前はややその傾向があったのは確かだ。スマホを特に好むのは20代前半以下であり、それより上の世代は保守的でスマホ自体に対して否定的な傾向があった。

この構図はごく単純に、「学生はスマホを使っている子がいれば羨んだし、ある程度普及すればスマホでないことがコミュニケーションディスアドバンテージになったから、人間関係を円滑にするためにそもそもスマホが必要だった」のである。 大人になればコミュニケーションの必要性や頻度、そして切実度は下がる傾向が強いから、既に大人であった人にとっては、例えケータイがなければ困るという実態があったとしても、「スマホがなくては困る」ということはそれほどなかったのだろう。

しかし、大人であっても遅ればせながらスマホが浸透し、「みんなが使っている」という事実が出来上がっていけば「スマホであるべき」という状態に流れていくし、スマホの便利な使い方が確立されるに従って相対的には「スマホでないことが不便」という状態になっていく。 だから、大人でもスマホを使うようになる、というわけだ。2

現在スマホの必要性を感じていない人は、よほどこだわりがあるか、知識があるのでなければ、周囲にスマートフォンを積極的に使う人が少ない、あるいはリモートコミュニケーション密度が低い、もしくはその両方なのではないだろうか。

より広く考えても、結局のところ「何らかの理由で積極性を持つものはよく使うようになり、積極性を持たないものは仮に技能を保持したとしてもあまり使わない」という結論になる。 実際、私はスマートフォンに関して一般ユーザーよりは知悉していると自負するが、ほとんど使わない。電車の中でも特に必要がなければいじらないし、家の中でいじることは基本的にない。

そして、世代によって、というよりも「中学生である」「高校生である」「新米社会人である」といった属性によって文化的差異から身近か否かという階層化が生じ、その結果世代によって得手不得手が発生する。 現実として、ちょっと昔は「若い子はパソコンを使いこなしている」と言われたが、現在はコンピュータを得意とする若い子というのはかなり少ない。

本当に使いこなしているのか

コンピュータであってもそうなのだけど、「使う頻度」と「使う幅」には必ずしも相関性はない。 例えば、LINEとツムツムのやり方だけ覚えて、ずーーーーっとLINEとツムツムだけしている人が、突然スマートフォンを高度に活用するように求められていともたやすくできるわけではない。そして、そのような高度な使い方を習得するとして、明確なアドバンテージがあるわけでもない。

「抵抗がなく、使う機会も多いから触っている時間が長い」ということは、単にスマートフォンの利用量と依存度の問題であって、技量を意味していない。

じゃあ、例えば

  • コミュニケーションメディアの特性や問題点や仕様を正確に把握して使い分けられるか
  • アプリのセキュリティ上の問題を把握しているか
  • 同種の複数のアプリの中から状況に対して最適なものを選択できるか
  • スマートフォンの仕組みを理解し、説明することができるか
  • スマートフォンを活用して達成したことがない目標を提示されたときにスムーズにその達成に導くことができるか

というと、そんなことはなくて、むしろスマートフォンを使うことが「自慢できるような先進的なこと」だったときに早期に飛びついた人はかなり高い積極性を持って使っていたから結構詳しくてスキルも高かったりするのだけど、現在は使い方が確立されていることもあって、既知の知識と行動の範疇が「常識の枠組み」となってしまい、スキルは上がらなくなってしまっている。

どちらかといえば「当たり前にあること」は(特段の積極性がなければ)向上面ではプラスに働かないのだ。

近年のスマートフォンなどに代表されるUIは「直感的」だと言うが、実際のところこれまた好奇心に依存するものであり、今や普通になったハンバーガーメニューでさえもスマートフォンライクなUIが先進的だと思って使った人はその探究心から理解しようとして理解できたということでの「直感的」だったし、故に戸惑うことなく利用できるが、既存の知識を利用して使っている今の若い子は今するところも、操作方法もわからないという傾向が強い。3

結局、「若い、という理由で使いこなせているように見えるならば、それは自身の好奇心の衰退と挑戦心の喪失と保守化を示している」と考えて良いのではないだろうか。


  1. neophobiaになる理由はいろいろ言われているが、単純に変化を様々な理由で嫌うことと、現状で目的を達成できているという驕りあたりが特に理由ではないか、とは思う。ただ、そもそも「推測可能な理由がたくさんある」時点で「全然不思議ではない」ということでもある。

  2. 実は私もスマホに対してはかなり保守的で、「持ってはいるけど全く使わない」という状態だった。スマホになったのは、携帯電話ハードウェア的にフィーチャーフォンが利便性を低下させたこと、サービス的にフィーチャーフォンでは利用困難になっていったことが大きい。つまり、「相対的にスマホが便利だから」ではなく、「機能的にフィーチャーフォンの優位性も損なわれから」という理由で、筋金入りである。スマホをちゃんと使うようになったのは2015年からで、これは「willcomがY!Mobileになって、フィーチャーフォンラインナップがなくなった」という理由である。

  3. これはちゃんとデータをとった上で述べている。

OPPO R17 Pro

まえがき

Zenfone 4 Selfie Proを割ってしまった。 比較的落としたりしても大丈夫な端末だったが、ポケットから落ちて石畳に画面からまっすぐ落ち、広範囲に渡って割れた。

画面が割れた以外の支障がなかったため、全然使っていないという事情もありそのままにしていた。 だが、ビックカメラの格安スマホ安心保証の期間ギリギリであったため、交換と相成った。

内容を見る限りでは「原則修理、修理代が8割を越えたら同一端末と交換」と読めるのだが、実際は交換を前提に運用されているようで、 交換端末について聞かれたし、つまりは同一端末以外へも変更できる、ということだった。

方式としては交換端末から元端末購入時の金額を引く。その上で交換料金を乗せる、という形だった。 元端末より安いものであれば交換料金の5000円だけで済み、そうでない場合は差額を加えることになる。

もちろん、Zenfone 4 Selfie Proは購入時より価格が下がっているし、非常に気に入っていた端末なので交換も候補だったのだが、 その直前に端末を触ってR17 Proに惚れ込んでいたため、R17 Proへの交換とした。 税込価格が8万円近い、ハイエンド帯に入りそうな端末である。プロセッサ的にはSD710となっていて、一応ミドルレンジなのだが、ミドルレンジとしてはかなり高価な端末だ。

ちなみに、基本的な評価としてはSD710は全世代のフラッグシップSoCのSD835と同等、ただしグラフィック性能はだいぶ劣る、ということである。

概要

基本的には使い勝手の悪い最新スタイルの端末だと言っていい。 ディスプレイは6.4インチの有機ELで19:9の2430×1080と、5.88インチからさらに縦長にしたタイプ。 小さなノッチつきだ。

USB Type-Cを持ち、イヤホンジャックはない。 また、DSDSだが、SDカードには対応しない。

このあたりは致命的に使いにくいポイントだ。

一方、SoCこそSD710とミドルレンジに留まるが、カメラはアウトカメラがデュアルで12M+20M、インカメラは25Mという豪勢さ。 レンズもf1.7/2.4/2.0となかなか明るい。

対応周波数帯も多く、バッテリーは1850mAhのものを2機搭載。重めではあるが、全方位に渡って隙がない。

基本的にハイエンドクラスのスマートフォンはゲームユースを想定したものが多いが、 R17 Proの場合カメラを中心として使い勝手や機能部分は惜しみなくハイエンド並のものを投入する一方、処理性能などは過剰なものを入れないようにした 「非ゲーマー向けの最高のスマホを作りました」みたいな感じである。

なお、OPPOといえば「飛び出すカメラ」で一躍有名になったけれど、R17 Proは普通にノッチ。

中国端末では一般的な「AndroidベースのカスタマイズOS」であるColorOSを採用。 なんだか不安を覚えてしまうが、実はこれが「Androidであからさまに欠如している部分」を補うのに非常に有効に働いていて、購入後にOPPOに惚れ込んでしまうポイントになった。

惚れ込んだポイント

驚愕したのがカメラである。

私はYouTubeに動画を上げているが、実はYouTubeの動画撮影はスマホでやっている。 そして、かなり悩まされているのが「ピントが外れる」ことである。 最近のAFは結構賢いと思うのだけど、それでも急に距離が違うものが入ったり、あるいは比較的近いところにあるものが動体だったりするとピントが外れてしまう。 YouTubeの動画は室内撮影なのでより厳しい。埃とかでAFがずれてしまうのだ。

AFが外れたとき、再調整にかかる時間は速いもので2-3秒といったところである。 だが、実際はなかなかピントして欲しいものを掴んでくれないため、延々迷い続けて10秒くらい合ってくれないということも多い。 写真ではフォーカス対象も指定できることからあまり気にならないのだが、動画だと結構痛い。YouTube動画の撮り直しは大変しんどい。

Zenfone 4 Selfie ProもAxon 7も実用的にはなったものの問題を解消するにはほど遠かった。 カメラが良いとされているP20も試したのだが、基本的にはあまり変わらないレベル。フォーカス対象が動いてからもやーっと切り替わる感じで、これはYouTubeでは困るなぁ、という感じだった。

だが、R17 Proは違う。違うというか、もう次元が違う。 ピント合わせに必要な時間は長くて0.3秒といったところ。 遠くを写している状態でカメラの前に手をやると、マクロ撮影になる距離でなければ、もうずっとピントが合っているように感じる。 そこから手を抜くと手を抜いている途中でもう後ろにピントが合っている。 本当に異次元のAFで、これに惚れ込んでほぼこの一点で購入を決めてしまった。

機能別

綺麗だけど埃の激しい画面

画面は非常に綺麗である。貼り付け済み保護フィルムが色々やさしい。

サイズは6.4インチということでなかなか厳しい。 私はポップソケッツを真ん中右よりにつけているけれど、持ち替えないと端っこには微妙に届かない。傘を持ったまま完全に操作できるかというと無理である。 私の手の大きさは男性としては標準的なので、手が大きめの男性ならポップソケッツを使えばいけるだろう。女性にはかなり厳しいと思う。 なお、バンカーリングでは支えるためにスマホのどこかに手を接触させる必要があるから、かなり手の大きい人でも無理だと思う。はしっこにつけて、第一関節がかかるようにするくらいか。 両手持ちの人なら問題はない。一方、スマホをホールドするタイプの人は私の手のサイズだと画面真ん中くらいまでしか届かないということを考慮する必要があるだろう。

注目すべき点として、「オート輝度とブルーライトカットフィルターが実用的」ということが上げられると思う。 オート輝度は自分の顔が影になるなどしてコロコロ輝度が変わってしまってみづらいために、ブルーライトカットは赤みが強くなりすぎるために使い物にならないと感じていた。 だが、R17 Proのオート輝度は適切な値をキープしてくれるし、ブルーライトカットは白は黄色っぽくなるものの他は自然でほとんど気にならない。

ただ、欠点として埃を非常に集めやすい。 物が多く掃除してはいるものの埃が舞っている私の部屋では常にホコリまみれになる。 外ではあまり気にならない。物が少なくて埃を取り切れる家なら問題ないと思う。

Zenfone 4同様にスクリーンオフの状態で時計を表示する機能がある。 デジタルクロックなのでZenfoneよりも実用的。

全画面表示のコントロールとして、ノッチ部分を除外する機能がある。 ノッチを考慮していないアプリでの全画面表示で困らない。

PVCケースはつけたいかも

重量はちょっと重めで、厚みは控えめ。だが、カメラが出っ張っている。 このため、付属のPVCケースが保護に有効で、久しぶりに使っている。

素の状態ではガラスなので滑りにくいが、やっぱり埃を集める。 そして、マット加工されているミストグラデーションは気にならないが、エメラルドグリーンは大変指紋が気になる。

基本的に最大側に振り切れているボリューム

音量も輝度も、最大側が極端に大きい。めちゃくちゃ明るいし、爆音である。

最小値は適切に小さい。だが、値全体としては圧倒的に大きく、「控えめな値」を求めるのであれば下1/4くらいで調整することになる。

認証

指紋認証はスクリーン上にある。 画面OFFでもGを関知し、かつ暗くなければかっこいいアニメーションで指紋認証ポイントを教えてくれる。

指紋認証の精度と速度は普通。Zenfone 4 Selfie Proの認証は絶品だったので、その意味では不満。 また、手が濡れていると全く効かない。

超絶性能のカメラを利用した顔認証は非常に強力らしいのだけど、好みの問題から私は使っていない。

PINは標準で6桁。 わかりにくいが、設定時に「その他の暗号化モード」を選択することで

  • パターンコード
  • 4桁の数字パスワード
  • 4-16桁の数字パスコード
  • 4-16文字の英数字パスコード

から選ぶことができる。

ちなみに、珍しい機能として、メールアドレスを登録しておくとパスコードを紛失した際にレスキューできるらしい。

完璧すぎるカメラ

ちょっとおもしろいポイントとして、センサーが4:3である。 最近のスマホは16:9でしか写真が撮れないのでセンサー自体16:9なんじゃないかと思うのだが、センサーが4:3で4:3の写真が撮れる。 ちなみに、画面比率に合わせたものも選択できるのだが、この場合短辺側がクロップされる。

画角としては4:3なため一般的なスマホと比べて短辺側は広い。一方、長辺側は狭く、現実的な使い勝手としてはちょっとナローな感じがする。 ここはマイナスポイントかもしれない。

前述のようにAFが化け物じみている。 ここまでAFが速いと世界が全く違う。夢のようだ。

写真は文句なしに美しい。 普通の写真で文句つけるのは、カメラにかなり詳しい人でないと難しいと思う。私は、比べればわかるだろうけども、単独で見せられても完璧としかいいようがない。 ちなみに、比べても私がもっているあらゆるカメラより綺麗に映る、としか言えない。

光学手ブレ補正もついていて、シャッターを切るのもとても速い。かなり速く動かしながら撮ってもぶれない。 マニュアル撮影も可能で、ISO感度含めてちゃんと制御できる。シャッタースピードもコントロールできるから流し撮りも可能。 背景ぼかしの可能なポートレートモードもある。

暗いところではシャッターを押した後ホールドするように求められる。 「シャッター音がしてから3秒間」なので、ちょっと間違えやすい。 「夜間」を選択すればウルトラナイトモードとなり、電飾も綺麗に再現できるAI機能つき夜景モードとして撮影できるようだ。

なお、12Mpxのほうが主で20Mpxが補助。切り替えは自動、とのこと。

セルフィに関しては「顔を好みに調整する」というSNOWみたいな機能がある。ただし、あまり極端にはならない。 かなり盛れるけれど、盛り度合いでいえばASUSのほうが上。まぁ、Zenfone 4 Selfie Proはセルフィスペシャルなスマートフォンだし、そこでは負けられないでしょう。

動画はHD/FHD/4kと選択肢が狭く、独立してH.264/H.265を選択できる。 FPSの指定はできない。 スローモーションは90FPSか180FPSだろうか。1/3倍速になる。

動画に関してはちょっと特徴的な部分がある。

まず、光量が十分な環境下では常に超絶AFで無双できる。 だが、暗いととても明るい部分だけが写り、全体的に黒つぶれしてしまっているようにみえる。 しかし、その状態でもAFは常に適切に捉え続け、コントラストとブライトネスを調整すると全く潰れていないのが分かる。 Axon7は全体的に明るいが、コントラストやブライトネスを調整しても見えないものは見えない、全体的に白っぽくなるだけという感じだ。

そのため夜間の動画撮影も調整前提であれば強力なのだが、蛍光灯がとってもちらつく、という問題が発生する。

性能とゲームスペース

基本的にバッテリー持ちはよく、SuperVOOCのチャージの速さもあってバッテリーに関してはかなり強い。 バッテリー持ちの良さの一因として、そもそも性能がかなり抑えめ、ということがあるようだ。

これは、「普通はそんなに性能がいらないはずなので、性能は抑えめにしつつ、ゲームスペースに登録することでフルパワーで動作させることができるようにする」という設計に基づくようだ。 これは非常に合理的かつ実用的。ただ、ウェブレンダリングは重く、プロセッサパワーを非常に必要とする一方、バッテリーへの影響も大きいので、ブラウザをゲームスペースに入れるかは悩ましいところになりそうだ。

RAMは6GBだけど、いつも通りのこととしてRAMが増加しても空き容量はそんなに増えない。実際、初期状態で空きメモリとしては3GBに届かない程度である。

フラッシュメモリは128GBで、ユーザー利用可能なのは108GB。

バッテリー節約機能は「ボタン一発、バックグラウンド通信OFF」とシンプルかつ実用的。 全体的なチューニングとしてもAndroidとはまた違い、より使いやすく、それでいて割と節電も効いている感じだ。 ただ、ベースのAndroid 8.1と同じくDoze下でアプリの通知を落としてしまう。LINEの通知もこない。比較すればやや届きやすい気はする。実際、AndroidではDoze下でDiscordが届かなくなっているけれど、ColorOSは届けてくれる。

執拗なまでのセキュリティ機能

購入してから惚れ込み、「サブもOPPOにしようかな」と思ってしまったのがこの機能だ。

アプリの権限

これ自体は普通なのだけど、Android標準のアプリごとの権限ではなく、「権限からアプリを探す」ということができる。 すごく使いやすい。

フローティングウィンドウのブロック

ポップアップを防げる。思わぬタイミングで広告を挟んでくる鬱陶しいアプリを抑制できる。 これゲームとかによさそう…

個人情報で空を返す

「最高じゃないか!!」と思ったのがこの機能。

「通話履歴」「連絡先」「メッセージ」「イベント情報」について(もしくは私が権限を要求するアプリを入れてないだけのその他について)アプリを指定して保護することができる。 保護されていると、アプリがその情報を要求したときに本当の情報ではなく空の情報を返すという。

つまり、例えばSkypeは連絡先情報を要求するし、これをブロックすることはできない。 かつ、勝手にSkypeと紐づけて使用するし、保存もする (アプリを消しても関連付けられたままになる)。 だが、この機能を使えば、Skypeに対して権限としては許可しつつ、実際の連絡先にはSkypeはアクセスできない状態にすることができる。

紛失端末を探す

捜索機能がGoogleとは別口で使えるようになっている。 ちなみに、デフォルトでオン。

決済アプリの制限

アプリによって勝手に決済されてしまわないようにするもののようだ。 決済するアプリを私は何も入れていないので使っていない。

着信拒否

着信とメッセージをそれぞれ独立して拒否することができ、ブラックリスト/ホワイトリストも利用可能。 拒否した場合は通知にも表示しないという機能もある。

偽基地局のブロック

基地局になりすましたジャックを防ぐものらしい。

アプリの暗号化

「最高じゃないか!!」と思ったの機能その2。

アプリ保護機能だが、OSレベルで動作し、認証しなければアプリは開くこと自体できない。 また、保護されているアプリはアクティビティからも隠される。

さらに、アプリ保護に使うパスコードはロックに使うものとは別に設定できる。すごい。

キッズスペース

アプリの制限、利用時間の制限、課金の制限が可能。 すごい。子供に持たせるならあってもいいかもしれない。

隠しファイル

写真、オーディオ、文書、その他に分類し、通常は見えないようにすることができる。

この機能のメニューからアクセスすることもできるし、標準アプリの「写真」から選択する、ということもできるようだ。 単に見えないだけでなく、認証が必要になる。

その他

  • 安全なパスワード用キーボード
  • セキュリティ機能使用時のスクリーンショットの抑止
  • バックグラウンドで撮影・録音の禁止

の機能がある。ちなみに、LINEのパスワードはパスワードキーボードが出ない。LINEは安全な入力になっていないらしい。

なお、ColorOSの要求する権限(特にホームアプリ関連)がちょっと多い。 この点は結構気になるけれど、OPPOに限ったことではないからあまり選択の余地はない。

プリインストールアプリもがしがし消せるのは嬉しい。

通信関係

アプリごとに「WiFiとモバイルデータ」「WiFiのみ」「ネットワーク禁止」を設定できるのはセキュリティ的にも強い。 また、モバイルデータを細かなポリシーに基づいて抑制する機能もある。

月ごとではなく、1日のデータ使用量に対する警告も可能。

NFCは使えないよ、と公式ページにはあるけど、機能としてはある。

テザリングのパスワードが初期設定は明らかアウトなものになっているので注意が必要。

組み込みでDLNA機能がある。

おやすみモード

手動、またはスケジュールでオンにできる。 Androidにも搭載されている機能だが、ColorOSのものはより細かい。

まず、メッセージあるいは着信を「すべて禁止」「連絡先に登録しているもののみ」「お気に入りの連絡先」のいずれかのものは通すようにできる。 通知の許可/不可ができる。そして同じ番号から3回電話があったら鳴るようにできる。

音関連

外部メモリに対応しておらず、ヘッドフォンもUSBであることから「ない」と考えていたのだが、音質は非常に良くて考え直すほどだ。

付属ヘッドフォンはAppleタイプ。外れやすくて好きではないが、音はかなり良い。

なお、サウンドエンハンス機能としてReal Original Soundが載っているけれども、標準の「音楽」アプリでしか使えないことを含めて微妙。 音楽プレイヤーは普通に使いやすくてよろしい。

ヘッドフォンモニター機能があり、スピーカーとヘッドフォン両方から鳴らすことができる。

収録されている着信音、通知音がAndroidと違う。 Androidよりもセンスがあり、使いやすくてこれもまた良い。

入力関係

入力はGboard。好きなのを入れてもいいと思う。 Gboardを使う場合、英語Qwerty入力ができないため、英語を有効にしておくと言語切り替えで利用できて便利。

プリインストールアプリ

OperaとFacebookとWPS Officeくらいだろうか。目立つのは。あとはAquaMail.

機能としてはコンパスがあるのが珍しい程度。音楽や写真アプリなどはなかなか使いやすい。

ホーム機能

ドロワーのないiPhoneタイプ。 これはさすがにZenfoneに搭載されているZenUIの出来には到底及ばない。

ホーム画面の編集はロングタップではなくピンチイン。

スマートサイドバーという、補助ナビゲーションを表示する機能があるけど、大きい画面で一部分から引き出すものなのでちょっとやりづらい。特にケースに入れてるととてもやりづらい。

通知

ノッチの都合なのか、通知アイコンは出ない。 画面オンにせずにアンロックできる都合から、通知に気付かないことが少なくない。

ColorOS独自な部分として、ネットワーク速度を表示したり、バッテリーアイコンの中にバッテリー残量を表示したりすることができる。

ハードウェアUI

ボタンはオンスクリーンで、ファーウェイやAndroid Oneと違って基本的には表示しっぱなしで、全画面時に消す仕様。

電源ボタンが右、音量ボタンが左で、推し間違えは少なく、固定もしやすいが、片手でスクリーンショットはできない。

指紋認証はオンスクリーン。位置がやや微妙で、普通にポケットに入れようとしたときなどに触ってしまうのが残念な感じ。

スピーカーは下部でモノラル。インターフェイスはUSB-Cのみ。マイクは(多分)上下。

カメラにZenfone 4 Selfie Proのような内側ライトはない。

その他

マルチアプリ機能であるClone Appに対応している。 ただし、LINEで試した限りあまりうまくいかなかった。フローティングウィンドウが延々出たりする。 ただ、ASUSのdual appのように「LINEのトークのバックアップができない」「共有が動作しない」などの不具合があるため、dual appよりは実用的。

ダウンロードの管理ができるのは結構便利。高速ダウンローダがあるとかではなく、ダウンロードしたファイルをマネジメントできる。

「手順」という形でサポートの手引きが見られる。これは超親切で感心した。 AXONにも似たものがあるんだけど、こっちはちょっと使いにくい。

デバイスの電源スケジュールがオン、オフ共に設定できる。 これもなかなか便利。

バリアフリー機能もなかなか魅力的な要素が多い。特に「モノラル出力機能がある」のはとても親切。

テザリングはWi-Fiテザリングのほかにパーソナルホットスポットという機能があるけど、違いがわからない。

アクティビティはロックが可能で、ロックしているものはclean allの対象外になる。 ただし、「最初からロックされるアプリ(LINEなど)がある一方、手動でロックしたアプリは次回起動時にはロックされていない」という仕様でやや微妙。

結び

カメラのAFに惚れ込んで買ったのだけど、使ってみるとColorOSの魅力にやられてしまった感じだった。

特にアプリの暗号化は強力で、重要な情報にアクセスできるのにロックできないアプリに対する保護が実現するのは大変良い。 個人情報を空で返す機能も、「個人情報へのアクセスが嫌」という理由で私は連絡先も使っていないため、この機能があることで実用性は一気に増した。

もちろん、USB-Cしかないこと、SDカードに対応していないことなど不満はあるが、それでも「買ってよかった」と思える逸品だった。 ミドルクラスでもかなり高めの製品だけれど、その価値はあると思う。

また、従来Zenfone 4 Selfie ProとAxon 7で棲み分けが難しかった(カメラ, ディスプレイ, 音楽機能がいずれも甲乙つけがたかった)のだが、今回大きくキャラクターが変わったため棲み分けが簡単になった。 2台持ちする人であれば、AQUOS R2 Compactあたり1と組み合わせると欠点が補えて良いと思う。 1台持ちの人であればちょっと癖が強くて苦労するかもしれない。R17 Proに合わせた運用をすればいいだけだが、2台持ちすればR17 Proの不得手な部分を補えるので運用が楽になる、というのは覚えておくといいだろう。


  1. コンパクトで軽量、ゲームに適したSDM845、SDXC対応、防水防塵、広角レンズ、3.5mm端子とR17 Proにはない機能が揃っている。

昨今のブラウザ事情

ウェブブラウザとウェブテクノロジー

今やウェブブラウザは中核的ソフトウェアといって過言ではないだろう。 世界はウェブを中心に回っているのが現実だ。

だが、それは問題をふたつもたらしている。

ひとつは、過当競争だ。

あまりにもウェブに依存しすぎているがために、ウェブが高度技術化し、開発コストも増大しとてもついていくのが困難になっている。 現状ウェブ開発をリードしているのはGoogleであり、ChromiumによるBlink/V8エンジンが最も進んでいる状態だ。 これに対抗するのはMozillaのGecko/SpiderMonkeyで、Chromiumよりも進んだ実装を行うこともないではないものの、現実にはFirefoxに実装されChromiumに実装されない機能は大概標準化されないのが現実だ。 (ただし、標準化においてはある程度Mozillaが主導権を握る展開が続いている)

MicrosoftによるEdgeHTMLはこれと比べて明確に遅れをとっている。 これはちょっとした理由がある。 そもそもEdgeHTMLはWebKitをターゲットとしているのだが、WebKitは現代ではとてもではないが使い物にならない。

WebKitを開発しているのはAppleだし、そもそもWebKitはSafariのものなのだが、WebKit自体はオープンソースだし、他のソフトウェアも利用することができる。 とはいえqtwebkitに関しては既に廃止となっており、WebKitのバージョンも古い。

WebKitとBlinkを比べる良い手段はMidoriとFalkonを使用することだろう。 MidoriはAppleがcommitするWebKitGtk+を使用しており、一方Falkon(かつてのQupzilla)はBlinkを使用するQtWebEngineを使用している。 そして、Falkonで表示に困ることはないのだが、Midoriでは普通に「表示できないサイト」や「利用できないサイト」が存在するのだ。

根本的にWebKitはカジュアルでライトなウェブブラウジングに的を絞っていると考えて良い。 つまり、ちょっとした調べ物などであり、完全に表示できることよりも軽快であることを望むためのものであり、実際Safariは機能的にかなり限定的である。 最小限の機能を搭載することからも「ちょっとした行為」であり、目を尖らせてに向き合うものではないと考えているのがわかる。

実際、Microsoft Edgeもそのような考え方であり、機能的に貧弱だったInternet Explorerと比べても機能はさらに削られており、メニューは実に寂しい。

生殺与奪を握られたウェブエンジン

だが、この問題はなかなか複雑だ。

AppleとGoogleはこれらウェブエンジンを「自由に使わせなければならない」呪縛にとらわれている。

これはもともと、Appleが既にある程度成熟していたウェブエンジンに参入するにあたり、スクラッチから開発することをよしとせず、KHTML/KJS Softwareをベースにすることを選択したことある。 当時のKHTMLはLGPLだったので、ここから派生するためにはLGPLを継承せざるをえなかった。 もちろん、そのWebKitから派生したBlinkにしても同様にLGPLを継承するしかない。これにより望む望まざるに関わらず「開発したものは配布するためには公開し自由を保証しなければならない」ということになったのだ。

そのため均衡が保たれているのだが、実際技術標準というか、「ウェブの世界」そのものは主にはGoogle、そしてAppleの意向は完全に反映されるのであり、 世界をウェブが支配している以上世界の支配者として君臨する状況を許してしまっている。

これは、GoogleやAppleが「採用する」と決めた方針に反する方法がないという問題だ。 LGPLである以上、ウェブブラウザを「秘密」にしてしまったり、伏せられた邪悪な機能を搭載するのは難しい。 だが、正式にプライバシーを侵害するような機能、仕様を採用すると決定したとして(既にそのようなものがなくもないが)、それを覆すことができない。 もちろん、フォークするという選択肢はあるが、ウェブブラウザの規模と進歩を考えるとGoogle並の開発力で追従するということは現実的ではない。 結局のところ誰もがGoogle, Mozilla, Apple, Microsoftの少なくともいずれかには従わなければならないという状況にあるのだ。

実際、Chromeユーザーでも「Google及びChromeに対する信頼度」はかなり低いというアンケート結果がある。

唯一の良心といえるのがMozillaだが、Mozillaの体制や行動がプライバシー上の理由で批判されたことは一度や二度ではない。

結果的に我々の生殺与奪は彼らに握られているというのが現実であり、 そして現状においてはそれを覆すほどのリソースはどこにもないのだ。 これはOperaのような老舗ブラウザ屋がBlinkを採用し、WebKitの祖先であるKDE ProjectがQtWebEngineを採用していることからも明らかだろう。

セキュリティとプライバシー

もうひとつの問題はウェブを侵食するプライバシーの問題だ。

セキュリティについて昔と比べることは意味がない。

昔はセキュリティを脅かすものは見るからに怪しげな「悪人」であり、「怪しげなものを遠ざければ良い」というものだった。 また、そのようなセキュリティ上の問題は「プライバシーの問題」ではなかったのだ。

ところが現代においてはサービスを利用する上でプライバシーを侵害されることは前提であり、 それどころかウェブブラウザを利用することによってもプライバシーが侵害されるという状況にある。

なぜこのような状況になるのか。

まず、Facebookを筆頭にして、現在はプライバシーが主要な商品となりすぎていて、 どこもかしこもプライバシーを欲しがるという現状がある。 これはウェブの技術如何に依らず根本的な問題である。 「プライバシーを侵害したいと思う人がいなければプライバシーを侵害するものが作られることはない」のだから。

だが、彼らウェブブラウザデベロッパー達はこれらの「プライバシーを侵害したい」という要求に応えているし、 また彼ら自身がプライバシーの侵害を望んでもいる。GoogleやAppleが過剰かつ積極的に個人情報を収集している状況を忘れてはいけない。

我々は日々普通に使っているだけでも著しくプライバシーを侵害され続けている状況にあるのだ。

プライバシーを取り返せ

中には完全にプライバシーを保護するブラウザもなくはないが、代償は大きい。 そうではなく、普通は求めているのは「与えて良いと判断して選択し許可した以外のプライバシー侵害は認めない」というものだろう。

だが、これはなかなか難しい。 ウェブブラウザの根本的な機能として既にプライバシー侵害を可能にする機能が組み込まれているからだ。 例えばComodo Dragonはプライバシーを重視しているということだが(PrivDog事件もあったが)、トラッキングなどは普通に行えてしまう。

また、Vivaldiもプライバシーを重視しているが、それでも問題になっているプライバシーはあまり解決しない。 裏側で悪意ある行動をとっていないというだけで、知られないうちに何かが行われることを防いでくれるわけではないからだ。

ある程度、そして確実に効果がある方法は「セッションを残さない」ことだ。 トラッキングが最も驚異なのは、「アクティビティが同定でき」「蓄積されるから」だ。 蓄積されなければ同一人物なのか否かを特定することは困難になるし、取得可能な状況はある程度限定的になる。

Chromiumならば次のようにすれば最初からプライベートモードになるし、使うたびに情報はクリアされ、ある程度安心だ。

chromium --incognito

もちろん、これでTwitterとGoogleとFacebookに同時にログインしたら台無しである。 そんなことはせず、他のサービスを利用するときは必ずブラウザを閉じて行うべきだ。 これは、ログインしなくても、サイトごとにセッションを切るべきである

Vivaldiも--incognitoオプションを受け付けるため、Vivaldiを使えばさらに(いくらか)安全になる。 Linuxにおいてはデフォルトブラウザとして--incognitoつきでVivaldiを起動するようにしてしまうといい。 以下は私が使用している$HOME/.local/share/applications/incogvivaldi.desktopファイルだ。

[Desktop Entry]
Version=1.0
Name=Vivaldi Incognito
# Only KDE 4 seems to use GenericName, so we reuse the KDE strings.
GenericName=Web Browser (with Incongnito)
GenericName[ja]=ウェブブラウザ (with Incongnito)
Comment=Access the Internet (with safety)
Comment[ja]=インターネットに安全にアクセス
Exec=/usr/bin/vivaldi-stable --incognito %U
Terminal=false
Icon=vivaldi
Type=Application
Categories=Network;WebBrowser;
MimeType=text/html;text/xml;application/xhtml_xml;image/webp;x-scheme-handler/http;x-scheme-handler/https;x-scheme-handler/ftp;
Actions=new-private-window;

[Desktop Action new-private-window]
Name=New Incognito Window
Name[ja]=新しいシークレット ウィンドウ
Exec=/usr/bin/vivaldi-stable --incognito

デフォルトの.desktopファイルとの違いは以下の通り

  • 起動時に--incognitoオプションを付加
  • 日本語と英語のみにし、翻訳を排除(どうせ読めないし、ローカル設定だし)
  • new-windowアクションを除去し、デスクトップの右クリックメニューもIncognito限定に

これで開くアプリケーションの選択肢としてVivaldi Incongnitoが追加される。

プライバシーを強化する設定やプラグインを追加すればより万全だろう。

いちいちセッションを切るのは面倒だ、というまっとうな意見のために、私はMy Browser Chooserというソフトウェアを開発している。 サービスごとにプロファイルをわけてしまえば、サービス側がプロファイルを横断しての情報収集はできない。 運用ポリシーさえ守ればだいぶ楽になる。Zshスクリプトなので、Unix的な環境においてのみ機能する。

危ういスマートフォンブラウザのプライバシー

パソコンなら(特にLinuxならば)このようにいくらかの解決策を提示できる。 だが、本当に厄介なのはスマートフォンだ。

スマートフォンの場合ブラウザが握ることができる情報はパソコンの比ではない。 だが、にもかかわらずユーザーに与えられるコントロールは極めて少ない。

スマートフォン的な設計思想として、「可能な限りコントロール部品を減らす」というものがある。 例えばMicrosoft Edgeはメニューボタンがハンバーガーメニューになっておりドロワー式だ。これはタッチデバイス向けの設計であり、GNOME3もまた同様の設計になっている。 ドロワーに含まれるメニューも少なく、ここまでメニューを減らしているのは当然に相応に機能自体を削っているということである。 機能が多ければそれだけなんらかの煩雑さを持たざるをえないからだ。

このような設計にしている理由はふたつある。

ひとつはスマートフォンの狭い画面での煩雑性が操作性の低下に直結するためだ。 そして、もうひとつはユーザーが馬鹿でいられるようにである。

私はこのような考え方は好きではない。 なぜパソコン用のソフトウェアが低機能なスマートフォン設計を採用せねばならないのか?

このコントロールの少なさがプライバシーの問題にも直結している。 現在では必須ともいえるプライベートモードがひどく軽視されているし、ページを開く時点でプライベートモードで開く選択肢を与えられない。 スマートフォンはパソコンよりもアプリからリンクを開く機会が多いにもかかわらずだ。

もちろん、プロファイルの切り替えもサポートされていない。 結果的にスマートフォンに蓄積された情報が簡単に抜き取られてしまう状況である。 なお、ブラウザを使い分けたところでAndroidならば多くのブラウザはAndroidのWebEngineを使用しているため、中身はひとつ、結局は使い分けに意味などない。 iOSについてはあまり知らないが、おそらくは似たようなものだろう。自前でのウェブエンジン実装はあまりに困難だからだ。

ひどい話だと思う。 だがAndroid WebEngineとはつまるところBlinkであり、なかなか太刀打ちできるものではない。

使い分けるのであれば、Mozilla FirefoxとMicrosoft Edge、そしてBlink系ブラウザ(Chrome, Operaなどだ)を使い分けるという方法だ。 数が少ないのであまりリスク軽減はできないが、いくらかマシな方法だろう。

元は表現力も機能も安定性もひどいものだったAndroid Firefoxだが、現在はかなり改善されており、十分実用になる。 Quantam(Firefox 57以降)をもてはやす記事ほど素晴らしいものだとは思わないが、「Firefoxが実用になる」しいうのは極めて喜ばしいことだ。

それよりも推奨できるのはFirefox Focusを使用することだ。 Firefox Focusは常時プライベートモードのFirefoxである。firefox --private-window相当ということではなく、プライバシー保護のためにかなりenhanceされている。 ほとんどのブラウジングにおいてはFirefoxで困ることはなく、またアクティビティを保存する必要もない。 そして、Mozillaによって提供されるFirefox FocusはCM Security Browseなどを使うよりもよっぽど信用できると言える。

そう、ブラウザは重大なプライバシー資源となっているために「信用できるか」が極めて重要なのだ。 ましてスマートフォンブラウザならなおさらで、プライバシーの塊であるスマートフォンを狙ったアプリなど数知れずある。 言ってしまえば大部分は怪しいし、よほど信用できない限りは使えないのが現実である。 ブラウザはその基本的な動作においてほぼ全権を要求するという点も大きい。正常に動作させるために権限を与える必要があるためにリスクが高いソフトウェアなのだ。

言い換えれば、悪意ある人からすれば「これはブラウザです」というふうに言っておけば

スマートフォンブラウザの機能にも不満

典型的なのはOperaで、Operaは以前はかなり高機能なブラウザであった。 PCブラウジングやページ保存、印刷機能も備えていたのだ。

ところがそれらの機能は現在はもうない。スマートフォンには必要ないと判断されたのだろう。 だが、実際はOperaはもはや必要な機能が削除されてしまって使い物にならない。 このような「スマートフォンだから」という言い訳は、一体スマートフォンだからなんだというのかと思うほどに理由になっていない。

表示の難しいinspectionなどはまだしも、印刷、ページの保存、文字エンコーディングの選択、プラグイン、ページ検索、 ローカルファイルの取り扱いなどがスマートフォンにおいて欠けている必要があるのだろうか? それ以外にもウェブブラウザが様々に豊富な機能を備えているにもかかわらず、スマートフォン版ではない、あるいはコントロールする手段が与えられていない。 なぜスマートフォンではユーザーからコントロールを剥奪するのか。理解し難い。

Vivaldiのようなブラウザをスマートフォンに最適化させたようなものは出ないのだろうか。 一応、Vivaldiのスマートフォンバージョンの開発は行われていはいるようだが。

Axon7 レビュー – ちょっと想像を絶していた

選択経緯

サブ機はHUAWEI P10 lite, ZTE Blade V8, ZTE Axon7で悩んだ末のAxon7。 世代が古いせいか急激に安くなったのがポイントだった。

(歴代愛機では) ぶっちぎりの高性能

旧世代といってもフラッグシップモデル。 SD820を採用し、Antutuスコアは15万を越える。 SD835モデルでもOnePlusやGalaxyを除けば16万台なので、全然現役、というかさすが800番台。

旧世代なので重さとか大きさとか残念なポイントもあるのだけれど、旧世代ならではの点もある。 ディスプレイ解像度が高いのだ。

一時期ディスプレイ解像度は上がっていったのだけれど、結局バッテリーとトレードオフしている割に効果がないということでFHDに回帰しつつある。 なので割と貴重な高解像モデルだったりする。

ZTEはSD835モデルを出していないので依然としてフラッグシップモデルで、 実はフラッグシップモデルに対する意気込みを結構感じることができた。

音に関しては素晴らしい

Axon7は結構音に関する点を押していて、DOLBY ATMOSを採用している。

DOLBY ATMOSは対応コンテンツのみで効果を発揮するので現実的にはあまり見どころではないのだけれど、 DOLBYのイコライザ、結構良かった。

単純に音を整えるだけのイコライザであれば、ほっとんどいらないのが実情で、 せいぜい使っているオーディオに合わせて尖った出方をする部分を潰すくらいしか使えない。 VLCのイコライザとか使ってみればわかると思うのだけれど、音楽を作るときに相当追い込んでミックスしているので、 音量バランスを崩すことでいい音には基本的にならないのだ。

ところが、タイミングやリバーブのようなエフェクトの掛け方まで重ねていくことで、全く違う世界が見えてくる。 ある意味邪道とも言えるこうしたイコライザはCowonのJetEffectが強烈で、ものすごいいい音に聞かせてくれるのだけれど、 DOLBYはさすがもっと攻めていた。 JetEffectみたいにまるで音源がいいものであるかのような感じじゃなくて、もっと演出的に感じる。 それこそ、映画館で聴く音楽みたいな。

DOLBYというとアナログカセットテープデッキのことを思い出してしまうおっさんは(私含めて)多いと思うのだけれど、 あのわざとらしく古臭い感じはだいぶ減ったと思う。

イコライザ自体がパライコもどきみたいなものになっていて、現実的なレンジでいじらせるので遊んでるとそれぞれに味が出るのもいい。 ただし、手軽ではあるのだが、Zenfone 4 Selfie Proのような細かなセッティングができるものではないため、どちらかというと雰囲気重視か。 そして、全体的に「迫力を出す」方向性なので、若干疲れる。DOLBYだしシアター向きなのかな。

いいD/A載せてるということもあって、たしかになかなかいい音を出してくれる。特にスーパーモード。 まあスマートフォンなので、「アンプとノイズ…」といいたくはなるのだけれども、ポータブルで求めることでもないだろうし、 ノイズに関してはガチで音楽聴くのなら機内モードにしてしまえばだいたい解決する。

とりあえず高級DAPいらずな仕上がりなのは確か。Cowon plenue買わずに済んだ感ある。

なお、付属ヘッドセットがイヤーチップが大きくてプラ部品になってて穴が複数あいているタイプなのだけど、 これは私としては耳にまったくはまらないので嬉しくない。ASUSの付属ヘッドセットのほうが絶対いい1

音楽アプリがアルバムにもアーティストにも対応しておらず、フォルダ再生がトラック順でもファイル名順でもなく曲名順になってしまう点は直してほしいが。 VLCの起動制御がうまくできないのか、VLCでの音楽再生はバッテリーを結構消耗して警告もされる。 このため私はPulserを使用するようにした。

スピーカーは非常に細かくボリューム調整が可能で、最大音量がかなり大きい。 超爆音だったOukitel K40002よりは小さいけれど、雑踏の中でも目立つ大音量が実現する。

超カメラ

それほど語られてない、というかむしろ残念みたいに言われているAxon7のカメラなのだけれど、 いやいや相当すごいよ?

Zenfone 4 Selfie Proによる写真
Zenfone 4 Selfie Pro: 明暗は潰れて黒と白に近い状態

Axon7による写真
Axon7: 白飛びしているようにも見えるが、影による階調もあり、Zenfoneのホロもよく出ている

まずFHD 60fps / 4k 30fpsが撮れるという時点で相当なのだけれど、静止画は20Mpxの撮像素子で、 カメラ優秀な上にソフトウェア的にHDRがんばっているZenfoneを凌いで、「まっしろとまっくろの箱」を並べてきっちり移してくれるという超優秀カメラだったりするのだ。

みてわかるとおり、Zenfoneのほうもかなりがんばっているけれども、Axon7は白も黒もきっちり出しつつ、なんと虹色に反射するZenfoneのケースの色を完璧に写している。 これって写真になるんだ…と思ってしまった。

さらに手ブレ補正もある。とても嬉しい。 マニュアル撮影モードもあり、高級コンデジ並の撮影が可能だ。

これはもう完全にコンデジいらずである。

なんということだ。DAPよりコンデジより安いのに、DAPもコンデジもいらないというのか。

ただ、ひとつ大きな難点がある。シャッター音がやたら派手で大きいのだ。 いくらなんでも…というレベルなので(小型のデジイチより大きな音がする)、もうちょっと小さくてもよかったのではないか。

また、4k H.265動画撮影時は猛烈に端末が熱くなる。

暗い場所ではフォーカスが遅め、という問題もある。

さすがSD820

Zyonという音ゲーをやってみたところ、描画がとってもなめらかで、ラグなく反応してくれる。

K4000Proだとゲームにならないほどのラグがある。 ラグが一定ではないので、音楽ゲームとしてはほとんどなりたたない。押すタイミングの正確さが関係なくなってしまうから。

Axon7はさすが、とても安定している。スコアもとても伸びた。 仲良かった子がお勧めしたからという理由でやっていただけなので今はもうやらないけれど、 超重いBeatgather Uもさくさく動くのでは。

世界にはあるんだけどね

こういうSD800系を積んだゴリゴリのスマホで安いやつは中国系メーカーには結構あったりするのだけれど、 技適という法的な問題と、電波周波数帯というおま国的事情が立ちはだかる。

そういう世界水準(中国水準?)のお値段で、日本で合法的に、日本の電波をつかんでくれるフラッグシップモデルって、なんて素晴らしいんだ…

美しいディスプレイと滑らかさ

高精細ディスプレイを採用しているので、最近の有機ELモデルとはまた違った美しさだ。

なお、自動輝度調整がちょっとあわただしい。 細かく切り替わってほしい人もいるだろうけれども、明るい環境ではちょっと傾きが変わると輝度が変わるのでZenfoneよりも先にオートはオフにした。

輝度調整は最も暗い状態では闇の中でも目立たないほど暗く、明るい状態では真昼の光の中ではやや厳しい状況もありえる程度でや物足りない。

そして注目したいのがガラス。 なめらかなので指のすべりがいい。スワイプが気持ちいい。

本体は重い

表記重量は175gで、実測はバンカーリングをつけた状態で188gなので恐らく表記重量程度なんだろうけれども、 持った感じは明らかに重い。Zenfone Selfie(ZD551KL)と同程度とはとても思えない。

寝ぼけ眼では持ち上げにくいレベルだ。

ホームアプリはミニマム

機能は最小限でドロワーもない。

私の場合Axonはサブ機なので別に構わないのだけど、ちょっとこれは不便かもしれない。

しかし実際のところあまり困らないということにも気づいた。 ドロワーがなければ、自分でフォルダ分けして整頓するからだ。

困るのは標準アプリの無効化ができないこと。 アプリから無効化すれば良いのだけど。

余計なものは入っていない でも便利なものは揃っている

WPS Office, AccuWeatherが入っている程度で余計なものはほとんど入っていない。

一方、シンプルなギャラリーやカレンダー、ダウンロードマネージャ、ファイルマネージャなどは良いアプリだ。

この辺りは好みにもよるだろうけれど、余計なものが入っているのが嫌な人にはお勧め。 私はZenUIくらいのバランスがいい。

独自機能自体はMi-POPというナビゲーション機能があるが、Axon7は画面内にナビゲーションを表示する方式ではないためメリットが薄い。

NFC搭載で、メニューアイコンからのオンオフが可能。

「ツール」に“コンパス”, “ライト”, “電卓”, “ノイズ測定”, “定規”, “分度器”, “水平器”, “水準”と揃っていて、超便利。これはたまらない。

なんとメニューボタンを持っている

Yukari起動時にメニューがでなくて困惑したのだけれども、Android4時代はおなじみだったメニューボタンが、戻る長押しにアサインされている。

指紋センサー

角をもったときにちょうど人差し指がくる位置。 反応はすごく速いわけではないが、なかなか良好。

バンカーリングを使用した場合ちょっとアクセスしづらくなる。

Zenfoneと違い、指紋でのロック解除を有効にしていると起動時も指紋でアンロックできてしまい、再起動してもロックできない。

バッテリーセイバー

割とバッテリー消費は激しい印象なのだけど、現実にはなかなか使いにくい省エネモードを搭載しているほか、 アプリごとの管理が可能。

ただし、アプリごとの管理はわかりにくく、効果もいまひとつ。 自動起動はZenUIのようにまとめてくれたほうが嬉しかった。

日本語入力

SHARP, HTC, LG端末でもおなじみiWnn。 HuaweiやSamsung端末もiWnnらしい。

SD820搭載のAxon7をもってしてもちょっと反応が遅く、Google日本語入力のほうがさくさく。

ホールド感

丸っこく、さらっとしているので落としそうになる。

はしっこのほうを握るようにすると安定するが、乗せるタイプの人には危険。

使い勝手ならZenfoneだけど

ZenfoneはZenUIの出来も含めて便利機能満載なので、とても使いやすい。 なので使い勝手という面ではZenfoneに分がある。 この感覚に関しては、国産端末にこだわる人の気持ちもわからないではないものだ。 おサイフケータイがないと、防水でないと…みたいなことを言う人は多くて、そういう人にとっては性能ではなくそうした一部の機能性が快適さに直結している。

別に私はそういうことは思わないのだが、やっぱりUI周りの快適さや、豊富な機能といった面から、日常的に使うならZenfoneに分があるし、 両方ともnanoSIMになったので別にどちらをメインにしてもいいのだけど、やっぱりZenfoneがメインだなと思ったりもする。

けど、インパクトがあったというか、「すげぇ!!」ってなったのはAxon7のほう。 当たり前なのかもしれないけれど性能面ではとてもかなわない。 音楽も写真も処理能力も、というとZenfoneの出番がないのでは?と思ってしまうほどだ。

利便性が高くバランスの取れているメインのZenfoneに対して、高性能なAxon7をサブにするという選択肢は、その差別化もはかることができ、非常によかった。

Zenfone 4 Selfie ProはZenUIの使いやすさや、薄型軽量であること、ソフトウェア的な使い勝手の良さ、さらに優れたマイクと自撮り、ヘッドフォンと耳に合わせてチューニングされた疲れない音といった強みがある。

対するAxon7は処理性能のアドバンテージと、カメラも素でDACも高性能なデバイスといったNexusにも見られる高性能デバイス路線に最低限に、しかしあることによって使い勝手が大幅に大幅に向上するチューニングが施され、最小限のモディファイで最大の効果を発揮、余計なものはないというキャラクターだ。

スマートフォンは本質的にコミュニケーションツールなので、普段使いとはコミュニケーション主体にした設計となる。 導入されるアプリケーションもLINE, Skype, Discord, Xabber, Jitsi, さらに言えばICQ, Kakao Talk, Viberなどだ。 あるいはTwitterやFacebook、そこから派生してのウェブブラウジングとYouTube…といったことだ。 これらは性能はあまり必要とされないが、ほどほどないとストレスになる。

Zenfoneのほどほどにはある性能と良い使い勝手、優れた入力フィール、軽量といった特徴はまさにこうした「普通の使い方」に適している。 このような普通の使い方では使い分けが生じないわけで、そのような「使い勝手のいい端末」に対するサブとは何か…というと、やはりスマートフォンが持っている「遊びの部分」に求められるだろう。

ゲームをする、動画を見る、音楽を聴く、画作りをして写真を撮る、動画作品を作る… といった遊びの部分を突き詰めてくれる。 実用的で使いやすいスマートフォンのサブとして遊べる高性能スマートフォン、まさに理想的な組み合わせだ。 そもそも、実用性だけを求めれば、SD800系などいらない話になる。

高性能デバイスからくるいい写真、いい音や、その性能を活かすことができる迫力を演出するDOLBY ATMOS、そしてSD820といったデバイスを揃えた上でどう使うかはユーザー次第…という、「自分の使い方」があって、高性能デバイスがあれば何ができるかを分かっている「玄人好み」なスマートフォンだと思う。

洗練を問われれば厳しいものもあるが、無骨に性能を詰め込んだといった趣で、 頼れる、遊べるスマートフォンだ。

私の場合はコミュニケーションツールという面を重視しており、遊びの部分ではスマートフォンはほとんど使わない3ためにAxon7がサブとなっているが4、スマートフォンはコミュニケーションにも使うが、一方でゲームや動画鑑賞など


  1. とても高音質というわけではないのだけれど、割と低音ゴリゴリで私は好きだ。

  2. K4000 Proはそこまでの大音量にはならない仕様に変更された。

  3. 基本的に家でスマートフォンを使うこと自体があまりないのだ

  4. 他にもいくつか理由がある。ゲームを含め「厳選していないアプリケーションを多くいれる」という使い方はセキュリティ的に問題があり、コミュニケーション情報や金銭的情報を集積しやすいメイン端末ではあまりしたくないものだ。必然的に、メイン端末は「厳選された信頼できるアプリとやむをえないアプリ」で構成される。

Zenfone 4 Selfie Pro レビュー – 生まれ変わったZenfoneはとてもいい!

経緯

Zenfone Selfie(ZD551KL)とAndroid One S2の両方が調子がおかしすぎるので、両方とも買い換えることとなった。

やっと高性能化

実はこれまでAntutuスコア20000前後 or 35000前後のモデルばかり使ってきている。

  • Oukitel K4000 Pro (25000くらい)
  • Elephone P6000Pro (35000くらい)
  • ASUS Zenfone Selfie (33000くらい)
  • LG L-05E (21000くらい)
  • Panasonic ELUGA X P-02E (19000くらい)
  • KYOCERA Android One S2 (37000くらい)

見事なまでに進展がない。

そこにきてのZenfone 4 Selfie Pro(ZD552KL)のAntutuスコアは60000を軽く越えてくるので、いきなりパワーアップしてしまった。

Zenfone 4シリーズは従来とは路線が違う、と感じる。 従来だと20000円前後のリーズナブルなモデルと、高級なモデルでも3万円台に収まっていた。 ところが、比較的安価なSelfieも50000円近いところからスタートしているし(今は4万円切るくらい)、高性能版のZenfone 4 Proに至っては9万円近く、Snapdragon 835採用でGalaxyと真っ向勝負だ。 簡単にいえば、クラスを上げた。

おおまかにシリーズ内での違いを言うと、

  • Maxはマイレージ重視。SD430でミドルロークラス。その代わりバッテリーを増やしたり、トリプルスロットにしたりして差別化している。アウトカメラがダブル。Antutuは43000点くらい
  • Selfie Proはインカメラがダブル、アウトカメラはシングル。インカメラLEDつき。SD625でAntutu63000点くらい
  • STDはアウトカメラがダブル。SD660+6GB RAMでAntutuで110000点を越えるレベル
  • ProはSD835に光学ズームレンズを持つダブルレンズアウトカメラ搭載。Antutuでは160000を越える程度でOnePlus5みたいなド級ではない

ちなみに、“Zenfone 4 Selfie”(ZD553KL)というモデルもある。 SD435搭載で552よりも少し大柄なボディ、IPS液晶ディスプレイ採用やジャイロセンサー非搭載などコストダウンされており、こちらは従来の廉価スマートフォンであるZenfoneという印象だ。

これまでZenfoneは「微妙な違い」でラインナップされていたのだけれど、明確に

Selfie < Max < Selfie Pro < STD < Pro

というクラス分けをした一方、クラスの低いMax/Selfieについては激戦区ということもあって明確なキャラ付けしたのかな?という感じ。

Zenfone Selfie (ZD551KL) の話

Selfieは3の時はなくて、2の時以来の再登場。 Selfieを名乗るだけあってselfieに対してはガチなのだけれど、551と552ではちょっと方向性が違う。 551のときは撮像素子もレンズも大きいもの(背面と同じもの)を乗せるという方法だったのだけど、552はちょっと高画素な素子に明るいレンズを組み合わせて、控え目な広角レンズも積んでおくというスタイル。

selfieにやたら力入っているメーカーといえばOukitelで、K6に至ってはインアウトともダブルでインカメにもフラッシュを積んでいたりする。 面白さではK6のほうが上なんだけれど、SoCがMT6763なので日本だととにかく電波が入らない。まぁそもそも日本では…なんだけども。

551がコンパクトカーにスポーツカーのエンジン載せたようなもので、552がホットチューンになったみたい…と思えばテクノロジーの進歩を絵に描いたようだけれども、 思い切りがあったコンセプトという点では551のほうが好きだったなぁ、と思ったりもする。

けれど551 Selfie、とにかく駄目な子だった。

  • バッテリーが持たない。尋常じゃないくらい減る。Zenモーション入れてると待受4時間とかいうレベル
  • カメラの起動が超遅い。ロックからだと15秒とか待つことになる
  • インカメラ、アウトカメラとも画角が超狭い。セルフィーは綺麗に撮れるけど、そもそも絵に収まらない
  • カメラはなぜかタッチでフォーカスすると一点そこにフォーカスしたように見せかけて全然違うところに飛ぶ
  • ムービーでは一旦近いところにフォーカスしてしまうとタッチしない限り取り戻せない
  • Atokで文字入力しているとメモリを大量に食う→発熱→フリーズのコンボが待っている。超フリーズする
  • 動きがもっさり。PIN入力もひと呼吸ずつ起きながら入力する必要がある
  • Zenfone2全体に言えたことだけれども、するするしてる上に丸いのでめっちゃ落とす
  • もっさりしたディスプレイ
  • あんまりよろしくない音
  • 明るさ調整が、暗い側は明るすぎるし、明るい側は暗すぎる

カメラは結構ちゃんと撮れるし、マイクも音が入るんだけれど、画角の狭さと、フォーカスのアホさで絶望的に使いにくい。 レスポンスが悪いからストレスがたまる。 スコアの低いOukitelのほうがずっとストレスがない。

まさか次もZenfoneにするなんて思っていなかったのだけれど1、ASUSのTwitterの中の人が押してくれたので、触ってみたら…

メガシンカしてしまったZD552KL – Zenfone 4 Selfie Pro

形状からしてもうかつてのZenfoneの面影自体ない。

Zenfone 3も割と過去の過ちはなかったことにしたデザインだったけれど、Zenfone 4シリーズはうすっぺたい板になった。 Proはともかく、他は薄い。Selfieが一番薄い。

3と同じようなちょっとざらついた手触りなのでもう落とすことはなくなった。 そして、なにもかもが完璧に直されていた。

  • バッテリー持ちはよくなった。改善した、じゃない。「よくなった」(ただし、連続使用だと割と減る)
  • ロックからのカメラ起動は0.3秒くらい。速い
  • アウトカメラの画角は普通で、気持ちワイド。インカメラに関しては広角レンズを別途用意
  • フォーカスはめちゃくちゃ速く、タップするとしっかりフォーカスを保ってくれる(そのかわり、フォーカスを変更したい場合はなかなか離してくれなくてもどかしい)
  • フォーカスが速くて正確なのでムービーもいい
  • Atokが爆速。フラワータッチが捗る
  • PINの高速タイプでも遅れなし
  • 薄い上にしっかり持てる素材なので持ちやすくて安心感がある
  • ディスプレイは有機EL採用で超きれい。綺麗すぎて無駄に画面眺める
  • 明るさ調整もとても暗い〜眩しいまで調整できるようになった

インカメラフラッシュや強烈の一言に尽きる美人モードなども強化。 これはすごい。マジパネェっす。

なお、音はあんまり改善してない。相変わらず悪い。 そしてセルフィーへのこだわりの一部だった背面ボリュームがなくなってしまった。 クランプ固定するときにボタンを押さないので便利だったんだけれども。

ちなみに、551 Selfieは画角が狭すぎて背面ボリュームに手が届くレベルでは、手を目一杯伸ばしても顔が収まらない。

552 Zenfone 4 Selfie Proは旧Selfieの弱点を完璧に克服していた。もはや面影もない。

カメラ は高いソフトウェア力

アウトカメラは551時代と比べて劇的に改善されている。

起動は高速化されており、ほとんど瞬時に起動する。

フォーカスは十分に高速で、使いやすい。 ただし、タップフォーカスせずに撮影しようとすると、フォーカスをとるまでにちょっと迷うため、シャッターボタンを連打しての撮影までの最短時間は起動時間含め1.6秒程度。 十分速いが、超高速とは言えない。それでもAxon7よりも速いのだが。

タップフォーカスした場合、上下スワイプでEV調整が可能。 非常に使いやすいが、一方でフォーカスポイントを間違えた場合に修正するためにはリリースを待つことになり、ちょっと遅い。

アウトカメラは若干ワイド。顔認識機能は若干パワーダウンした。 シーンモードがほとんどなくなり、その意味では利便性が低下したが、8種類のフィルタがあるほか、 ポートレートモードと、アウトカメラでの美人モードが搭載された。

HDR, アスペクト比, セルフタイマーについてはメイン画面のアイコンから簡単に操作できるようになった。 これはかなり便利だ。

デジイチよりもずっと使いやすい強力なマニュアル撮影モードがある。 総じてソフトウェアの出来が光る。ZenUIの全体的な使い勝手の良さがカメラアプリにも反映されている感じだ。

アウトカメラはちょっと暗めで、EV調整が必要なシーンも多いが、インカメラは非常に明るい。 ソフトウェア的に明るく映るように調整されてもいるのだけれど、F1.8という明るいレンズを搭載しているのは事実だ。 アウトカメラがF1.8ということはとても考えられない暗さなので、インカメラが明るいのは確かだ(こちらはF1.8という数値が出ているのだし)。

551Selfieはぴったりとくっついて腕を伸ばしてもちょっとふたりが画面に収まるのは難しかったが、このインカメラならそのようなことはないだろう。 ワイドカメラは画素数は低いが、意外なほど綺麗に撮れる。 とはいえ、恐らく少ないシーンに対応するための補助機能という扱いなのだろう。その意味でK6のようなものとはちょっと異なる。

もちろんこれだけでも強力だけれど、セルフィー専用アプリ Selfie Master の存在も欠かせない。 簡単に盛りに盛った写真が撮れる。

さらになんとインカメラでの4k30fps動画撮影が可能で、セルフィー動画にも対応し、「美人エフェクトLive」が搭載されている。 女子力の高いスマホだ。

また、551Selfieでもそうだったのだが、マイクの性能が良い。 音の溢れているゲームセンターでの音ゲー撮影や、生でも音のききとりにくいセミナーなどでも綺麗に音を撮ることができる。 同じセミナーでAxon7とZenfone 4 Selfie Proの両方で撮影を行ったのだが、Axon7ではスピーカーがなにを言っているか判別できないのに対し、Zenfone 4 Selfie Proでは明確に何を言っているか聴き取ることができる。 動画撮影時のマイクについては触れられないことが多いが、スマホの動画撮影で最大のネックになるのがマイク性能なので2、Zenfone 4 Selfie Proは音が重要になる動画でも良好な品質で撮影することができる。

また、撮影時のシャッター音がかなり小さい。 撮影禁止ではないが、静かな空間で写真を撮るときにはかなり気を使うので、このくらいの音量だととても嬉しい。

ASUSロゴをウォーターマークとして入れる機能はいらないかな…

手放せなくなる Always on Panel

「ない」と思っていたのに実際は便利だったのがAlways on Panelだ。

551 SelfieにはZenfone coverという機能があった。 これは時刻や着信などの情報を画面に表示しっぱなしにするもので、専用の手帳型ケースと組み合わせて使用する。

しかしながら画面を常にオンにしておく、ということなので、相当電池が辛い。 Zen Motionといい、なぜかASUSは画面に通電したがる。

だが、Always on Panelは有機ELを前提にしており、描画部分以外は電気を使用しない。 さらにちゃんと真っ暗になると消える仕様だ。 更新は2分ごとで優先度も低い。電池消耗は抑えられている。

有機ELの消耗を考えて(必要があるのかは不明だが)描画位置は毎回変わる仕様。

使ってみた感じでは特に電池の消耗が気になるという感覚はなく、むしろ時間をみるためにしょっちゅうスクリーンをオンにする人なら省電力に貢献するかもしれない。 慣れると結構便利。

ちなみに、Galaxyにも似たようなものがあるのだとか。

ディスプレイと色味

有機ELの美しさを強調するためか、スーパーカラーモードが有効になっているが、LINEなど文字を見ようとすると違和感のあるビビットさだ。 野菜表示用という感じ。

標準にするとこれは改善される。

一時期のような高精細液晶ではないが、AMOLEDであるためコントラスト比が高く、美しく疲れにくい表示だ。 高精細というわけでもないのに、文字がくっきりで長文読みが楽。

Zenfone 2時代は輝度調整幅が極端に狭かったが、普通になった。 というか、暗い側はそこまで極端ではないけれども(電気消した中で気づかれないようなレベルにはならない)、明るい側は本当に明るい。

指紋センサー

iPhoneなどと同じ、ホームボタンが指紋センサーになっているタイプだ。 親指を行った指紋登録する場合は、親指のどこを登録するかが問題になる。

実際に使ってみるとホームボタンが指紋センサーというのは便利で、指紋センサーを有効にしておけばストレスの少ないクイックアクセスが可能になる。 手の混んだ攻撃を受ける心配がない状況であれば指紋センサーを使用してアンロックすることで覗き見による攻撃のリスクを低減し、長大なパスワード3の入力をスキップすることができる。 指紋によるアンロック設定は独立した設定であるため、シーンによって切り替えることも考えられる。

なお、「端末を起動するにはパスワードを必須とする」をオンにしておくことで、再起動をかけることで指紋認証を一回だけ切ることもできる。

アプリケーションロックに指紋センサーを使用するにはアプリロックが利用できる。 端末のアンロックに指紋センサーを適用しなければ事実上の二要素認証になる。

アプリロックでホームボタンに指を置くという動作になるとどうしても思わぬところでGoogleアシスタントが起動してしまう。 そうすると再認証になって使いにくい。 これは「設定→アプリ→設定→アシストと音声入力」から無効化できる。

ZenUI 4.0 とバグ

ZenUI

ZenUIは一部はZenfoneでなくても使用することができる優れたUIアプリ群だが、Zenfoneの価値を高めるためなのか、 多くのZenUIアプリが配信停止となっている。

Android/iOSのあらゆるUIの中で4最も優れているUIだと思うが、 他のスマートフォンで使えなくなったことと引き換えなのか、怪しげなアプリを高める組み込む動作が見られなくなった5。 これはZenUIの大きな欠点だったため、

ツインアプリ は対応アプリが少ない

LINEやTwitterで複数アカウントを使い分ける「ツインアプリ」というのがある。 私はLINEを使い分けているので中古端末持っていたりするのだけれど、それがいらなくなる。夢のようだ。

ただし、Kakao Talk, Discord, Skypeには対応していない。

また、ツインアプリを有効にするとツムツムは起動できない模様。

ASUS Weather バグ

ASUS Weatherは相変わらず現在地の自動取得をオフにしていると現在地のデータが取れなくなる。

ZenUI セーフガード …はいらないかな

子供向けのアラームちっくな、謎のセーフティ機能がある。 電源長押しからも表示されるのだけど、問答無用で緊急通報するというなんともデンジャラスな機能だ。

さらに設定でonにすれば電源ボタン連打でも緊急通報される。

これはいらないのでは。

そのほかにも色々なSOS機能がある。iOSのさらに先…ということなのかもしれないけれども、 せめてオンオフできるようにしてほしい。誤操作が怖い。

もちろん、子供や女性にとっては頼りになる機能なのかもしれないけれど、そのケースにおいてさえ私には安全ピンのないサーマルパイナップルに見える。 武装すればいいというものではないのだ。

なくなった便利なアプリ

ぜひ復活してほしい、551Selfieで便利だったアプリが、次のものたちだ。

  • ASUS Music
  • ASUS Messageing – SMS & MMS
  • Do It Later

SuperNote, QuickMemoもなくなった。

ホールド感

薄くて軽くて、しっかり持てる。 5.5インチだけど女性でも持ちやすいかもしれない。

ただし、私の場合はスマートフォンを握らないため、落としそうでやっぱり怖い。 5.5インチだとバンカーリングくらいはないと怖いかもしれない。

日本語入力

Atokを採用。

相変わらず語彙力のない変換エンジンだけれど、フラワータッチは秀逸。 反応速度が上がったので高速タイプが可能になった。

ただし、変換は辛い。

スピーカーとヘッドフォンでだいぶ印象が違う。

まずスピーカーはまぁまぁクリアでいい音だ。 オーディオウィザードによる音量調整も綺麗に決まるし、音量調整の段階が細かい。 最小音量は本当に極小の音にできるし、最大音量はそこそこ大きな音になる。

一方、ヘッドフォンだとそんなに音はよくないな、という印象になる。 音量も控え目だし、なによりオーディオウィザードをonにしていると曲によってはやたらコンプがかかったような聴きづらい音になってしまう。 聴こえが自然じゃなくてかなり聴きづらい。

だが、「作り込める」という店で違いが出てくる部分もある。

オーディオウィザードはカスタムプロファイルがひとつ作成可能なイコライザのみならず、ヘッドフォンプロファイルと、それを調整するためのリスニングプロファイルを選択することができる。 ヘッドフォンプロファイルで選択できるヘッドフォンは随分と偏りがあってなかなか人気のヘッドフォンですらも選択できないのだが(私愛用のULTRASONEはメーカー選択肢自体がない)、汎用プロファイルも一種類しか作れないため使い分けているヘッドフォンに合わせることができない。 比較的近い特性をもったヘッドフォンをベースにリスニングプロファイルで調整する手もあるが。

リスニングプロファイル調整は手軽な方法で適切に調整してくれる。 買ってみるとヘッドフォンプロファイルはこのリスニングプロファイルのベース値という印象だ。

ちなみに、私のイコライザセッティングは-3 - 0 - 8 - 4 - -1 - 2 - 4 - -1 - -4 - -8である。 イコライザセッティングはリスニングプロファイルまで作ってからやること。でないと意味がない。

この3点を全てセッティングすると聴き心地の良いサウンドになる。

付属ヘッドフォンはZD551KLと同じくZenEar。色が(本体赤では)白になっている。 ZD551KLでは本体白でも黒だった。 ZenEar、出音は安いけれど割と低音ゴリゴリで私は好きだ。ZenEar S買ってしまおうかなと思っている。

ちなみに、ハイレゾに関しては誤謬たっぷりなので、説明が大変なのだけれど、 そこまで嬉しい要素ではないかなと思いつつ、付加価値としてみれば嬉しいかもしれない。 私なら16bit/48kHz FLACに落として持ち歩くけれど。 一応2TBのmicroSDが載る仕様なので、ハイレゾ音源を持ち歩いて聴くこともできなくはない。 街中でハイレゾ音源が聞き分けられるレベルの音量で陶酔されると多分公共の迷惑になるけれど。

試したところコンプがかかったようなではなく、本当にコンプをかけていた。


レベラーがないため、コンプリミッターで処理しているようだ。 コンプがかかるのを避けたい場合はイコライザで全て0以下にする必要がある。 再調整して-8 - -4 - 0 - -3 - -5 - -6 - -2 - -1 - -5 - -10というセッティングになった。


なお、イコライザでマイナスにセッティングするのは非常に正しい。 基本的にソースギリギリまで音圧を稼いでいるのが普通なので、ちょっとでもプラスにすると音が割れてしまうのだ。 プラスにセッティングする場合はレベラーで全体を下げることで0以下に収まるようにしなくてはいけない。


また、音楽制作過程でも基本的にイコライザは音を下げるものである。 音を下げてバランスをとってからコンプやリミッターで音圧を稼ぐのだ。


滑る


傾いたテーブルの上に画面を下にして置くとつるつるの画面のためか滑って落ちてしまう。 散々試してもちょっとした傾きで簡単に落ちてしまって困った。

Zenfone 4 Selfie Pro、セルフィー撮らない男子でもアリ

デフォルトアプリとしてインスタも入れられちゃっているZenfone 4 Selfie Proだけれども、 私みたいにインスタやらない、自撮りしない系男子でも、 625搭載のミドルクラススマホが欲しいのなら一考の余地はある。

このクラスではちょっと高め(下手すると1万円くらい高い)なんだけど、 全体的によくできてる。

薄くて持ちやすいし、前Selfieよりも小さく軽くなっていたりするというのもあるし、 有機ELのディスプレイも綺麗だったりというのもあるけれども、 まずASUSのZenUIの使いやすさが光るし、カメラに関しては特筆するべき点が豊富。

けれどそんなリア充じゃなくったって、アウトカメラのフォーカスと手ブレ補正の優秀さは魅力に感じるのではなかろうか。 だったらSelfieでなくてMaxでもいいということになってしまうけれど、自撮りなんかしない系男子でもプロフィール写真的な位置づけで写真乗せる必要があるときはあるだろうし、 インカメラ優秀も稀に役に立つ。

それに、Selfieは薄くてカッコイイので、別に自撮りが全てじゃない。

また、背面ボリュームの関係で551 SelfieはFn長押しでスクショできたのだけれど、これも設定から復活できるようになっていたりする。

あと、サンライトゴールドは割とよく見かけるいわゆるローズゴールドなんだけれど、 ネイビーブラックとクラシックレッドは最近はあまり見ない色の赤と、珍しい濃紺のラインナップというのも魅力。

充電がmicroUSBで、5V2Aなのはちょっと残念ポイントだけれど、 全体に相当いいと思う。

メインはZenfone 4 Pro Selfieにする!と早い段階から決めていたのだけれど、 実際外れてなかったと思っている。

ちょっとなぁと思う部分もあるにはあるのだけれど、余計な機能は全体的に見れば減ったし、いい塩梅なのではなかろうか。 Zenfone Selfie (ZD551KL)の時は不満だらけだったのだけど、Zenfone 4 Selfie Pro (ZD552KL)は日常的に使用するスマートフォンとしてすごくいい選択だったと思っている。


  1. 当時の彼女がZenfone 2 LaserとZenfone Goを持っていたので、実はZenfone 2に関しては3台触っている。一番ひどいのはSelfieだった。

  2. 悔しいことにiPhoneのマイクは非常に良好なのである。しかもiPhoneならMV88やiQ5も使うことができるためこの上なく羨ましい。

  3. 私は本当にスマートフォンのアンロックに長大なパスワードを利用しているため、アンロックがとても大変なのだ。

  4. スマートフォン全体でもっとも優れたUIはSeilfish OSだと信じている。

  5. 以前は裏で勝手にCheeter Mobile製品と、UC Browserなどを入れる仕様だった。

Y!Mobileの一方的な通知から携帯電話環境を再構築

現状

Y!Mobileから昨年12月に通知がきた。

これによれば7月から通信速度が半減するという。

まず、現状がそれなりに複雑なので説明しておこう

  • 端末はY!Mobileで2台。1台目がフィーチャーフォン(WX11K)、2台目がスマホ(WX04SH)
  • いずれもWILLCOMで契約した
  • スマホはPHSの070回線とソフトバンクの080回線の2つ。切り替えではなく同時待ち受け
  • 通信もPHSと3Gの併用。PHS通信が有効な場合はPHSが優先
  • PHSは通信料金なしの208kbps。3GはWILLCOM D+プランで5GBの40Mbps+制限128kbps
  • 実際にはほぼPHSしか使っておらず、通信量や通信速度には縁がない(マップだけ3G)
  • 2台目はWILLCOMの「2台目無料」で契約、さらにキャンペーンでWILLCOM Dの料金でD+を利用
  • 2台とも同時契約
  • キャンペーンは6月までで、それ以降はD+の価格に。契約時に6月にDにプラン変更するよう言われていた
  • オプション、割賦を除いた単純な料金は11Kが568円、04SHが1445円

これが17Mbpsになるという。別にそれはいいのだが、それよりも6月の値上げが痛い。
調べてもらったところ、およそ3000円の値上げになるそうだ。これは安くない。

WILLCOMからY!Mobileに変わったことで大幅な変更があった。
Y!MobileはWILLCOMとEMobileが合併してできた会社だが、早々にソフトバンクの持ち物になったEMobileと、粘り強く生きてきたがソフトバンクに買収されたWILLCOMがまとめた、ソフトバンクの安売り用業者だ。

基本的にはY!Mobileはe-Mobileをベースにしている。
ただし、フィーチャーフォン部分はWILLCOMをベースにしていて、PHSになっている。
選択される回線がPHSか携帯電話かは機種によって異なり、基本的にはフィーチャーフォンはPHS、スマホはEMobileで、追加されたAQUOSケータイは携帯電話回線を使用する。

Y!Mobileユーザーは、契約相手がDDI Pocket, WILLCOM, EMobile, Y!Mobileの4パターンがある。さらにいえば、契約を取り扱う相手にはソフトバンクモバイルが加わる。複雑だ。現在は私もWILLCOM契約のY!Mobileユーザーということになる。

Y!Mobileに契約変更すれば、契約内容は劇的に変更される。一見WILLCOMを踏襲しているように見える名前がつけられていたりするが、実際はEMobileがベースになっていて、大幅な値上がりは避けられない。大手キャリアよりは若干安い程度だ。
しかし、契約を更新する(機種変更なり、プラン変更なり)ためにはY!Mobileへの契約変更が不可欠となる。
つまり、遅かれ早かれ大幅な携帯料金値上げは避けられない状態だ。

WX04SHの行き場

WX04SHはやや特殊な端末で、1台で2つの回線を持つことができる。このような仕様の端末は既に存在せず、またY!Mobileとしても2015-10-01以降、乗り換えを不可能とした。
乗り換えるのであれば、それ以前のスマホプラン タイプ3に変えておく必要があった。

WX04SHの行き場として選択できるのは

  • WILLCOM D+で維持する。機種変更もプラン変更もせず可能な限り後回しにする
  • 2回線の契約変更をする。別々の2回線の契約となり、端末も2台となる
  • 転出する。2回線はそれぞれ別に転出可能
  • 破棄する

の4択だ。

だが、いくつか問題がある。

070か080か、あるいはPHSか携帯電話回線かという問題はないらしい。

ただし、080回線でPHSに入る場合は制約がある。これは、MNPで転入可能な端末に限定する、というのだ。選択できるのは

  • CRESTIA = WX12K
  • LIBERIO 401KC = WX11K
  • STOLA
  • iiro

の3台。

WX11Kは、今使っているメインである。とんでもないポンコツ仕様で、使い心地は最悪だ。DDI時代のPanasonicのほうがよかった。
WX12Kも中身は同じだが、折りたたみになっている分多少マシだろう。

STOLAは通話専用でe-mailができない。iiroは案内されなかった。恐らくもうないのだろう。

CRESTIAは既にないということだ。そしてWX12Kも残り僅かでピンクのみ。

さらに問題は重なる。仕事で使う以上、受けられなかった時のためにSMSは必須なのだが、SMSができるのは

  • CRESTIA = WX12K
  • LIBERIO 401KC = WX11K
  • STOLA
  • iiro

つまり、相互運用できる奴は使える、ということなのだろう。
他に取りうる選択肢は

  • WX01SH Pantone
  • WX03SH Pantone
  • HONEY BEE 5
  • HEART

まぁ、Pantoneだけなのだろう。ほかは案内もなかった。

CRESTIAがなくてWX12Kがピンクしかないため、唯一まともなWX12Kを2台あてようとすると区別がつかない端末が出来上がる。
かといってポンコツWX11Kの2台持ちも嬉しくない。

STOLAはe-mailができないだけでなく、猛烈に打ちづらい。ちなみに、着メロ変更もできないという極限まで割り切った端末だ。

行き場なし

スマホの行き場

WX04SHをPHSフィーチャーフォン2台に振ると、必然的にスマホがなくなる。
Wi-Fi運用は可能だが、さすがに不便。

WX04SHの行き場としてNexus 5Xがある。
この場合、端末割引が端末から引けない関係から、スーパーだれとでも定額を必要としない080側をNEXUS 5Xにするほうが月400円ほど安くなる。

Nexus 5Xは57800円。Y!Mobileではなぜか74400円という意味不明な値段で売っているが、実質24000円まで割り引くようだ。

この場合、WX12K+Nexus 5Xで丸く収まるが、それでいいのだろうか。
月々の支払いは3880円。1445円から大幅な値上がりだ。安いといえば安いが。

そうやって縛られることも、今回のことで、このような一方的な通知でそれに伴って用意したキャンペーかが、通信容量+1GBというしょうもないことだったことも、ここまでソフトバンクモバイルが通信の改竄問題や、GPSを強制onして第三者に勝手に通知する問題もあってY!Mobileが信用できない。

一言でいえば、Y!Mobileでスマホをを持つことに積極的にはなれない。

また、Nexus 5Xは高性能端末だ。「ハイエンドではなくミドルレンジモデル」という言い方も散見されるが、実際はXperia Z5との差は小さく、Arrows M2やAQUOS Crystal Y2との差は非常に大きいというものをミドルレンジモデルと呼ぶことには強い違和感がある。

だが、私はGoogleを好まない。Googleと密接な存在であり、またGoogleのサービスを利用することを前提としているNexusは明らかに向いていない。実際、WX04SHでもGMailやGoogleフォトをはじめGoogleの主要コンポーネントで、切っても動作が止まらないものは切ってしまっている。
また、NexusはGoogleを利用することが前提となっているため、入っているのは徹底してGoogleのアプリのみであるし、microSDカードスロットはなく、Googleドライブを使え、課金しろという仕組みになっている。

日本製端末にみられる細やかな心遣いはみられい。防水、防塵、耐衝撃などの機能はない。あくまで高性能モデルでしかない。

なんとなく、微妙だ。TVは全く見ないのでワンセグ機能など全くいらないし、おサイフケータイも使わない。それでもだ。

気になるのは、Arrorws M02だ。

富士通がリリースするSIMフリースマートフォン。値段も、34800円とお安い。
性能的にはAQUOS CRYSTAL Y2とほぼ同じ。ミドルレンジモデルだろう。

Arrowsというと、Xperiaとならぶハイエンド端末として有名だと思うが、性能に重きをおいたXperiaとはかなり異なる。とにかく使いやすいのだ。

私はArrowsというと、丈夫というイメージがある。
ねとらぼとでよくわからないPR企画をしていたりもするが、実際丈夫だ。

Arrows M02はSIMフリー向けの低価格なミドルレンジ端末でありながら、MIL14項目に対応している。非常に丈夫で、これに加えて画面に傷がいきにくいよう、フレームを少し高くしていたりする。

そして、日本語入力系に日本語入力ソフトとして有名なJUSTSYSTEMのATOKを、さらに特別にチューンしたSuper ATOK ULTIASを採用している。2014年夏のArrows F-05Fで入ったスペシャルな日本語入力系だが、これがM02にも搭載されている。ちゃんと下位モデルにもコストのかかったものをもってくるのがいい。
文字入力の快適性は極めて重要なポイントだと思う。

Arrows M02、非常に良い端末に思える。

IIJmio

IIJmioは恐らくMVNOで最も有名な業者だろう。

IIJは、WIDEプロジェクトから出てきたもので、つまり研究分野出身、商業色よりも研究色が強く、理想主義的な企業だと思っている。OSCにも出店しているし、ハッカーフレンドリーな企業だろう。

MVNOとしてはやや割高な価格でも知られている。確かに、続々出てきたMVNO業者の中では割高だ。値段だけを見る人であれば選択肢にも入れないだろう。

だが、IIJには長い間ISPをやってきた信頼がある。MVNOはサービスがいつまで継続するのかもわからない、一時の流行りに乗ったような業者も多い。だが、IIJは業歴も長く、IIJmioがSIMをやめるときは、MVNOがなくなる時だろう。

価格的に見ればIIJmioという選択肢はないだろう。
だが、それ以外の理由がある。

以前は(主にはソフトバンクモバイルはなく、それどころかボーダフォン以前、J-PHONE時代の話だが)ドコモ以外は信用てどきないとして、価格的には非常に光学なドコモを選択し続ける人もいた。
恐らくはそれに近い話だ。だが、実際に大手キャリアに問題があることははっきりしている状況で、しかし楽天やDMMなどを、自分の通信を委ねられるほどに信頼できるかというと、それは無理だ。
これまで起きた様々なことを考えれば、邪悪か否かという視点で信頼できるか否かを判断しなくてはいけない。

3大キャリアは通信の改竄問題、あるいはGPS情報の第三者への提供などの問題をこれまで、そして今も続けている。Y!Mobileはソフトバンクであるため運用は同じだし、Y!Mobileになってから利用者をないがしろにした様々な変更で嫌な思いをしている。
「邪悪でないこと」は極めて重要なのだ。

通信の改竄問題について、IIJは行っていないし行なう予定がないことを明言している。このようなIIJの企業姿勢が、つまり「邪悪であってはならない」という感覚を保つことが、極めて重要な価値なのだ。

BIGLOBE(NEC)やOCN(NTT)という選択肢もなくはない。あるいは私が利用しているDTIとか。DTIは非常にシンプルで安いが、内容的にはIIJmioほどかゆいところに手が届くようなものにはなっていない。

クレジットカード

ところが、IIJmioは2015年12月24日をもってデビットカードを使用することができなくなった。クレジットカード必須だ。

音楽家時代ですらクレジットカードを持てなかったのだが、どうしろというのか。

MVNOは全体的に追従しているようで、社会的に「普通」でないことを許さず、制裁を科すシステムは加速しているようだ。
もっとも積極的な排除を遠慮無く意識したわけではなく、単に少数派を無視した結果だろう。

IIJが使えないということで再検討した。
M02の単体販売価格は34000円と高い。端末セット販売で安価なところを探した結果、mineoにしよう、ということになった。

mineoは1/20までM02にAmazon 3000円クーポンキャンペーンをやっていたので、雪の中無理矢理バイクを出して転出してきたのだが、32400円に3000円クーポンというのだが、32400円は税抜きだった。全然安くなかった。IIJmioも実は税抜きだった。

それだともっと安い端末との差が大きく、また雪の中出た時に鍵を落としてしまい、これの回復のために1万円以上かかった(家の鍵は補助錠の交換、バイクのロックはスペアキーがなくなってしまったため買い替え、さらにスペアキーの作成など)ため、その帳尻合わせを考えて、泣く泣くATOK ULTIASを諦め、安いSIMフリースマホにすることで問題をSIM単独にする。

関西電力を信用しているわけではないため、mineoをやめDTIへ。

DTIは、既にServerMan@VPSを契約しているため、通るのではないかと考えたのだが、ちゃんと既にDTIを契約しているかという項目があり、YESだと確認メールを送信、PINコードを入力することで支払い情報などの入力が不要で、契約を追加するということでさくさく進む。

DTIの規約は相変わらず簡潔で明瞭である。素晴らしい。

なお、今回3GB半年無料を使用した。音声は2ヶ月と、データプランと比べて随分と割引が少ないが、プラン変更は容量変更のみ手数料もかからないということなので、3GBで契約。来月には容量削減手続きを忘れないようにしなくてはいけない。

なお、DTI SIM、「申し込み前に必ずお読みください」とあって、3+3GBプランなるものを推してくる。
それに回答しないと申し込めない。申し込みのボタンは楽天やYahooのようなわからないことにはなっておらず、ただ言葉が断るほうがわかりにくい程度だが、正直これはやめたほうがいいと思う。イメージがとても下がる。

DTI SIMは使用量は安いが、SIM再発行が3000円、MNP転出が9800-5000円と結構高い。
このあたりは考えたほうがよさそう。

使い方の特異性

恐らく、私の使い方は他の多く人と異なる。

どうも皆は通信の高速さと大容量で選んでいるらしいのだ。
そして、スマホを使いまくっているらしい。

私はそうではない。スマホを使うことはごく稀だ。
これは別にリテラシーの問題ではない。ライフスタイルの問題と、別にスマホに頼っていないからというのが大きい。

そもそも人々はスマホで何をしているのだろうか?

ウェブブラウジング?YouTube?ゲーム?あるいはTwitter?

それであれば、時間を何に使うかの話でしかない。移動中、外出中に遊興に時間を割くよりも、有意義に時間を使いたい。そのためには、ソースコード、あるいはドキュメントがあればいい。読んでいるだけで時間は過ぎる。その場合、通信はいらないか、わずかでいい。

やらなければいけないこと、やることを進めるのに時間を使いたい。

これから移動に向けて情報収集のためのTwitterやウェブブラウジング?

それは良いと思うけれど、そんなに高速大容量通信が必要だろうか?

メールやLINE、あるいは連絡としてのTwitter?

それは必要だろう。しかしこれも高速大容量通信は必要ない。
広報活動においても同様だ。

これらのことから、特別な使い方をせず、ゲームや遊びに時間を費やさないのであれば、スマホの通信はそれほど必要ないと考える。

執筆ならPCでやるし、対外の作業はPCでやる。ネットも基本的には有線でやるし、スマホのアップデートも家の回線のWiFiでやる。

速度が欲しいと思うのは、マップを見る時だ。容量が欲しいと思うのは、ラップトップからテザリングする時だ。
だが、これらは稀であり、ほとんどの場合は128kbpsで暮らしていたことからも分かるように、高速大容量通信を必要としていない。むしろ、低速通信の安定化が欲しいくらいだ。500kbpsくらいで常に接続できるほうがずっと嬉しい。

一方、電話は事業用端末ということもあるがかなり使うため、電話のしやすさは重要なフィーチャーとなる。
個人用のケータイは、ほぼ電話とメールだ。他にできることがないケータイでもあるが。

PCを積極的に使っているし、スマホでだらだら時間をつようようなことがない。
その時すべきことを最大限行う。このライフスタイルのために、通信よりは通話が多く、通信は高速大容量よりも、信頼性が重視されることとなる。

Y!Mobileにおける注意点

なんだかPHSがなくなる、という話もあるようだ。
そうなるとY!Mobileで安く運用するのはかなり難しくなる。

esは超特殊端末で、PHS+3Gの2回線が入っているが、SIMは3Gの一枚で、PHSはPHSの電波から拾う。
さらに、単なるDual Activeではなく、「PHSと3G両方の回線が入っていなければ通信することができない」というすごい端末だ。

PHSを忘れない機種変すると、3G回線は問答無用で消滅する。機種変するのであれば、同時に行わなくてはいけない。
転出するのであれば、機種変より前に転出しなければならない。

さらに転出して次の契約をするまで、通常は使えるのだが、もう使うことができない。そして、契約しなければ普通は継続するのだが、もはやもどる端末がないため期限内に契約できなければ問答無用で消滅し、そのためにMNP期間の延長が可能。

この複雑さのため、店ではできず、センター問い合わせとなり、手続き自体も非常に長かった。

esはあんしん保証サービスをつけていた。
このため、一括5000円で機種変が可能で、結果的に安くなんかった。
その上に、WX12Kに対してW-VALUE割引が適用にならず、かつ既存のesのPHSにかかっていたW-VALUE割引が継続されるため、端末割賦の残りもある程度軽い負担となった。

主回線は基本料金無料になっていて、これが来年6月まで。そのあとは、恐らくまた考えなおす必要があるだろう。

結局

  • WX11K (Y!Mobile PHS)
  • WX04SH:PHS -> WX12K PHS (Y!Mobile PHS)
  • WX04SH:3G -> 某安スマホ (DTI SIM 3G音声プラン)

現状でHARUKA Soundの電話はほぼ使っていないので、これを踏まえて番号だけ維持するような形だ。他に
もし電話が増えるようであればY!Mobileに戻ることになる。

だが、PHSがないために戻れない可能性が高い。スマホプランだと2480円+300円+1000円で、結局は4000円ほど。かなり高い。通話が多少あっても、3000円の差だとそれなりに通話できてしまう。

さらにY!Mobileの審査も厳しくなったとかで、戻れるかはかなり不明だ。
問題はたくさんあるが、とりあえず組み替えることができた。

料金的には、だいたい
1850円+2650円といったところだったが、今度は1850円はそのまま、WX12Kが1600円(割賦終了までは2600円くらい)、スマホが1200円とちょっと値上がり。esの料金は割賦代金含めてなので、素だともう少し安いかもしれない。

DTIの契約はスムーズで、DTIに契約があったこともあり、深夜ながら申し込み時に直ちに受け付けられ、翌日には発送されていた。
本人限定郵便で届けられ、通知が届くので郵便局に取りに行く形。免許書のコピーはDTIに送られる。
届いたのは申し込みから2日後。早い。

契約内容がよくなったということは特にない。値段も上がったし、高速通信の量も減った。
端末の性能が大幅にあがり、回線がSoftbankからDocomoになった、そしてその通信を管理するのがY!Mobile(Softbank)からDTIになって通信内容の盗聴などについての心配が減ったというのはある。
いずにせよ、懸案が片付いてすっきりではあるのだが、前倒しにかかった費用が非常に大きく、痛い。